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New Releases - 2025年05月 発売タイトル
Search results:25 件 見つかりました。
ピアニスト、作曲家として知られるポーランド系ドイツ人作曲家フィリップ・シャルヴェンカ。彼の3歳違いの弟フランツ・クサヴァーも優れた音楽家でした。フィリップは、ベルリンの新音楽アカデミーで弟とともに音楽を学び、1874年にはコンサートで自作の序曲と交響曲を発表、当時ドイツの作曲家たちの最先端を行く存在として注目されましたが、華やかな作品を書いた弟に比べ、作風が保守的であったためか、その作品は死後ほどなくして忘れられてしまいました。この第2集には彼の初期の作品を収録。ショパンやブラームスの影響を感じさせるフモレスケ(ユーモレスク)やマズルカ、ラプソディなどが含まれています。第1集と同じく、ルイス・ピーパによる演奏です。(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0586 |
スイスの作曲家リヒャルト・フルーリーの管弦楽作品第4集。収録されている交響曲第2番は彼がしばしば訪れていたスイス南部のティチーノ地方からインスパイアされた作品。イタリア語圏スイスの旋律が用いられており、第1楽章はルガーノの教会の鐘のモチーフを、第2~4楽章は民謡を基にしています。ブルックナーの交響曲の形式を踏襲していますが、彼の親友ヨーゼフ・マルクスがオーケストラで描いた自然画にも似た雰囲気を持っています。1936年8月1日、スイス建国記念日にルガーノで自身の指揮で初演、スイス全土のラジオで放送されました。「夜想詩」は夢の中の幻想的な場面を音楽で描写した作品で、リヒャルト・シュトラウスを思わせる曲想です。こちらも作曲家自身の指揮、ベルン市立管弦楽団によって1939年10月16日に初演されています。(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0727 |
ルーマニアの作曲家アナトール・ヴィエルは、古典的手法、前衛的モダニズム、民俗的要素を融合させた独自の音楽を創り上げました。ユダヤ系の血統と、1944年にヤシのゲットーで起きたホロコーストからの生還という背景も彼の音楽に影響を与えています。また1989年のルーマニア革命後にはポストモダニズムに傾倒。壮大なストーリー性を持つ交響曲やオペラを生み出しました。このアルバムには室内楽曲を収録。後期交響曲の要素が昇華した三重奏曲や、小さな素材にどんどん新しい素材を付け加えていくという彼独特の手法“加算的音楽”による「聖句」などを聴くことができます。2016年にヴィエルの音楽に出会ったピアニスト、イルメラ・レルケが、作品の独創性に魅了され研究・演奏を開始、ヴィエルの娘や作曲家ダン・デディウの協力を得て制作されたアルバムです。(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0762 |
モンテヴェルディの師として知られるインジェニェーリ。ウィルソンの録音プロジェクト第5集は、教会歴に基づく作品を収録。すべて世界初録音です。単旋律聖歌を曲の素材として効果的に用いており、作品に典礼的な統一感を与えています。トラック7と11はインジェニェーリのマドリガーレに基づくオルガン演奏です。(2025/05/16 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0767 |
【ショパンがマヨルカ島で弾いたものと同型楽器を使用!】鍵盤古楽器の若き旗手ジュスタン・テイラーによるショパンが登場。プレイエルが1835年から1842年の間にだけ製造していたピアニーノ(アップライトピアノ)を使用し、ショパンがマヨルカ島で同型の楽器を使い書き上げた作品を中心に収録しています。テイラー自身の編曲によるベッリーニの「清らかな女神よ」も収録。<ジュスタン・テイラーのショパンに寄せて 川口成彦>2015年のブルージュ国際古楽コンクールのチェンバロ部門で23歳の若さで優勝したジュスタン・テイラーは、今では若手チェンバロ奏者の筆頭として世界中で活躍している名手です。彼はチェンバロのみならず、大分前からフォルテピアノでの活動も展開しており、2025年には日本で初めてフォルテピアノでの演奏も披露しました。フォルテピアノ奏者としてこれまで幾つか録音を出していますが、今回彼がリリースすることになったのは驚くことにショパン!しかもショパンの時代のプレイエルの修復において大変重要な存在である、フランスのオリヴィエ・ファディーニが近年修復を終えた1839年のプレイエルのピアニーノ(アップライトピアノ)での世界初の録音です。オーセンティックな音色を求め、修復の細部まで己の修復美学と信念を貫いているファディーニの楽器は、まさにショパンの魂を現代に呼び起こす銘器です。プレイエルのピアニーノと言えばショパンがマヨルカ島にて《24の前奏曲》の完成を共にした楽器で、ショパンが自分自身の心の奥底と対峙していた密やかな時間を思い起こさせます。録音で使われた楽器はショパンが所有していたものとほぼ同時期のものなので尚更です。