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Ramee: アルバム一覧

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    シュテルケル:フォルテピアノとヴァイオリンのためのソナタ(リュティ/ビーセマンス)

    サリエリと同い年の1750年生まれで、モーツァルトやハイドンと同じ時代を生きたJ.F.X.シュテルケルは19世紀にひとたび忘れられこそすれ、生前は彼らにも比しうる名声を誇った人気作曲家のひとりで、ここに集められたヴァイオリンとピアノのためのソナタの数々を聴けば、なぜ彼が歿後これほど長いあいだ見過ごされていたのか理解に苦しむのではないでしょうか(18世紀の史料にはさかんに登場する名前で、近年DHMから交響曲集が登場するまでまとまった音盤がなかったことが異例だったと言ってもよいほどです)。活動領域はおもに現在のドイツ西部。ロココの宮殿が有名なヴュルツブルクで生まれ、マインツ大司教のもとで宮廷鍵盤奏者として活躍、その作品はパリのコンセール・スピリチュエルでも大いに人気を博しました。イタリアにも遊学してナポリ宮廷でも寵愛を受けましたが、マインツ大司教は彼を惜しんで呼び戻し、この人気作曲家を長く擁護したそうです。
    古楽教育の拠点バーゼルで研鑽を積んだ二人の古楽器奏者がここで演奏しているのは、フォルテピアノ普及初期の1780~90年代、その魅力を大いに引き出した傑作二重奏ソナタの数々。ヴァイオリン・パートが鍵盤の助奏として添えられる18世紀式の二重奏でありながら、両者の対等な対話やスリリングな楽想の応酬はすでにベートーヴェンの二重奏ソナタさえ予感させるほど。フォルテピアノ独奏のための幻想曲も充実した仕上がりで、初期ロマン派を見据えた古典派後期の素晴らしい音楽が味わえる、見過せない発見にみちた1枚に仕上がっています。(2018/10/26 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM1701

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    テレマン:室内楽作品集 - TWV 34:48, 34:67, 34:88, 42:a4, 42:G7, 43:e4, 43:g4 (ニュー・コレギウム)

    【引き出しの多さをまざまざと実感させる新感覚テレマン!】多作をもって知られる後期バロック随一の作曲家テレマンですが、その「多作」が単なる粗製乱造でないことは、すでに多くの音楽関係者がよく知るところ。あらゆる楽器の扱いにすぐれたテレマンだからこそ書き得た、バッハともヘンデルとも違う完全にユニークな音楽的感性が最も強く発揮されている領域といえば、やはり個々の楽器の特質をきわだたせながら多様な編成の妙も味わえる、トリオ・ソナタや四重奏ソナタなどの室内楽ではないでしょうか。「誰も予期しなかった歴史上の思わぬ音世界」を続々発掘、多くのファンを得てきた隠れ秀逸レーベルRAMEEが満を持して贈る「本気のテレマンの真相」。古楽の本場オランダに集う俊才集団は入念すぎるほどの選曲で、変則調弦ヴァイオリンや通奏低音から独立したチェロ、あるいは珍しいテレマンの鍵盤曲など、意外な音使いをたくみな曲順で並べて聴き手を驚かせつづけます。魅力の秘訣は解説(国内仕様は日本語解説付)にも...RAMEE通常路線の白いジャケットではなく、より冒険性の高い企画のために発足した黒ジャケット・シリーズからリリースされている点からも、その魅力が予感されるのではないでしょうか。(2019/06/14 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM1904

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    J.S. バッハ:オルガン協奏曲集(ジェイコブス/レ・ムファッティ)

