リース, アダム
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ミカラ・ペトリとデンマーク国立声楽アンサンブルのコラボレーション・アルバム第2弾。最初のアルバム(6.220605)ではプラウリニュシュ作曲の「ナイチンゲール」などストーリー性に富んだ曲集でしたが、今回はデンマークの原点に立ち返り、民俗的な旋律を用いた合唱作品集となっています。デンマークの人々の心を反映した歌はどれも静かな雰囲気を湛えた魅力的なものですが、そこに合いの手を入れるペトリの演奏がまた見事。ある時はぴったりと装うかと思えば、ある時はまるで鳥のさえずりのように自由な音型を奏でてみたり。と変幻自在です。合唱とリコーダーがこんなにも溶け合うとは…。新感覚の1枚です。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :OUR Recordings |
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カタログ番号 | :8.226907 |
このシュッツの「クリスマス物語」(クリスマス・オラトリオとも称される)は30分程の作品で、バッハの作品のような壮大で輝かしい響きは持っていませんが、その分、端正で敬虔な祈りの心をストレートに表す素朴な美しさに満ちています。全体は大きく8つの部分に分かれ、福音史家の語りと天使、羊飼い、博士らの歌が交互に奏されます。各々の部分は密接に結びつき、驚くほどに繊細な心を伝えてくれる名作と言えるでしょう。前作、ルカ受難曲(8.226019)で心洗われる演奏を聴かせてくれたポール・ヒリアーとアルス・ノヴァ・コペンハーゲン。ヴィオラ・ダ・ガンバの名手ヒッレ・パール率いるアンサンブル「ザ・シリウス・ヴィオールズ」の参加もこの演奏に華を添えます。(2009/12/16 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226058 |
ARS NOVAコペンハーゲンとポール・ヒリアーによるシュッツの第3弾です。1645年頃に作曲された「十字架上~」は、シュッツの数ある作品の中でも最高傑作として評価されるものです。20分程度の小さな曲ながら、ゴルゴダの丘で処刑されたイエスのドラマを簡潔に、かつ暖かい目で描いていて、円熟期のシュッツの信仰心と熟達した音楽語法が最大限に生かされた素晴らしい曲となっています。かたや「ヨハネ受難曲」は1665年の作品で、晩年のシュッツによるムダのない書法で描かれた40分程度のドラマです。無伴奏合唱と2人のソロによる静かで引き締まった祈りと願いの音楽は、最後まで迷いを残しつつ光の中に消えて行きます。(2010/07/14 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226093 |
デンマークを代表する現代作曲家、ベント・セアンセン(1958-)の合唱作品集。アルバムには世俗曲と宗教曲がバランス良く配置されており、その豊かな世界を知ることができます。彼が愛している森林風景を描いた2つの「スノーベル」は、一方はソロ、一方はアンサンブルと教会の鐘とのコラボという独特な響きが用いられており、人の声はまるで森を渡る風のような雰囲気を醸しだしています。「生と死」を扱った2つの作品は瞑想的で悲しみに満ちた曲。また宗教作品は深い思索に彩られています。アンデルセンの詩を用いた「海は輝き・・・」は、穏やかな親しみやすいメロディをもったもの。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :6.220629 |
20世紀前半のドイツで活動した作曲家フーゴ・ディストラー。オルガニスト、教会音楽の作曲家として名高く、いくつかの宗教曲を書き、1933年に国家社会主義ドイツ労働者党に入党しましたが、次第に精神を病み、34歳の若さで、自ら命を絶ってしまいました。この「クリスマス物語」はシュッツの作品を思わせる初期バロック風の敬虔な雰囲気を湛えた曲。福音史家による朗読と美しい合唱によって紐解かれる、キリストの誕生にまつわる物語をレーベルが誇る高音質録音がくっきりととらえています。(2023/12/08 発売)
レーベル名 | :OUR Recordings |
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カタログ番号 | :6.220684 |
【ニールセン、幻の名作がヴェールを脱ぐ!】ニールセンによるフルートのレパートリーとして馴染みの深い「霧が晴れていく」、「子供たちが遊んでいる」を含む劇音楽《母》。しかしその全曲の楽譜が出版されたのは2007年のことであり、今回のアルバムで初めてその全貌が現代に明らかにされます。作曲は1920年。かつてデンマーク王に属したシュレースヴィヒ公国の北部にあたるユトランド半島南部が、第一次世界大戦終結によるドイツ撤退後、国民投票によりデンマーク領に復帰した記念に書かれました。ヘルゲ・ローデの脚本による物語は、デンマークを表す「母」と、復帰した地域を表す「息子」によるおとぎ話のような内容。ここにニールセンはデンマークの古謡や、大戦に参加した国々の国歌などを引用する美しくも愛国的な曲作りで、20世紀前半のデンマークで最も重要であったとされる出来事に花を添えました。有名なフルートとハープによる「霧が晴れていく」に代表されるように、室内楽編成の楽曲も多く含みますが、ラストは管弦楽と合唱による壮麗な楽想で結ばれています。演奏は作曲家の故国デンマークの演奏家たちと、かつてのシュレースヴィヒ公国からドイツに残った地域の出身である指揮者デルフス。歴史の中での大きな和解も感じさせる、意義深いアルバムと言えるでしょう。(2020/07/10 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :6.220648 |
ノアゴー(1932-)の80歳の誕生日を記念して制作されたアルバムです。3つの魅惑的な声楽作品は、まさに音による風景画です。詩篇のテキストを中心に透明な響きで祈りと苦悩を歌い上げる「リブラ」、ダダイズムの旗手であったフランスの詩人、ポール・エリュアールのテキストによる、死と官能の香り漂う「白昼夢」、恐ろしいまでに精緻な響きを醸し出す「回路」。まさに宇宙の混沌と秩序を表現し尽くしたかに思えます。無伴奏合唱の極限に挑戦するかのような難曲を、デンマーク国立声楽アンサンブルは完璧に歌い上げています。(2012/10/24 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :6.220622 |