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Ricercar: アルバム一覧

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    ドイツの礼拝音楽の伝統~1600年代から1800年代へ(インアルト/コルソン)

    【ベートーヴェンの頃まで続いた17世紀以来の伝統を、バロック金管の響きで実感】オペラや器楽曲など多くの音楽は、人々の好みに合わせて流行が移り変わり、バロックから古典派へ、ロマン派へ……と時代ごとに様相が変わってきました。しかし教会音楽には意外なまでに古い伝統が残り続け、19世紀にあってなおバロック初期の音楽伝統が息づいていたようです。その確かな礎がどのように築かれ継承されていったのか、ドイツ語圏に焦点を絞り、17世紀前後のさまざまな作曲家たちの作例を中心に検証するプログラムを提案するのは、古楽先進国ベルギーに集う名手集団インアルト。あえてプログラムの冒頭にベートーヴェンのトロンボーン四重奏のためのエクアーレを置き、これが教会旋法による伝統的な祈りの詩句の朗誦ときわめて親和性の高い旋律であったことを、楽聖に関する証言者としても知られるザイフリートの編曲を交え、17世紀音楽との関連で鮮やかに示します。インアルトが得意としてきたバロック金管合奏の古雅な響きは、各パートの動きも明瞭な古楽歌唱によって説得力豊かに響く詩句をよりニュアンス豊かに聴かせ、ドイツ三大Sやブクステフーデのような比較的知られた作曲家の作品に限らず、全ての収録作品の魅力を最大限に引き出して聴きどころが尽きません。バッハのBWV 118ではリトゥース(高音金管楽器)のパートに、スライドを付けて半音階進行を可能にしたホルン「コルノ・ダ・ティラルシ」を使用(ソロ・アンサンブルとも名録音の多いアンネケ・スコットらの演奏)。バッハの時代を経てベートーヴェンの頃まで脈々と受け継がれてきたドイツ語圏の伝統の礎を、実例を通じて深く体感できるRICERCARならではの好企画です。(2022/11/11 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC443

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    ドヴィエンヌ:三重奏曲集 Op. 17, 66 (ル・プチ・トリアノン)

    【革命期の管楽器発展を促したドヴィエンヌ、古楽器による貴重な録音でその美しさの真相へ!】ドヴィエンヌは1759年生まれ。モーツァルトより3歳年下で19世紀初頭に亡くなった作曲家です。生前は革命政府のもと、オペラ座や音楽院を拠点に、フルートとバソン(フランス式ファゴット)ですぐれた演奏を聴かせる達人としても知られ、それらが独奏楽器としていかにすぐれているかを端的に示す名品を、短い生涯のうちに続々と世に出しました。レコード盤の時代より、管楽器のための古典派の協奏曲集にしばしばその作品が収録されてきたドヴィエンヌですが、古楽器録音はというと実は数えるほどしかありませんでした。今回の録音には、各楽器の機構を生かした音使いの真相が鮮やかに示され、同時代人たちの興奮が彷彿とされるトラックが多数。フランスで生まれ発展したバソンが古典派らしいメロディとあざやかに調和する異色の三重奏曲も見過ごせませんが、ドヴィエンヌが思い描いた理想のフルート像に厳選楽器で迫った作品66の3曲にも驚かされます。すでにRicercarレーベルでボワモルティエ作品集を成功させている古楽器集団がこだわり抜いた一枚。その詳細については解説で端的に説明されており、国内盤にはその日本語訳を掲載いたします。(2020/08/14 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC416

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    ドゥルツィアンとボンバルド~17世紀ドイツのダブルリード合奏さまざま~(シンタグマ・アミーチ/ムニエ)

