トリオ・アルボス
Search results:5 件 見つかりました。
コーネル大学グリークラブとコーネル大学合唱団の創立100年記念曲「カンタレス」の作曲を依頼されたプエルトリコ出身の作曲家、ロベルト・シエッラ(1959-)は“失われた声”を呼び起こす音楽を書こうと決意したといいます。まず彼は、17世紀の祈りの本からケチュア語(インカ帝国の祖となった民族の言葉)のテキスト「Hanacpachap cussicuinin」を探し出し、4声のポリフォニーによるモダンな音楽を付けました。第2曲はアフロキューバンの儀式音楽とスペイン語の呪文の融合。独特なリズムと浮遊感は謎めいた雰囲気を盛り上げます。オーケストラによる第3曲「Interludio 間奏曲」は瞑想的でありながら、やはりユニークなリズムで彩られています。最後の曲は16世紀のスペインの作家ベルナル・ディアス・デル・カスティリョが書いたアステカ帝国征服の悲劇的な物語。侵略するもの、されるもの、双方の視点が錯綜する激しい戦いの音楽です。カリブ海の雰囲気を映し出した「三重協奏曲」と「ロイサ」も民族色豊かな楽しい作品です。(2020/05/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559876 |
プエルトリコに生まれ、ドイツでリゲティに作曲を学んだシエッラ(1953-)の作品集です。NAXOSからは室内楽作品集(8.559263)と大規模なミサ曲「プロ・パーチェ」(8.559624)が既にリリースされていて、その独特な語り口が秘かな反響を呼んでいる作曲家です。この3つのピアノトリオは1991年から2008年に渡って書かれたもので、作曲家の「その時の感性」をくまなく表現した自信作です。現代的なテイストの中にラテンとジャズの影響がはっきり見てとれるのが特徴で、このアルバムも最初のトラックから衝撃的な音が炸裂します。コープランド生誕100周年の記念行事のために作曲されたトラック8も興味深い音の連続です。(2011/04/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559611 |
冒頭でバリバリの現代音楽か?と思われた方もいらっしゃるでしょうが、ちょっと聴き進めると全く違うことがすぐわかります。多数のピアノ曲を残したスペインのトゥリーナ、そのピアノ三重奏のための作品全てを1枚のディスクに収めるのは当盤が初めて。同時代のアルベニスやグラナドスらの音楽と比較すると、スペイン的色彩は薄く、室内楽の伝統を継承する力作揃いです。特にお薦めしたいのは、これが世界初録音となる初期のピアノ三重奏曲(収録曲中では規模が最大)。今まで無視されていたのが信じられない佳品で、ブラームスばりの真摯さに耳を奪われずにはいられません。(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.555870 |
スペインで活躍する作曲家アレハンドロ・ロマンの作品集。その作品はジャズとポピュラー音楽の両方の影響を受けており、このアルバムの作品にもその特徴が良く表れています。古代ギリシア語"エポケー(停止、保留などの意味を持つ言葉)"に由来する「エポエ」は印象派風の柔らかく流麗な旋律を持つ曲。「フランス風の3つの絵」はドビュッシーへのオマージュであり、作曲家の美に対する意識を音にした作品です。やはり古代ギリシャの言葉からインスパイアされた「Di?gesis」、無限に動く図形を表現した「Zootrop?as」、など抽象的な言葉を巧みに音にした美しい音楽集です。(2017/06/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.579007 |