レッシング, コーリャ
Search results:15 件 見つかりました。
誰もが知ってるハイドンの「告別交響曲」。これは曲の終わりに楽団員が次々と退席し、ヴァイオリニストが2人だけ残ることで、雇い主に「家に帰りたい」と訴えるという作戦でしたが、このシュペルガーの交響曲はその逆で、最初はヴァイオリン・デュオで始まり、次々と奏者が増えてくるという趣向です。もう一人の作曲家ゲンミンゲンについては、現在ほとんど知られていません。ビュルテンブルクの騎士の末裔であり、ベルリンで裁判官として働いたという経歴の持ち主です。このヴァイオリン協奏曲は、当時の音楽を上手く取り入れながらも、すでにロマン派の香りを先取りしているものであり、小さな驚きを感じさせずにはおれません。(2012/04/11 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777454-2 |
ドイツ生まれの作曲家ゲンミンゲン(1759-1813)。ビュルテンブルクの騎士の末裔であり、ベルリンで裁判官として働いたという経歴の片鱗がわかっていますが、その他の詳しいことはほとんどわかっていません。しかし、以前cpoから発売されたヴァイオリン協奏曲第1番&第2番(777454)の雄弁な音楽は、この作曲家が並々ならぬ才能の持ち主であったことをはっきりと示すものでした。この第3番と第4番の協奏曲も世界初録音であり、古典派の一つの失われたピースを埋める貴重な物証となることは間違いありません。同時収録はフランスの交響曲の礎を築いた作曲家ゴセック(1734-1829)の交響曲で、古典派からロマン派へと移り変わる激動の時代を反映させた堂々たる作品です。(2015/12/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777866-2 |
cpoにはシュポアが作曲したヴァイオリン協奏曲全15曲のリリースがあり、この素晴らしい作曲家を喧伝するのに一役買っていることは間違いありません。今作ではヴァイオリンとピアノという、よりロマンティックで詩的な作品を紹介することで一層シュポアを身近に感じていただけるのではないでしょうか。シュポアの室内楽のほとんどは、ハープ奏者であった最初の妻シャイトラーとの「ヴァイオリンとハープ二重奏曲」ですが、ここで聴けるピアノとの作品は、彼の2番目の妻マリアンヌのために書かれたもの。才能あるピアニストであった彼女の名技をひきたてるため、デュオ・コンチェルタンテではヴァイオリンとピアノの役割は完全に同等なものであり、お互いの内なる声を聴きあいながら演奏したであろう夫妻の姿が目に浮かぶ、華麗な作品となっています。他の3つの作品は、幾分肩の力を抜いたもので、美しいメロディが横溢した品のよい曲です。(2013/01/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :777492-2 |
レーガーなどドイツ作品を中心としたレパートリーを持つ名ヴァイオリニスト、コーリャ・レッシング。しかし最近の彼が熱中しているのは、ピアニストとして「知られざる作品」を演奏、普及することです。前作ではツェルニーの練習曲「前奏曲の技法」Op.300の全曲(555169)をリリースし、ツェルニーの新たな魅力を伝えましたが、今作は更にめずらしい「イスラエルの作曲家」たちの作品を演奏、全く異なる世界を見せています。アルバムに収録された一連の作曲家は、ほとんど名前も知られていませんが、彼らは誰もが芸術、政治、宗教について強い信念を持っており、これらが反映された作品はどれも聴きごたえのあるものばかりです。レッシングは作品に込められた様々な思いを丁寧に描き出しています。(2019/12/27 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :555294-2 |
ベートーヴェンと同時代の作曲家ツェルニー。ピアノ学習者ならば彼の練習曲を手掛けた人も多いはず。最近は管弦楽作品や協奏曲に注目が集まり、19世紀の偉大な作曲家として脚光を浴びていますが、このアルバムは「練習曲作曲家」としてのツェルニーを再認識させてくれます。「前奏曲の技法」と題されたこの曲集にはありとあらゆるピアノ技法が盛り込まれた120曲が含まれており、音階練習、分散和音、重音、旋律の歌わせ方など、様々な技巧を習得することが可能です。番号を追う毎に難易度が増し、譜面を見るだけでも演奏の困難さが伝わるという曲集、もちろん聴きごたえもたっぷり。コーリャ・レッシングの鮮やかな技巧が光ります。(2019/05/24 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :555169-2 |
多くのピアノ学習者が学ぶ練習曲で知られるオーストリアの作曲家カール・ツェルニー。ベートーヴェンの弟子で、優れたピアニストでもありましたが、ある時期から演奏活動からは身を引き、演奏技術向上のための練習法や練習曲を研究し、膨大な作品と著書を遺しました。20世紀に至るまで一部の練習曲をのぞき、作品のほとんどは演奏されることもありませんでしたが、21世紀になるとその生涯と作品に光が当たりはじめ、現在ではピアノ曲だけでなく、声楽曲や室内楽曲、オルガン作品などの演奏、録音が行われています。この「即興演奏の体系的指導書」はツェルニー中期の作品で、まさにテクニックを追求した1冊。当時の演奏家には必須技術であった「即興演奏」を行うための実例集で、曲集の内容は、1分未満から3分程度の長さを持つ50の演奏例とその応用編、そしてこれらを用いた「まとめの1曲」から構成されており、同時代のベートーヴェン、クレメンティ、フンメル、モシェレスの作品や、バッハの「フーガの技法」なども引き合いに出しながら、アルペッジョやスケールの練習とともに、さまざまな旋律の装飾や変奏の技法も学ぶことができるように工夫されています。メロディ・メーカーとしてのツェルニーの一面もうかがえる興味深いアルバムです。(2022/01/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :555384-2 |