    古楽大国ベルギーの俊才が集うレ・ムファッティ、注目すべき秘曲発掘の連続をへて今回は満を持してバッハ作品を録音。しかしさすがレ・ムファッティ、企画内容からして一筋縄ではゆきません。バッハの“オルガン協奏曲”といえば、若き作曲家がヴィヴァルディらイタリア人作曲家たちの協奏曲の様式を学ぶべく、自らオルガンひとつで弾けるように編曲した作品群が有名……と思いきや、本盤はそれらとはまったく違う内容。バッハ自身、かつて自ら作曲した教会カンタータなどの音楽を編み替えて協奏曲に編曲することが多かったのに倣い、ここではオルガン独奏を含むカンタータの序曲やアリアなどを原曲に、オルガン独奏と弦楽合奏・通奏低音からなる協奏曲を新たに4曲も編作。さらにカンタータの冒頭合唱曲や別の楽器の独奏つき序曲をもとに、やはりオルガン独奏を伴うシンフォニアを3曲「バッハ流に」編曲してみせたのです(編曲の詳細も解説に明記……国内仕様では日本語訳付)。結果的に誕生したのは、ヘンデルのオルガン協奏曲を思わせる編成ながら確実にバッハらしい音作り。数々の名盤で古楽鍵盤奏者としての技量を立証してきたバルト・ヤーコプスの自在なタッチが、寺神戸亮を指揮に迎えたレ・ムファッティの自発性あふれる音作りと交錯する注目盤です。(2019/03/08 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM1804

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    フィレンツェ、見出された中世音楽(ラ・モッラ)

    かつてサヴァールやバンキーニが無数の門弟を育ててきた古楽教育の世界的拠点バーゼル・スコラ・カントルムは、バロックやルネサンスのみならず、中世音楽の研究・演奏再現でも世界をリードする重要な拠点。そこでクオリティの高い演奏を続け、近年は同時期にバーゼルで学び合ってきたチェンバロと歴史的ハープの名手・西山まりえとの共演を通じて日本でもファンを増やしつつあるコリーナ・マルティが、パートナーのミハウ・ゴントコと主宰するラ・モルラとともに、中世音楽研究の最前線にいればこそ!というほかない新録音をリリースします。テーマは「14世紀のフィレンツェ」北フランスのアルス・ノーヴァを横目に見ながら、やがて花開くルネサンス音楽への礎が着実に築かれつつあったこの時代のイタリア音楽世界にあって、水準の高い市民文化が育まれていたフィレンツェは大きな存在感のあった場所でしたが、折々の戦乱や長い年月をへて15世紀以前の音楽資料はほとんど数えるほどしかなく、専門家たちは同じ写本に繰り返し立ち返るしかなかったのですが……なんと今回は最新発見の楽曲が続々。カメラ性能の向上により、中世当時は古い記述内容を全て削り落として別用途に再利用されていた羊皮紙写本に「かつて記されていた楽譜」まで判読ができるようになったため、思わぬ写本から未知の楽譜が続々出てきた……それを実演・録音したアルバムなのです。チェンバロ以前の中世鍵盤楽器クラヴィシテリウムでの妙技はRAMEEレーベルの過去盤(RAM1108・0802他)で実証済み、さらにカウンターテナーのドロン・シュライファーをはじめ世界的な古楽歌手たちが清らかな声で紡ぎ出す多声楽曲も魅力。国内仕様では充実した解説の翻訳と訳詩も完備、資料の少ない中世音楽に関心の高いユーザーの好奇心を隅々まで満たす1枚となっています。(2018/11/28 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM1803

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    プラッティ:3声のソナタ(ラジオ・アンティクァ)

