パリミナ, アンナ
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1849年、当時のヨーロッパは至るところで政治的混乱が生じており、争いを嫌ったシューマンは住み慣れたドレスデンを離れ、デュッセルドルフへ移ることを決めました。この年に作曲された3つの歌曲集にはソロ、デュエット、カルテットを組み合わせた多彩な曲が散りばめられており、そのテーマも様々です。彼のお気に入りの詩人リュッケルトの詩による「恋のたわむれ」、若い頃に熱中するもしばらく遠ざかっていたガイベルの詩を用いた「スペインの歌遊び」と「スペインの恋の歌」、要所要所にスペイン風のリズムが用いられた歌を4人の歌手と2人のピアニストが歌い継いでいきます。耳にする機会はあまり多くありませんが、シューマンの円熟の作曲技法と精緻な筆致が魅力的な曲集です。(2019/02/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573944 |
1768年、36歳のハイドンが手がけた祝祭カンタータです。ツヴェッテル修道院長の修道誓願50周年祝賀式のために書かれていて、所用で初演に立ち会うことができなかったハイドンは、奏者や歌手に対して10項目からなる細かい指示を送ったようです。4つの基本徳目と神学との間の論争を抽象的に描いたラテン語のテキストからなり、5人の歌手がそれぞれ役を歌います。音楽は華やかなアリアと緻密なオーケストラのアンサンブルが随所に現れる聴き応えのあるものです。本来は序曲に「シンフォニアを当てるように」と指示されていますが、このライヴでは演奏されておらず、すぐにソプラノのレチタティーヴォで始まります。シュペリングの溌剌とした音楽作りは曲全体に熱気を与え、祝祭ムードを否が応でも高めます。(2010/05/26 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5036 |
マーラー(1860-1911)自身に「私の作品の中で最大のもの」と言わしめた交響曲第8番。最近は「千人の交響曲」という名称は使われなくなったものの、大掛かりな編成と、愛と歓喜に満ちた曲調は、まさに全ての人々への贈り物です。今回のシュテンツの演奏はケルン・フィルハーモニー創立25周年記念の演奏会であり、シュテンツの考え抜かれた解釈と、各々の独唱者、そして全く隙のないオーケストラによるこの演奏は、全ての聴衆に感銘を与えました。なお、歌詞として用いられている第1部のラテン語の賛歌「来たれ、創造主なる聖霊よ」と第2部のゲーテの「ファウスト 第2部」からの最後の場については、ブックレットで各々の原型が掲載されており、マーラーが削除したり付け加えた部分がわかるようになっているのも興味深いところです。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC653 |