ポルタ・ガリェゴ, マヌエル
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ファリャ、グラナドスと並ぶスペイン近代の大作曲家グラナドスは、その生涯に(あまり知られていませんが)室内楽を1ダース程度書いています。ここではその中からピアノ三重奏曲およびピアノ五重奏曲をお届けいたします。彼の作風は「新しいロマン派」とも呼べるもので、この1984年頃から書き始められた2つの室内楽作品も、温和で美しい曲調に終始します。柔らかい分散和音で始まるピアノ三重奏は、彼が愛したムーア風やハンガリー風のメロディを織り込みながらも、全体的にはサロン風の優しい音楽が展開されていきます。第3楽章の「デュエット」での抒情的な味わいは、シューベルト風ですらあります。ピアノ五重奏曲は緊張感に満ちた音楽で、こちらもやはりエキゾチックな雰囲気を持っていますが、やはり全体的にはロマンティック。第2楽章の鄙びた佇まいが心を捉えます。「ゴィエスカス」からの間奏曲は、カサドによる編曲版で、こちらは心行くまで「スペイン風」の音楽を楽しめます。(2010/06/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572262 |