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New Releases - 2025年06月 発売タイトル
Search results:19 件 見つかりました。
好評シリーズ、アルペシュ・チャウハンとBBCスコティッシュ交響楽団によるチャイコフスキー管弦楽作品集。この第3集は、交響曲よりも自由な形式で書かれた管弦楽組曲第2番を中心に、歌劇《エフゲニー・オネーギン》から「間奏曲とワルツ」、「ポロネーズ」などの有名曲をはじめ、学生時代の作品「雷雨」と歌劇《チャロデイカ》からの曲が並び、最後は勇壮なスラヴ行進曲で幕を閉じるという選曲です。チャウハンは、オーケストラから精緻な音を引き出すとともに、あまり演奏されない作品でも細部まで行き届いた演奏を聴かせます。名プロデューサー、ブライアン・ピジョン&録音エンジニア、ラルフ・カズンズのコンビによる収録。SACDでのリリースです。バーミンガム出身の指揮者アルペシュ・チャウハンは、スクロヴァチェフスキに師事し、ヴァシリー・ペトレンコやファンホ・メナのマスタークラスに参加。2014?2016年にはバーミンガム市交響楽団の副指揮者を務め、アンドリス・ネルソンス、エドワード・カードナーの薫陶を受けました。2015年にデビュー後、アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルの首席指揮者に就任し、ブラームスの交響曲全曲などを指揮。現在はデュッセルドルフ交響楽団の首席客演指揮者、バーミンガム・オペラ・カンパニーの音楽監督を務める傍ら、世界各地の主要オーケストラに客演しています。また、音楽教育にも積極的に関わり、若い音楽家の支援に尽力しています。2022年に大英帝国勲章OBEを受章しました。(2025/06/13 発売)
レーベル名 | :Chandos |
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カタログ番号 | :CHSA5352 |
1980年代から亡くなる2023年まで世界的に注目を集めていたサーリアホ。特にフルート曲やオペラなどが高く評価されていますが、このアルバムにはピアノとチェンバロのために書かれた作品がすべて収められています。演奏は古楽器奏者であり、同時にフィンランドの現代音楽界を長年牽引してきたハッキラ。サーリアホとは40年以上の深い交流があり、このアルバムは親友へのトリビュートと言えます。アルバム冒頭の「前奏曲」は歌曲集『4つの瞬間』の第1曲を基にしたもの。反復を伴うミニマル音楽風の動きが特徴です。「アラベスクとアダージョ」は、彫刻家ジャン・ティンゲリーの作品にインスパイアされた曲。「秋」は、バレエ音楽『Maa』のハープ・ソロをチェンバロ用に編曲したもので、ハッキラが初演を行い、その際にはサーリアホがエレクトロニクスを担当しました。「繊細に」は、チェロ、ピアノとパーカッションのためのセレナータの楽章をハッキラ自身が編曲した、瞑想的な曲想を持つ作品。チェロとプリペアド・ピアノのための「夢の中に」は前衛的な作風が表れています。「バラード」は歌曲集『4つの瞬間』の第2曲を基にした作品。「猿の指、ヴェルヴェットの手」は高橋アキの委嘱作で、ビートルズのメロディーを引用したミニチュア・エチュード。力強いオスティナートが特徴です。「秘密の花園 II」はチェンバロをこよなく愛したサーリアホが、自身の呼吸音をテープに取り込み、チェンバロの音と融合させた作品です。(2025/06/13 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1469-2 |
ショスタコーヴィチのオペラ《ムツェンスク郡のマクベス夫人》は、1930年に作曲が始まり、1934年に初演され各地で成功を収めましたが、スキャンダラスな表現が批判され、1936年にスターリンの激しい非難を受けたことが契機となって封印されてしまいます(後に《カテリーナ・イズマイロワ》として改訂されて上演が許可される)。1970年代末に初演版がムスティスラフ・ロストロポーヴィチによって演奏・録音され、2009年にはウィーン国立歌劇場で初の同版の上演が行われました。本録音にはその公演が収められており、近現代オペラの第一人者インゴ・メッツマッハーが指揮を担当。アンゲラ・デノケを中心に、クルト・リドル、ミッシャ・ディディクが見事な声を聴かせます。(2025/06/13 発売)
レーベル名 | :Orfeo |
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カタログ番号 | :C230172 |
エリック・サティの影響は現代の音楽に広がっており、ジョン・ケージもサティを「欠かせない存在」と称賛し、彼の作品に大きな影響を受けました。サティは作品にユニークな指示やタイトルをつけて、クラシック音楽の伝統に一石を投じるとともに、ミニマリズムの先駆けでもある「冷たい小品」なども遺しました。サティの作品は今でも多くの発見を与えてくれます。このアルバムにはあまり耳にすることのない小品が多く選ばれており、サティの再発見に繋がる1枚と言えるでしょう。演奏はデンマーク生まれのクリスティーナ・ビェルケ。地元の音楽院で学んだ後、ジュリアード音楽院に留学、シーモア・リプキンに師事し、現在はデンマーク国立音楽アカデミーで後進の指導に当たっています。(2025/06/13 発売)
レーベル名 | :OUR Recordings |
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カタログ番号 | :8.226929 |
