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New Releases - 2024年10月 発売タイトル
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ピアニストで、王立音楽大学の教授を務めるエドナ・ステルン。ORCHID CLASSICSレーベルから発売されたアルバムはどれも高く評価され、とりわけフランスの作曲家モンジュルーの「ソナタと練習曲」(ORC100063)は2017年『グラモフォン誌』の年間批評家賞を受賞しています。このアルバムでは若きシューマンの意欲作『謝肉祭』と『子供の情景』、そして彼女自身の作品を収録。ステルンは、シューマンの分身である「フロレスタン」と「オイゼビウス」それぞれの性格を弾き分けています。最後に収録された自作の「To-nal or not to-nal」は調性か無調かの意味を持ち、シューマンへのオマージュであるとともに、調性音楽と無調音楽、どちらで作品を書くべきかと自分自身への問いかけから生まれた10分弱の魅力的な作品です。(2024/10/18 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100338 |
1980年生まれのジョナサン・ビスは、2015年にセントポール室内管弦楽団と共同で、ベートーヴェンの5曲のピアノ協奏曲それぞれにインスパイアされた新作を5人の作曲家に委嘱し、両曲をペアで演奏する「Beethoven/5」というプロジェクトを立ち上げました。第5番を収めた第1巻に続く第2巻では、ピアノ協奏曲第1番と、イギリスの作曲家サリー・ビーミッシュによる「シティ・スタンザス」をカップリング。この作品は、自然からインスピレーションを得ることが多かったビーミッシュの以前の作品とは異なり、都市景観に焦点を当てています。当初は人間の創造性を礼賛することを意図していたこの協奏曲ですが、2015年のイギリスやアメリカにおける政治的不安により作品のトーンが変化し、作品は、権力の中心にある貪欲と格差、利益優先の技術、効率的な兵器、そして社会的不平等などの問題に呼応するものとなりました。「シティ・スタンザス」のすべての音楽的素材は、何らかの形でベートーヴェンの協奏曲から派生しています。ビーミッシュは、ジョナサン・ビスの個性的で表現力豊かかつヴィルトゥオーソ的な演奏に触発されましたが、この作品はまた、作曲家とアーティストの双方が共有する未来への不安にも深く影響を受けています。「Beethoven/5」は、発起人であるセントポール室内管弦楽団に続いて、15のオーケストラや団体が賛同する大プロジェクトとなりました。他の作品はティモ・アンドレスの「The Blind Banister」(第2番とのペア)、サルヴァトーレ・シャリーノの「Il sogno di Stradella」(第4番)、キャロライン・ショウの「Watermark」(第3番)です。ビスは、「これらの作品がレパートリーに定着し、自分が世を去った後も末永く演奏され続けることを願っています」と語っています。今後のリリースも楽しみです。(2024/10/18 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100339 |
幼い頃からピアノと歌を同時に奏でてきたレイチェル・フェンロン。しかし、彼女が公の場で初めてそのパフォーマンスを行う勇気を得るまでには、10年の歳月がかかりました。トロントでのオール・シューベルト・リサイタルで、初めてピアノを弾きながら歌ったことが彼女の心に火を灯し、以降10年間、フェンロンはその火を大切に育て、さまざまなレパートリーを探求し、音楽祭やコンサートホールで演奏し続けています。今回の初録音を考える際、シューベルトの曲は選択肢に入っていたものの、どの曲を選ぶかは難しい決断でした。2020年の冬、パンデミック中にベルリン郊外の森の近くで一人暮らしをし誰とも会うことのない孤独な時間を過ごしたフェンロン。その時に学んだ『冬の旅』は彼女の心に深く共鳴し、以降、2年間にわたってこの作品を研究。そして、2022年の夏、フェンロンはベルリンで初めて『冬の旅』を演奏し、その後もフェスティバルシーズンを通じて演奏を続け、今回の録音の決断に至りました。フェンロンはこう語っています。「私にとって『冬の旅』ほど自分自身を見つけたり我を忘れたりした作品はありません。この偉大な作品に対する私の解釈を、ピアノに座りながら自分自身を伴奏して共有し、この曲の膨大な録音に加えることができるのは、私にとって最高の贈り物です。」(2024/10/18 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100343 |