    【昔日のダブルリード管楽器世界が色鮮やかに甦る!Ricercarならではの充実企画盤】バッハ以前のバロックやルネサンスにも通じた音楽学者ジェローム・ルジュヌが古楽大国ベルギーで主宰する、40年の歴史を誇るRicercar。このレーベルは折々、現代人にとって馴染みがうすい珍しい古楽器を重点的に紹介するアルバムをリリースしてきましたが、今回はその最新盤として、ボンバルドとドゥルツィアンという、ルネサンスから初期バロックにかけて用いられていた2種の重要なダブルリード管楽器の魅力を紹介します。ボンバルドはショームの一種でオーボエの祖先ともみなしうる楽器ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバやリコーダーと同様に大小さまざまなサイズのものがあり合奏も可能。またファゴットの前身である低音管楽器ドゥルツィアンにも、同じように高音・中音向けなどの同属楽器がありました。この新録音では両楽器をそれぞれ、あるときは同属楽器同士で重ね、またあるときは両者を同一楽曲のなかで対置させながら、その変幻自在の演奏編成がたいへん興味深い響きを作り出し、それがアルバムを通して聴くことの面白さを演出しています。またこうしたアルバムの常として、解説テキストの充実も見逃せないところ。マドリガーレやシャンソンといった多声の声楽曲を、楽器だけで演奏できるようにした1600年前後ならではの編曲も多く見られ、2人の俊才古楽歌手が要所で聴かせる独唱との対比も興趣がつきません。専門的知見の集成がいざなう思いがけない音響世界。400年前のリアルなサウンドスケープをじっくり読み解けるアルバムです。(2020/11/13 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC420

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    J.S. バッハ:フーガの技法 BWV 1080 (レ・レクレアシオン)

    【バロック楽器による「拡大された弦楽四重奏」が織りなす音楽史上の傑作】バッハが生きていた時代に存在したモデルの弦楽器で、弦楽四重奏編成を基本としながら、古典派時代以降に廃れていった楽器も用いて作品本来の姿に迫った新録音。多声音楽の大家バッハが老境に差し掛かる頃、自らの対位法芸術の総決算として作曲を進めながら、最晩年に終曲を仕上げ切らないまま未完で終わった『フーガの技法』は楽譜上に楽器の指定がなく、鍵盤独奏からオーケストラまで多種多様な編成で演奏されて後世の人々を驚かせてきました。弦楽四重奏もよく使われてきたものの、古典的な3種の楽器ではヴィオラ・パートなどで音域的に対応しづらい局面が出てきてしまうのが難点(バロック以前の作法でオルガン曲をガンバ合奏にした場合に近く、低音寄りになる曲も少なくありません)。「最古の弦楽四重奏曲」とされるA.スカルラッティの4声ソナタ群の録音(RIC422)で注目を浴びたレ・レクレアシオンはそこで、フランス・バロック流の小型ヴァイオリン(イタリア語の呼称ヴィオリーノ・ピッコロで知られる楽器)と通常のチェロより高い音域に対応できる18世紀のチェロ・ピッコロも導入、全てバッハが書いた通りの音符で全編演奏を実現しました。最後の断筆部分は残された楽譜のまま演奏される場合もありますが、ここでは古楽再現の作法に従いヴァイオリンのマチュー・カミレリが独自の終結部を提案。曲集冒頭の主題に立ち返って締めくくる補筆案は独特の説得力を持って響き、全編を通して聴くとひときわ印象深く感じられるに違いありません。ライプツィヒ・バッハ・アルヒーフでも活躍してきた音楽学者ジル・カンタグレルとアンサンブル自身によるライナーノート解説文(仏、英、独語)も、作品演奏史と実践ノウハウの両面から興味深い内容になっています。(2023/08/25 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC453

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    J.S. バッハ/ベーム/ブクステフーデ/ヘンデル/マッテゾン/テレマン:チェンバロ作品集(ブッカレッラ)

    (2019/09/27 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC407

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    バッハ一族のカンタータ集(ヴォクス・ルミニス)

