グールド, グレン(1932-1982)
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カナダの天才ピアニスト、グレン・グールドとドイツの作曲家ハインリヒ・カミンスキ。2人の間には共通性がないように見えますが、どちらも我が道を行くことにかけては他に類をみないほどのユニークな人物です。若きグールドは新ウィーン楽派の作風に傾倒、この1955年に書かれた弦楽四重奏曲もシェーンベルクを思わせる大作で、当時の彼の内面を表現している作品として評価されています。グールドは以降曲を書くことはほとんどありませんでしたが、ピアノ演奏に大きな喜びを見つけ独自の道を歩んでいきます。かたやカミンスキはポーランド系ユダヤ人の家庭に生まれ、最初は政治学を学んだものの、やがて音楽の道に転向。合唱指揮者や作曲教師を務めながら作品を書きますが、政治的信条」¥を理由に職を失い、その後もユダヤ系の血統を理由に作品の上演が禁じられたため、ほとんど公の場に姿を現すことはありませんでした。彼は「作曲は常に精神的な創造行為である」と感じ、常に宇宙の神秘を探求しつづけ、それは自身の作品にも投影されています。そんな2人の作品をミンゲット四重奏団の演奏で。(2023/04/07 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555072-2 |
1983年、ポーランドのクラクフに生まれたヴァイオリニスト、アリシア・スミエターナの「バッハから現代音楽」までの作品集です。イスラエルのコンクールで1位を獲り、またゲオルク・ショルティ財団から後援を受けるなど、将来を嘱望されている彼女が選んだのは、何とも意欲的な曲ばかり。異なる場所で書かれ、様々な作曲技法を有する4つの曲は、一見全く違う世界に属するように見えますが、彼女は、ここから見事に共通項を見つけ出し、作曲家たちのインスピレーションを露わにしています。その一つは間違うことなき「音への憧れと賛美」でしょうか。拡散と凝縮、そんな言葉も感じさせてくれる、多くの示唆に富んだ魅力的な1枚です。(2012/11/21 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM176 |