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21世紀クラシックス

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    バラダ:ゲルニカ/交響曲第4番「ローザンヌ」/サパタ/カザルスへのオマージュ(バルセロナ響&カタルーニャ管/マス・コンデ)

    当シリーズで既に御馴染みのバラダ、当盤には同国スペインの偉大な芸術上の先達である、3人のパブロの関連した作品が集まっています。「ゲルニカ」はもちろんピカソの反戦的作品として名高い名作で、本曲はヴェトナム戦争への抗議の意が込められたものです。聴いて特に楽しいのは「サラサーテをたたえて」で、この大ヴァイオリニストの名作「サパテアード」が自由に変容させられており、独特の和声、対位法感覚が大変に面白く、ポルタメントの効果的な用法も印象的です。「サパタ」も自在な引用が目立ち、特に「メキシカン・ハット・ダンス」によるお祭り騒ぎとなっている「結婚式の踊り」は、楽しさの極みです。(2004/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557342

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    バンクス:管弦楽組曲「セヴン」(ロンドン・フィル/ディクソン)

    70年代プログレッシヴ・ロックの雄として知られる、ジェネシスのキーボード奏者トニー・バンクスがなんとオーケストラ作品に挑戦した、というのが本作です。オーケストレーション自体は他人の手によるものですが、彼自身がセッション期間中に実際の音を聴きながら推敲を重ねており、彼のイメージを反映した仕上がりということができるでしょう。内容の方は、オーケストラのための音楽であること以外は、特定のクラシックの形式等を意識したものではない、純バンクス・ワールドというべきものとなっています。バンクス自身がピアノを担当していることもあり、特にファンの方は要注目です!(2004/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557466

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    ヴァリ:フルート協奏曲/フォークソングス(アルマルサ/ベイティ/ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト/ローズ)

    クラシック音楽の一大特徴として、西洋・ヨーロッパ以外の音楽的要素でも、巧みに融合してしまう「包容力」の大きさがあるのではないでしょうか。アラビア文化ももちろん例外ではなく、当盤は生粋のイラン人ヴァリの手による、民族色豊かな作品が収録されています。フルート協奏曲のソロパートのように、吹きながら声も出す(!)といったオドロキの特殊奏法で、民族楽器風の響きを模したりするのは(2の終わり近くのカデンツァ部分が分かり易い)、大変にユニークです。また敬虔なカトリック信者でありながら、異教的志向も見せたフランスの大作曲家、メシアンへのオマージュ作品5があることも、注目されます。(2004/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557224

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    パヴロワ:交響曲第1番、第3番(ロシア・フィル/クリメッツ/ヴェデルニコフ)

    ニューヨークに在住のパヴロワが、自らの生まれ故郷であるロシアに対する思いや感覚を、たっぷり込めて作曲された交響曲第1番は、室内管弦楽のための作品ということもあり、不思議な軽やかさと透明感に満たされたノスタルジックな響きがします。一方第3番の方は、ニューヨークにあるジャンヌ・ダルクのモニュメントにインスパイアされたという作品ですが、ほとんどこれはロマン派の作品かと思わせる甘~い(されど透明感のある)楽想のオンパレードです。作曲者には申し訳ありませんが、ひょっとするとこちらの方が、「さようならロシア」のタイトルにふさわしく聴こえるかも!?(2003/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557157

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    バラダ:チェロ協奏曲第2番/4つのギターのための協奏曲/管弦楽のためのセレブラシオ(M. ザンデルリンク/ピアース)

    当シリーズではもう御馴染みのバラダによる、現代音楽に民俗的要素を巧みに取り込んだ、フレッシュな感覚溢れるオーケストラ作品集です。チェロ協奏曲「ニューオリンズ」は、その名の通りジャズが色濃く反映された作品で、独奏チェロがポルタメントも豊かに、極めて濃厚な黒人霊歌風の「歌」を披露します。また4つのギターのための協奏曲では、4台のギターが全て余すところなくフルに生かされており、様々な仕掛けに事欠かないオーケストラと、絶妙の絡み合いを聴かせてくれます。パッサカリアもまた力作で、各楽器がそれぞれ同時に色々な楽想を展開しながらも全体が調和を持っている、独特の遠近法的感覚がユニークです。(2003/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557049

