ビゼー, ジョルジュ(1838-1875)
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世界で最も人気のあるオペラ《カルメン》は、あらゆる国の歌劇場で上演されつづけていますが、初演の地パリでは、1875年の初演以来1959年まで、オペラ座より一回り小さいオペラ・コミークで上演することになっていました。オペラ・コミークは録音の上でも伝統を誇り、この1950年盤は1911年盤、2種の28年盤に続く4番目の商業録音全曲にあたります。指揮のクリュイタンス(1905-67)は当時のオペラ・コミークの音楽監督をしていました。歌手たちもすべてオペラ・コミークの舞台で歌っていた人たちです。初演以来の伝統をつたえる全曲盤です。(山崎浩太郎)(2003/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110238-39 |
1875年3月3日の初演時には失敗だったというビゼーの歌劇《カルメン》。しかし現在では世界で最も人気のある歌劇の一つです。初演後、ビゼーの元にはウィーン公演の依頼も舞い込んでいましたが、もともと病弱であったビゼーは同年6月4日に急逝。依頼がかなうことはありませんでした(彼の死後、友人エルネスト・ギローが改作を施し、ウィーン公演にこぎつけたことも知られています)。この組曲もギローの手によるもので、美しいメロディ満載のオペラから縦横無尽に音楽を取り出し、印象的にまとめています。ギローは「前奏曲」の有名な冒頭の部分を「闘牛士」として独立させ、第1組曲の最後に置くという独創的な方法を取り、これが「組曲」全体に良い緊張感をもたらしています。「アルルの女」の組曲はもう少し複雑な成立過程があり、第1組曲はビゼー自身の手によるもの、第2組曲はやはりギローが、他の作品からの曲も加え組曲としたもの。とはいえ、どれも原曲の良さが際立つ編曲です。(2017/10/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573546 |
この魅力的な作品は、1857年に若きビゼー(1838-1875)が、かの有名な「ローマ賞」を受賞した作品です。ローマ賞(フランス語:Prix de Rome)は、芸術を専攻する学生に対してフランス国家が授与した奨学金付留学制度で、1663年、ルイ14世によって創設され、1968年廃止されるまで継続しましたが、(音楽賞は1803年に追加)これを受賞するために多くの芸術家が苦難の涙を流したことはいうまでもありません。そんな激戦をくぐり抜けたこのカンタータ。なかなかの名作ですが、残念なことに楽譜が失われてしまい、1988年に再発見されるまで演奏されることはありませんでした。フランク族のクローヴィス王と彼の妻クロティルデがキリスト教へ改宗するまでを描いた物語です。そして、その受賞の翌年、1857年に書かれた「テ・デウム」では驚くほどの円熟をみせているあたりが、天才作曲家たる所以でしょうか。(2011/01/12 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572270 |
ビゼー(1838-1875)の歌劇と言えば、誰もがあの「カルメン」を思い出すことでしょうが、実はこんなに楽しい作品が存在していたのです。この「ミラクル博士」は彼が18歳の時の作品で、ジャック・オッフェンバックが企画したコンクールへの応募作。この機知に富んだ作品はもちろん第1位を獲得したのでした。この短い作品には、これまで歴史的な録音も存在していたのですが、なかなか耳にする機会がありません。こちらは台詞も全て含んだ完全版で、この作品の全貌を伝えるには格好の演奏となっています。(2014/02/05 発売)
レーベル名 | :Timpani |
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カタログ番号 | :1C1204 |
ビゼーの『アルルの女』はアルフォンス・ドーデの劇のために書いた27曲からなる付随音楽。ビゼーは、この南フランスの村アルルで繰り広げられる愛憎の物語から強いインスピレーションを得て、短い期間で付随音楽全曲を書き上げました。初演は不評でしたが、現在では全曲から抜粋した2つの組曲が広く演奏されています。このアルバムはフランス音楽を得意とするミシェル・プラッソンが1985年にオリジナルの全曲を収録したもの。それまで知られていなかった作品の全貌を明らかにしたと高く評価されている1枚です。また、当盤にはドーデの短編小説を新たに翻案し、ドキュメンタリー作家ジョン・トランスキーが朗読したトラックが追加されています。(2024/02/16 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0682 |
現在、世界のオペラ劇場になくてはならないレパートリーとなっている「カルメン」も、初演の際は大失敗。その失意を抱えたまま初演の3ヵ月後にこの世を去ってしまった悲しきビゼー(1838-1875)…。彼がもっと長生きしていたら、フランスのオペラ史は大きく変化していたに違いありません。このアルバムは、そんなビゼーの知られざる作品集です。イ長調の序曲は彼がローマ賞を受賞する以前に書かれた最初の管弦楽作品です。しかし生前に発表されることも演奏されることもなく、そのままひっそりと残ってしまったものです。葬送行進曲はトゥーレの王の杯を題材としたオペラの前奏曲として用意されましたが、こちらも断片が残るのみです。小組曲は、もともと12曲からなるピアノ連弾のための「子供の遊び」の中から5曲を選んでビゼー自身がオーケストレーションを施したもの。トラック4の「陣取り鬼ごっこ」も小組曲には含まれなかったものの、同じ曲集から取られたものです。序曲「祖国」は普仏戦争の時に盛り上がる愛国心が主題。勇壮な部分と悲痛な部分のコントラストが見事です。この盤のメインである「ローマ」は彼がイタリアに赴いた際に造り始めた作品で、最初は3曲からなる「ローマの思い出」として完成されたものに、1871年、他の曲のスケルツォとして構想された楽章を加えて4楽章にしたものですが、ビゼーの生前には演奏されることなく、1880年にようやく全曲が披露されました。次から次へと美しいメロディが溢れてきます。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573344 |