    ちょうど大バッハと重なる時代を生きたプラッティはヴェネツィア近くのパドヴァ生まれ。オーボエとヴァイオリン、そして声楽にも堪能で、バルトロメオ・クリストフォリが開発した初期のフォルテピアノも知っていたようです。1722年からバロック様式の宮殿で名高いヴュルツブルクの宮廷に仕え、宮廷楽師、教師として当地で生涯を終えました。バロック後期にあって古典派を予告する要素がいたるところに見られるプラッティの作品を愛する古楽奏者は数多く、これまでにも多くのアルバムがリリースされていますが、この新録音はとくに作曲家自身も得意としたオーボエと、古典派のピアノ三重奏の先駆ともいうべき低音楽器を活用した作品が多い点が聴きどころ。これは主君の弟エーアヴァイン伯が自身チェロ奏者だったためで、本盤の多様な演目はこのエーアヴァイン伯の楽譜コレクションから厳選されています。演奏は2012年に南米、イタリア、オランダ、チェコといった国々から集まった若き古楽器奏者がハーグで結成したラディオ・アンティクヮ。多彩な楽器編成が魅力のグループです。Ambronayでのドイツ・バロック作品集に続き、プラッティの残した小規模ながら多彩な表情を持つ作品群を、若々しい躍動感と息の合ったアンサンブルでたいへん面白く聴かせています。(2019/04/12 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM1801

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    フレスコバルディ:ファンタジア集/6声のイン・ノミネ/パヴァン/前奏曲(ハトホル・コンソート/リシュカ)

    エリザベス1世からチャールズ1世の治世にかけ、英国王室のヴァイオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者を務め、当時の英国で最も成功を収めた作曲家でもあったイタリア人アルフォンソ・フェラボスコ2世。彼は、波乱万丈の生涯を送った父親アルフォンソ・フェラボスコ1世と同じ作曲家となり、英国に伝統的な「イン・ノミネ」(単旋聖歌「なんじ聖三位一体に栄光あれ」を元にしたコンソート)を17世紀まで作曲し、技巧的な旋律が重なり凝ったリズムの作りへと発展させるなど個性的な作風で、英国で大きく花開いたヴァイオル・コンソートの発展に貢献しました。1982年生まれのヴァイオル奏者ロミーナ・リシュカは、スコラ・カントルムでパオロ・パンドルフォに、ブリュッセル王立音楽院でフィリップ・ピエルロに学び、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントやリチェルカール・コンソートで活躍した逸材。彼女が2012年に結成したハトホル・コンソートのデビュー盤「ダウランド:ラクリメまたは7つの涙」(Fuga Libera FUG718)は各方面で高い評価を得ています。このアルバムでも、高度な技術と親密なアンサンブルで、まとめて聴く機会が少ないこれらの作品を瑞々しく表現しています。(2018/10/05 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM1806

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    モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(ルドゥス・モダリス・ヴォーカル・アンサンブル/ボテルフ)

    これは注目度大!過去半世紀にわたりさまざまな解釈が打ち出され、すでに競合盤も多いモンテヴェルディ屈指の名作『聖母マリアの夕べの祈り』ですが、ここまで楽器編成を絞った解釈が可能であることは意外にも知られていないところ。そもそも17世紀当時の楽譜は伝わった先ごとに演奏環境がまちまちである可能性が高かったため、状況しだいで演奏編成を自在に読み替えられるようにできており、モンテヴェルディのこの作品も実はその例にもれません。とくに『聖母マリアの夕べの祈り』は作曲者自身が多彩な作曲技法を使いこなせることを、新旧の作曲様式をつうじて縦横無尽に披露しようとした側面が強いとも言われており、曲集に併録されているルネサンス様式のミサ曲(RIC321など録音もあり)と対比させて検討するなら、いっそ楽器をほとんど使わないで、ア・カペラに近い編成で解釈したほうが曲ごとの様式の違いをより明瞭に感じ取れる可能性も出てきます。すでにRAMEEレーベルで数々のルネサンス多声楽曲の名盤をリリースしているルドゥス・モダリスは今回、思い切って楽器の使用を通奏低音だけに絞り、ヴァイオリンなどの器楽合奏(コンチェルタート)をいっさい廃した編成、声楽パートも13名からなる室内楽編成(作曲者によって提唱された最小の編成)でこれを録音。解説でも事情が詳説されていますが、何より作品像をあざやかに一新してくれる演奏のみごとさは圧巻。見逃せないリリースです。(2018/10/26 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM1702