【ラッスス芸術の重要分野を探るシリーズ第2弾は、充実の器楽合奏と共に】盛期ルネサンス屈指の大家ラッススが、長い生涯の間100以上の作例を残した聖母の讃歌「マニフィカト」の全貌を探るシリーズ第2弾。2024年にリリースされた第1弾(CKD660)は少数精鋭ア・カペラ編成でしたが、今回はラッススの職場だったバイエルン公宮廷で多数の器楽奏者が聖歌隊と共演していたことを踏まえ、木管コルネット2とサックバット(トロンボーン)4、ドゥルツィアン(ファゴットの前身となった低音木管楽器)1からなる吹奏楽団が一基のオルガンと共に参加。総勢9名の歌手陣が織りなす多声の綾を豊かな響きで彩ります。ラッスス自身、あるいはジャケス・デ・ヴェルトやジョスカン・デプレら先人たちが手がけた多声モテットを元に、その音楽素材をさまざまな形で転用したマニフィカトが大小8作、それぞれの転用元作品と交互に続き、作曲家ごと、作品ごとの手法の違いを味わえる構成。心地よい安定感の中で緊密なアンサンブルを聴かせるフィリップ・ケイヴ指揮の演奏陣には、自身も合唱指揮者として豊かな実績を誇るエドワード・ヒギンボトムがオルガンで参加。長きにわたる聖歌隊の伝統に支えられた英国古楽シーンの充実を感じさせる、知的興奮と音楽的発見に満ちた2枚組となっています。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD760 |
【ニコラス・コロン&フィンランド放送響、待望のシベリウス・アルバム第2作は壮麗な交響曲第5番!テツラフを迎えた4曲も圧巻の出来ばえ。】フィンランド放送響の首席指揮者は1927年の楽団創設以来フィンランド人が務めてきましたが、その歴史に新たなページを開いたのがイギリス人のニコラス・コロン。わずか1度の客演で首席指揮者に任命され、2021年9月に就任すると国内外で高い評価を樹立して任期も延長されています。このコンビのデビュー作となった交響曲 第7番他(2022年5月発売)以来となるシベリウス・アルバム第2作が登場。交響曲第5番は前作でも示されたコロンの明晰かつ繊細な音楽作りが生きており、明るさや壮麗さのみならず、内声の動きがもたらす陰影によって曲に深い奥行きを与えています。翳りを感じさせる箇所でのオーケストラが奏でるサウンドに特有のほの暗さがあるのも、この楽団ならではの魅力。暗から明に至るグラデーションが豊かになり、クライマックスが一層輝かしく感じられるのもコロンの巧みな指揮の賜物です。交響曲に劣らぬ魅力となっているのがテツラフを迎えた4曲。彼は2002年にシベリウスのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集を録音しており、これらの曲が長らくレパートリーに入っていることが想像できます。当時の演奏は、輝かしいサウンドでメリハリが利いてダイナミック、曲の持つシンフォニックな立派さを感じさせるものでした。一方、今回の録音では、近年の彼がブラームスやシューベルトで見せるような細部の徹底した彫琢とそこから生まれる陰影の深さ、表出される情感の豊かさが増して、心理的なドラマを感じさせるものとなっています。サロン風の小品ともヴィルトゥオーゾ・ピースとも異なる、これらの曲の真価に迫った圧巻の演奏となっています。 セレナード第1番や『白鳥姫』の中には交響曲第5番と共通する音型も現れて、アルバムを通して聴くと発見の楽しみもあります。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1468-2 |
ブカレストでサロン・オーケストラ「クリスタル」を率い名声を博したヴァイオリニスト、イオネル・クリステアを祖父に持つレリエ・クリステア。このアルバムは、ドイツ生まれの彼女が「第二の故郷」と呼ぶルーマニアのカルパチア山脈で過ごした2020年の夏の体験をきっかけに生まれた、ルーマニア音楽への深い愛情と探求の結晶です。知られざる佳作から、おなじみの名曲ホルムペスクの「望郷のバラード」まで、哀愁を湛えた旋律、情熱的なリズム、そして超絶技巧を要する楽曲など、さまざまな表情をもつ作品が収められており、この地の音楽の多彩な魅力が存分に味わえます。特に注目すべきは、祖父イオネルによる「エチュード・カプリース」2曲の収録であり、彼女の音楽的ルーツをたどるうえで重要な役割を果たしています。このアルバムは、単なる小品集にとどまらず、レリエ・クリステア自身の家族の記憶、ルーマニアの豊かな文化遺産、そして自然への敬意を織り交ぜた、一編の物語として綴られています。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM420 |
2023年にモーツァルトのピアノ協奏曲第15番と第21番のアルバムを発表した中国出身のチェン・ゼン。今作では第20番と第24番という短調の2曲を選び、明るさを湛えた前作と対照的な選曲をしています。前作ではトーマス・レスナーが指揮を担当していましたが、今作ではポール・メイエを指揮者に迎え、同じオーケストラで指揮者が変わることで、二人の指揮者の芸術的アプローチの違いを楽しむことができます。また、この録音においてチェン・ゼンはカデンツァの選択に際し、「ソリストの見せ場になると同時に、楽章全体の雰囲気や性格になじむもの」として、第20番にはベートーヴェン、第24番にはバドゥラ=スコダのカデンツァを採用しました。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM473 |
アントニオ・ヴィヴァルディをロールモデルとし、彼がピエタ慈善院付属音楽院で行ったヴァイオリン指導や作曲活動にインスピレーションを受けたと語るヴィクトリア・エリザベス・カウンツナー。彼女はソウルでの活動を通じて、ヨーロッパのアンサンブルと東アジアの楽器の音色との融合を目指してきました。このアルバムには、彼女自身の4作品を含む、現代の女性作曲家によるヴァイオリンとオーケストラのための作品が収められており、いくつかは世界初録音となっています。なかでもアルバム・タイトルとなった「サイガ・アンテロープ」は、2015年に大量死が報告された中央アジアの絶滅危惧種の動物サイガ・アンテロープへの懸念と哀悼を表現した作品で、韓国の竹製フルート、テグムなどの楽器を用いて、ドラマティックな音の風景を描き出しています。(2025/06/06 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM483 |