    【バッハ一族の3巨匠から、大バッハ最初期の傑作へ】全員ソリスト級の少数精鋭で聴くからこそ、バロックの声楽曲はその本来の魅力が生きてくるもの。ヨーロッパ古楽界の最前線をゆく精鋭集団ヴォクス・ルミニス最新盤は、大バッハの青年時代にいたる、バッハ一族の名匠たちの作品を通じての教会カンタータ史をひもとく充実企画です。シュッツやシャイトらを経て、バッハ一族のモテット集(RIC347)も制作した経験を活かし、演奏編成は妥協なく17世紀流儀を徹底。各パート最大2人、大半はソリスト編成でわかりやすく音の綾を伝えてゆくスタイルが活きるのは、演奏者が一人残らず手練の名手だから。大バッハも若い頃憧れたヨハン・クリストフ・バッハをはじめ、3人の先達の作品にはトランペットやティンパニまで動員される大作も含まれ、曲ごとに異なる編成が17世紀音楽の面白さを伝えてやみません。その末に聴くバッハ最初期の教会カンタータ第4番では、合唱中心のカンタータ解釈とは全く違った「17世紀生まれの青年バッハ」の姿を垣間見せてくれる仕上がりに驚かされることでしょう。国内仕様では歌詞全訳とともに詳細解説の日本語訳が添付されます。(2019/06/28 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC401

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    ハンマーシュミット:ああ、イエスは死なん(ヴォクス・ルミニス/クレマティス/ムニエ)

    【シュッツ後のドイツで一世を風靡したハンマーシュミットの真価を問う】ボヘミア生まれながらフライベルクで学び、ツィッタウでオルガニストとして活躍したドイツ・ザクセン地方の作曲家ハンマーシュミット。作曲家としての名声は絶大で、ドイツ三十年戦争の頃から室内楽や声楽など数多くの作品集が出版され、ポスト=シュッツ世代のドイツ中部で最も成功した作曲家のひとりでした。本人の歿後、音楽の世間的な好みが大きく変わった18世紀にもハンマーシュミットの教会音楽はドイツ各地で根強く愛され、そのことについての後続世代の音楽家たちの驚嘆の声も残っています。その作風はシュッツがヴェネツィアからドイツに持ち込んだコンチェルタート様式を継承したもので、各声部、クワイアが金管楽器と共に掛け合い、たいへん華やかです。シュッツ、ケルル、フックスなどドイツ語圏の17世紀作品の解釈できわめて高い評価を博してきた少数精鋭の古楽声楽集団ヴォクス・ルミニスは、作品の真価を問う素晴らしい演奏を披露、当時の名声をありありと思い起こさせてくれます。弦楽パートにはステファニー・ド・ファイー率いるクレマチスが参加。ヴォクス・ルミニスの先行盤となるバッハの先祖たちの作品集(RIC401・国内仕様NYCX-10068)と同じく、17世紀ドイツでは必ずしも広まっていなかったチェロを使わず、ヴィオローネ(コントラバスの前身)とドゥルツィアン(ルネサンス・ファゴット)だけが鍵盤と通奏低音を支える編成も効果的で、青年バッハにつながる17世紀ザクセンの音楽を生々しく追憶させる演奏内容になっています。(2020/10/09 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC418

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    ハンマーシュミット:いざやもろびと神に感謝せよ/プレーガー:Ad te clamat cor meum/シャイデマン:キリストは死の縄目につながれたり(ロゼ/クレマティス)

    【ルター派の音楽とイタリア・バロック・スタイルの出会い】自らコラールを作曲したマルティン・ルターの方針もあり、音楽を広く取り入れたルター派。ドイツで生まれた彼らの信仰が、当時最先端であるイタリアの音楽と出会ったのは必然といえ、なかでも大きな発展を遂げていた器楽作品の影響を受けた宗教カンタータが数多く生まれました。アルバムのタイトルにも採用されているハンマーシュミットのカンタータは、チャッコーナのリズムに乗って歌い始められるという特徴的なもの。ブクステフーデなどの大作曲家から知られざる作品までを収録しています。ロゼの透明度の高い歌声と、クレマチスによる積極的な表現がかみ合った、たいへん美しいアルバムです。(2020/04/24 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC415

