ファー, エリザベス
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それなりに名の通った女性音楽家としては、ジャケ・ド・ラ・ゲールは最も時代を遡った存在の一人といってよいでしょう(フランソワ・クープランとほぼ同時代人)。音楽一族に生まれた彼女は、ルイ14世への御前演奏で大いなる神童ぶりを発揮した少女時代から、64歳で亡くなるまで、終生音楽家として活躍を続けました。優れたクラヴサン奏者であっただけに、もちろんクラヴサン曲は、彼女の作品の中でも中核となる存在です。フランス・バロックに花開いた、典雅で華やかなクラヴサン(ハープシコード)文化の、偉大なる担い手であったことを痛感させてくれるものといえましょう。(2006/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557654-55 |
バッハのワイマール時代に作曲された一つのジャンルがこの「独奏鍵盤楽器のための協奏曲集」です。ヴィヴァルディやマルチェッロなどのイタリアの作曲家のヴァイオリン協奏曲などをチェンバロやオルガンで一人で演奏できるように編曲したもので、バッハがイタリアで体験した新しい音楽を自らの作曲技法に取り込むにも大きな役割を背負った作品群です。そのうちチェンバロ用の曲が16曲と、オルガン用の曲が6曲現存していて、ここではチェンバロ用の16曲を名手エリザベス・ファーが説得力ある解釈とゆるぎない技巧で演奏しています。最後に収録されているBWV894のプレリュードとフーガは、逆に後年、フルート、ヴァイオリン、チェンバロのための協奏曲BWV1044の第1楽章と第3楽章へと転写された作品です。バッハにしてみれば、小さなものを大きなものへと拡大させるのもお手のものだったに違いありません。(2010/01/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572006-07 |
「自由・平等・同胞愛」を基本的理念に掲げたフランス革命は、それまでの市民の生活を一変させました。貴族たちの支配する社会から民主主義へ。毎夜ロココ調の音楽を奏でていた宮廷音楽家たちも、貴族たちと運命を共にするか、またはいつしか革命家を演奏するようになっていきます。そんな激動の時代を生きたバルバトルの作品は、まさに「音で聴くフランスの変遷」と言えるでしょう。オルガニストの父を持つ18人兄弟の16番目の息子であった彼は、父の友人であったクロード・ラモー(ジャン・フィリップの弟)の弟子となり、その才能を伸ばしていきます。その後、ヴェルサイユでの華々しい活躍中に革命に巻き込まれ、奇跡的に処刑をまぬがれたものの、亡くなるまでの10年間は貧困生活を送ったのでした。アルバムの最後に収録されている「行進曲」は1792年に書かれたもの。彼はどんな思いでこの革命の歌を鍵盤上に移し替えたのでしょうか?(2010/03/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572034-35 |
同時期にバードらの大作曲家が居並ぶため、どうしても目立たないピーター・フィリップス。しかし彼の残した作品の素晴らしさは、より有名な大作曲家に匹敵し、今日の演奏家たちを惹きつけて止まない魅力をたたえています。当盤は、鍵盤音楽の代表作を網羅。カッチーニ、ラッスス、マレンツィオらの作曲による、当時流行したと思われる歌曲やマドリガルのトランスクリプションは、原曲を知る聴き手にとっては極めて興味深いもの。パヴァーヌやガイヤルドと言った定番タイトル曲も、もちろん収録。17世紀イタリアの古楽器を使用した録音です。一日の締め括りに心を落ち着かせて鑑賞すべきは、こういう音楽ではないでしょうか。(2006/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557864 |