フランス語によるCDタイトル “Chopin Intime”(親密なショパン)の通り、当時のショパンが独り、あるいは親密な友人を囲んで思いつくがままにピアノを奏でるような内容は大変魅力的です。ベッリーニのオペラ《ノルマ》の「清らかな女神よ」は、伝説的メゾソプラノのポーリーヌ・ヴィアルドがショパンのピアノ伴奏で歌ったと考えられている作品で、ショパンによるピアノ編曲からインスピレーションを受けたテイラー自身によるバージョンは幸せなサプライズと言えるでしょう。ショパンはピアノ音楽において革新的な存在でしたが、リストがショパンのことを「J.S.バッハの熱狂的な弟子」と称したように、彼はバロック音楽など前時代の音楽の探究にも熱心でした。チェンバロ奏者として、ショパンと同じくバロック音楽を日々探求するテイラー。時代を超えた二人の親密な時間がそこにはあります。(2025/05/09 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1132 |
【ヒルデガルト・フォン・ビンゲンとエレクトロニクス、声とピアノが生み出す、エネルギーと静寂の渦】2015年以降、バーバラ・ハンニガンとカティア&マリエル・ラベック、フランスの作曲家・パフォーマーのダヴィッド・シャルマンが、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンをインスピレーションの中心に据えた即興演奏を重ね、作り上げたプログラム「Electoric Fields(電場)」。イタリア・バロックのバルバラ・ストロッツィとフランチェスカ・カッチーニという2人の女性作曲家の要素と、アメリカの作曲家・ギタリスト、ブライス・デスナーも加わり、多分野を統合した没入型パフォーマンスとして2021年にロサンゼルス・フィルハーモニック(LA Phil)で初演されました。その後音楽自体を作品の中心として発展させこのアルバムが誕生。ヒルデガルトが自ら考案したと伝えられる神秘言語リングア・イグノタ(不明な言語の意)やラテン語で残したテキストが中心に歌われ、持続音(ドローン)に支えられた瞑想的なアンビエント・ミュージック、ライヴ・エレクトロニクスを用いた即興、ポスト・ミニマルなど様々な要素による浮遊感と緊張感の絶妙なバランスが、聴く者の神経を快く刺激します。(2025/05/09 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA980 |
【英国音楽の至宝『ラクリメ』に新たな光を当てる「ルネサンスの管弦楽」】16世紀から17世紀にかけイングランド内外で活躍したリュート奏者=作曲家ダウランド。その最も有名な器楽合奏曲集『ラクリメ、または七つの涙』は一般に大小のヴァイオルを揃えた室内楽編成で演奏されますが、表題ページでは他にリュートやヴァイオリンなどの使用も提案されており、使用楽器は柔軟に選べるものと理解できます。その前提を踏まえ、カプリッチョ・ストラヴァガンテはヴァイオル合奏(リュシル・ブーランジェなど参加)にリコーダー、木管コルネット、サックバットをそれぞれ複数加え、さらに鍵盤楽器も複数盛り込んだ充実編成で400年前の音世界に迫ります。楽譜出版は作曲家の貴重な宣伝手段であり、そこで時に充実した楽隊を擁する権力者たちの要求に応えるべく柔軟な編成が提案されていたなら、こうした大編成での解釈も当時の作曲家たちの狙いに適うはず……とはブックレットにある音楽監督センペの言。曲集には7曲のパヴァーンによる「涙」の後に多数の舞曲が収録されていますが、これも曲集編纂上の慣習に過ぎないため、一部の曲を移調しながらパヴァーンとガリアードの組み合わせを軸とする当時の組曲風に曲順を編み替えたセンペの対処も適切と言えるでしょう。ヴァイオルだけの静謐な響きは時にヴィオローネが豊かな低音を添え、管楽器が加わる豊かな厚みも、鍵盤の撥弦音が加わる玄妙な味わいも、ソリスト続々の豪華な演奏陣によって聴く者の心を捉えてやみません。(2025/05/09 発売)
レーベル名 | :Paradizo |
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カタログ番号 | :PA0022 |
ネイサン・デイヴィスの「Earthworks」は、ランド・アートや環境活動、ミュージック・コンクレートの要素を融合させたユニークな作品です。デイヴィスは、掘削や水圧破砕、削る、割るといった現代建築の過程から生じる音をオーケストレーションし、人間の声を織り交ぜた音響的タペストリーを作り上げました。この作品はもともとサウンド・インスタレーションとして制作され、フィールド・レコーディングを活用し、屋外の素材そのものをスピーカーや共鳴器として用いたマルチチャンネル作品です。まるで現代の採石場を歩くような神秘的で夢のような音響体験を生み出しています。(2025/05/09 発売)
レーベル名 | :Sono Luminus |
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カタログ番号 | :DSL-92274 |