クッペル, レート
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19世紀の芸術界におけるマドンナ的存在であったポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド。ショパン、シューマン、ツルゲーネフなど高名な芸術家たちと親交を持った彼女は、また素晴らしい作品を書いた作曲家でもありました。ここで聴ける「6つの小品」はどこまでも甘く優しい抒情性に彩られた佳曲です。そして、彼女の息子ポールも音楽的才能を受け継ぎ、いくつかの作品を残しています。このアルバムに収録されているポールの作品のほとんどはサロン風の小品ですが、どの曲も世紀末から1920年代のパリの雰囲気を色濃く宿しており、その瀟洒な曲想からは、彼の友人だったサン=サーンスの影響も感じられます。(2018/05/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573749 |
19世紀の音楽界、文学界において、極めて特異な存在感を放った女性ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド。スペインの高名なテノール歌手マヌエルを父に持ち、自身も声楽家としてデビュー。ショパン、シューマンの親友でもあり、またロシアの文豪ツルゲーネフの相談相手として、多くの芸術家たちに影響を与えたことで知られています。作曲家としても才能を示し、ショパンのマズルカを歌に仕立てた曲や、オリジナル曲など数多くの作品が残されています。彼女の一人息子ポールも音楽的才能を受け継ぎ、ヴァイオリニストとして活躍。しかし、偉大すぎる母を越えることができず、最終的には音楽を離れてしまいました。ヴァイオリン・ソナタの他にもいくつかの作品が残されていますが、どれも息の長い美しいメロディに彩られています。 (2017/07/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573607 |
ベルギーのヴァイオリニスト、作曲家アンリ・ヴュータン(1820-1881)は、ピエール・ローデ、シャルル・ド・ベリオといったフランスのヴァイオリン音楽の潮流を受け継ぐ名手として知られています。彼の師のベリオと同じく、主としてヴァイオリンのための作品を残し(弦楽四重奏曲なども存在する)中でも7曲のヴァイオリン協奏曲は、独創的な作風が現在でも愛されています。このアルバムに収録されているのは、技術を磨くための練習曲が中心ではありますが、これらは単なるテクニックの上達を目指すのではなく、高い音楽性と表現力を養うためのものでもあることは間違いありません。Op.48の練習曲はパリ音楽院に献呈されていて、彼自身の手引きの言葉が添えられています。1845年に書かれたOp.16の練習曲は若書きの作品であり、作曲技法を磨こうとするヴュータンの努力のあとも垣間見える力作と言えるでしょう。それに比べ、死後に出版されたOp.55の6つの小品は彼のキャリアの最終段階の円熟を示すもので、まさに「バッハへのオマージュ」とも呼べる高い完成度を誇っています。緊張感漲るヴァイオリンを演奏するのは、1997年から2013年までバイエルン放送交響楽団のコンサートマスターを務めたドイツの名手クッペルです。(2015/12/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573339 |
「歌曲の王」シューベルトの全リート作品を録音するという偉大なるプロジェクトの完結編です。全てに渡って高水準の演奏を収録するというコンセプトはこのアルバムでも変わることはありません。完全版を目指すNAXOSレーベルとしては、スケッチも洩らさず収録します。歌詞がなければチェロで歌わせ、途中で楽譜が終われば、歌もそこで終わり。そんな潔さの中に思いもかけぬ美しいものが見え隠れしています。ルーベンスとロートの2人の歌唱も万全。おなじみのアイゼンロールの他、ハープやヴァイオリンが最終巻に華を添えます。(2010/05/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572322 |
ドイツ系ユダヤのヴァイオリニスト、作曲家フェルディナント・ダヴィッド(1810-1873)。幼い頃から神童として知られ、13歳の時にはルイ・シュポーアとモーリッツ・ハウプトマンに師事、16歳でベルリン王立劇場のヴァイオリン奏者に就任しています。その後は優れたヴァイオリニストとして活躍し、ロシア方面にも演奏旅行に出かけ、25歳のときにはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスターに就任、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の初演も彼が担うことで、メンデルスゾーンにヴァイオリンの技術やその他の助言を与えたことでも知られています。このアルバムにはそんな彼の自作を収録。ここでダヴィッドが練習曲のベースに用いたのは、彼の親しい友人であったイグナツ・モシェレス(1794-1870)の「ピアノのための24の練習曲」をヴァイオリン練習曲に置き換えるというある意味、困難な試みです。両手で鍵盤を自由に操るピアノのパッセージが、どのような形でヴァイオリンに移し変えられているか、それをつぶさに聞き比べるのも一考でしょう。「6つのカプリース」でのヴァイオリンのパッセージは、編曲という制限から逃れ、更に自由に飛翔しているかのようです。ドイツのヴァイオリニスト、クッペルは13歳でデビューし、ハンブルク、ミュンヘンのオーケストラでソリストを務め、1997年から2013年まではバイエルン放送交響楽団のアシスタント・コンサートマスターも務めていました。確かな技術と表現力で、この難曲をぐいぐい演奏しています。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573048 |
フリードリヒ・ヘルマン(1828-1907)の作品は、現代ではヴァイオリンとヴィオラを学ぶ人たちの必須アイテムです。彼はメンデルスゾーンが設立したライプツィヒのコンセルヴァトワールで学び、1848年にはここの教授に任命されました。多くの作品を書いていますが、曲よりもヴァイオリン奏法について書いた著作の方が知られているのは何とももったいない話です。冒頭の民謡「かわいいアウグスティン」のメロディを使った3台のヴァイオリンによるブルレスケでの魔法のような音は、一度聴いたら忘れられない感動です。一方、ヨハン・ポール・アイヒホルン(1787-1861)の作品は、全て世界初録音。ここで素晴らしいヴァイオリンを演奏しているアレクシアとフリーデマンの係累にあたるとか・・・。(2011/01/12 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572066 |