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    ビュッファルダン:フルート・ソナタと協奏曲(ル・プチ・トリアノン)

    【ドイツ・フルート音楽の祖が綴った音楽、上質の古楽器演奏でその素晴らしさに接する喜び】バッハを宮廷で歓待したプロイセンのフリードリヒ大王も愛奏していたという横笛タイプのフルート(フラウト・トラヴェルソ)。リコーダーよりかなり遅れてバロックの宮廷音楽や室内楽に取り入れられたこの楽器、バッハやテレマン以降のドイツ人作曲家たちの作品ではよく用いられていますが、そこで大きな影響を残したのが同時代の名手たちの存在でした。このアルバムの主人公ビュッファルダンはフリードリヒ大王のフルート教師クヴァンツの師にあたる人物で、バッハも高く評価したドレスデン宮廷楽団で活躍したこともあり、音楽史上その名が有名でありながら、作品を聴く機会はめったにありません。おりしもフランス音楽がドイツ音楽に大きな影響を与えた時代、南仏生まれでフランス流儀のフルート奏法を身につけていた彼の影響は計り知れません。古楽レーベルRicercarで新時代の名盤を連発しているル・プチ・トリアノンによるこの録音は、そうした幻の大作曲家の真相を鮮やかな演奏で解き明かす好企画!作曲家自身の楽器を忠実に再現したモデルで演奏するオリヴィエ・リールをはじめ俊才たちの妙技も素晴しく(通奏低音ではチェロだけでなくバスーンも活躍)、独奏ソナタから協奏曲まで、トラヴェルソの多角的な魅力を通じ、後期バロックの名品に出会える1枚です。原文解説の充実も魅力の一つ。(2021/09/10 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC428

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    ファンタジア~アンドレア・ガブリエリからバッハへ、3つの世紀の鍵盤芸術(ブッカレッラ)

    【18世紀ドイツ式チェンバロと、大小2種のイタリア式チェンバロが綴る豊穣なファンタジー】2018年のブルージュ(ブルッヘ)古楽コンクールで独奏者として優勝、近年さらに注目を集めつつあるイタリア出身の古楽鍵盤奏者アンドレア・ブッカレッラ。トッカータという曲種の変遷を辿ったRICERCARデビュー盤(RIC407)に続き、今回のアルバムではファンタジア(幻想曲)という曲種の歴史を概観します。トッカータ同様に鍵盤奏者の即興演奏に由来する比較的自由な作曲形式であるこの曲種の歴史は古く、ここでは前作同様に演奏作品の時代に合わせ三つの楽器を使い分けながら、16世紀のイタリアとヨーロッパ北部(英国、オランダ)の伝統に遡ったのち17世紀を概観、18世紀初頭のバッハに流れ着くという、音楽史の変遷を追えるプログラムとなっています。古い作品では粒立ちのよいイタリア型のチェンバロから驚くほど瑞々しくも整った音の流れを紡ぎ出し、ドイツ後期バロック作品では楽器の味わいを活かしたダイナミックな音楽展開が魅力的。ピアニストたちの名盤も多いバッハの2傑作も、この流れで聴くと歴史的文脈に沿った作品だったことが改めてよくわかり、才気豊かな演奏が作品像を新鮮に洗い直します。フランス語圏を中心に古楽器奏者たちの信頼も厚い古楽器鍵盤製作家フィリップ・ユモーの精緻な仕事を十全に活かした雄弁な解釈によって、チェンバロという楽器の可能性に改めて目を見開かされる充実盤になっています。(2023/11/24 発売)

    レーベル名:Ricercar
    カタログ番号:RIC438