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    シルヴァー:ピアノ協奏曲/6つのプレリュード(パレイ/リトアニア国立響/リンケヴィチウス)

    技巧派ピアニストとして知られるパレイの求めに応じて、シアトル生まれの女流作曲家シルヴァーが作曲したのがこのピアノ協奏曲ですが、そんな経緯もあって内容の方はパワフルそのものです。ピアノパートが極めてヴィルトゥオジックな書法に貫かれる一方、オーケストラも大変に凝った作りとなっており(特に鐘などの打楽器の効果的かつ刺激的な用法は印象的)、結果としてエモーショナルな表出力は大変に高いレヴェルにあります(調的要素も多分にあり)。当盤で独奏を担当するのももちろんパレイその人、実に熱のこもった激烈な凄演を聴かせてくれます。よく歌うカッコいい音楽をお求めの向きにはお薦めですゾ。(2003/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557015

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    シェン:管弦楽作品集「中国の夢」/「南京!南京!- 管弦楽と中国琵琶のための哀歌」(香港フィル/ウォン)

    ナクソスはここに、オーケストラ音楽を通して底知れぬチャイナ・パワーを発散する作曲家を紹介します。上海出身のシェンは、渡米後バーンスタインらに音楽を学び、現在はアメリカで、東西のクロス=カルチャーを志向する作曲家として新鮮さをもって迎えられています。文化大革命の恐怖を想起させる「中国の夢」の、どこまでいっても溢れ出る活力、圧倒的なサウンドには、誰もが感嘆せざるを得ないでしょう。宋王朝時代の有名な漢詩を使った歌曲で見せる手腕は、"中国のバルトーク"とも形容される所以。「南京!南京!」は、中国琵琶の音色を最大限に生かした、題材を南京大虐殺に求めた哀歌です。(2003/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555866

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    デュビュニョン:ピアノ四重奏曲/呪文/フレングリッシュ組曲(グローヴス/ヴィニョールス)

    仏紙「ル・フィガロ」に「ラヴェルとプロコフィエフの息子」と評された、ローザンヌ出身の俊英作曲家デュビュニョンの室内楽には、確かにフランス近代的な和声感やリリシズムと、ロシア的な切れ味のあるリズム感とが同居しています。いずれも無調でありながら、前衛的な作曲手法とは一線を画した、現代の音楽としては耳に馴染みやすいものです。後期のスクリャービンの影響下にある「呪文」の神秘的和声感には思わず陶然。自身でコントラバスを弾いている「フィンランドの思い出」は並外れた説得力があり、代表作と言えるでしょう。カッコーの描写にも注目。作曲家自身による解説付きです。(2003/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555778

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    エル=コーリー:ベイルートの廃墟/異国の丘(ウクライナ国立響/シレンコ)

    20世紀後半の世界史に暗い影を落としたレバノン内戦。その惨禍を音楽化したのがベイルートに生まれたエル=コーリー。キリスト教信仰をベースとするヒューマニズムを表現する彼の作品の中でも交響曲「ベイルートの廃墟」は、紛れも無く最も野心的で、全編が陰鬱な表情で満たされていますが、曲は一条の光を見出して終止します。当盤は暗闇一色ではなく、彼のオーケストレーションは金管や打楽器の多用による華麗さも特徴の一つで、その側面が発揮された5から7の3曲は、理屈抜きに楽しめるでしょう。6はフランスの名指揮者ピエール・デルヴォーの思い出に作曲されたものです。(2003/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557043

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    レンツ:「天は語る・・・」 III, IV/ビルンク(アンサンブル24/クーリー)

    ルクセンブルク生まれのレンツによる連作「天は語る・・・」は、「天は神の栄光を語り、大空は御手のわざを告げ知らせる」に始まる聖書の詩篇第19番と、(神話的なイメージというよりも)現代天文学的なイメージで捉えた「天」を結びつけ、かつ音楽のインスピレーションとしてしまうという、何とも大胆でユニークな企画モノです。期待通りというか予想通りというか、各曲ともにそれぞれの特異な編成(ボーイ・ソプラノとかシンバルとか)を活かした、神秘的にして宇宙的ともいうべき(そのまんまですが・・・)不可思議な響きの世界を現出させています。貴方も当盤を通じて、宇宙時代の神の声を聴くことができるかも!?(2003/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557019