コウクル, ジョルジオ(1953-)
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第1集(8.572588)の歌曲集で、マルティヌー(1890-1959)の表現した摩訶不思議な世界を垣間見せてくれたメゾ・ソプラノのワリンゲローヴァとピアノのコウクル。今回もたっぷりと味わい深い歌を披露しています。チェコで生まれたマルティヌーは、幼い頃から様々な音楽や書に親しみ、その内面世界を広げていたといいます。才能に気が付いた周囲の人の勧めでプラハ音楽院に入学するも、学校の授業には満足できず、結局は退学処分になってしまうほどでしたが、そんな時にも彼の音楽的興味は成長を続け、一時期はパリで印象派の影響を受けたり、アメリカで創作活動を続けたりと、多彩な活動をしていきます。彼はあまりにも数多くの作品を残したため、人々の興味は交響曲や一部の管弦楽作品、そしてオラトリオなどの合唱作品に向けられるのみで、数多くある歌曲はなかなか演奏の機会に恵まれていないのが実情です。しかし、彼の歌曲には当時のプラハの文化的香りと、ヤナーチェクやドヴォルザークとは異なる独自の旋律美に溢れていて、この面白さに気がついたあなたは、もうすっかりマルティヌーの虜になっているのです。(2014/03/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572310 |
チェコの大作曲家マルティヌー(1890-1959)は、あまりにもたくさんの作品を残したためか、まだまだその全貌が知られているとはいえません。最近になってようやく管弦楽曲などのいくつかの作品が知られるようになりましたが、歌曲はまだまだ未知の世界に属しています。NAXOSでは、そんなマルティヌーの歌曲を名手コウクルのピアノとメゾ・ソプラノ、ワリンゲローヴァによって、実際の音にしてお届けいたします。今回の第3集では3つの歌曲集を中心に収録。民謡調のメロディに彩られた、短い中にも深い味わいのある「1ページの歌曲集」と、更に詳細に踏み込んだ「2ページの歌曲集」、そして書記の名作、日本の和歌が詩として用いられているという(日本語をドイツ語にしたものを更にチェコ語にした)「ニッポナーリ」というユニークな作品は、マルティヌーの多彩な面を知るためにも一度は聴いておきたいものです。世界初録音も多数含まれています。(2015/07/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573387 |
2010年に録音を始めたマルティヌーの歌曲集も、この第4集で完結となります。生涯に膨大な作品を書き上げたマルティヌーは、その折々で作風を変化させているため、曲によっては印象派風であったり、新古典派風であったりと、なかなか分類が難しい作曲家の一人です。歌曲についてこれまでの録音を聞いても、やはり作品の雰囲気が幅広過ぎて全貌を掴むことはとても難しいかもしれません。とは言え、スラヴ民謡に根ざした作品はとても親しみやすく、短い曲の中に独特のウィットが込められています。このアルバムの中心をなす「新しいスロヴァキアの歌」もそんなタイプの歌曲集であり、歌の内容を問うのではなく、マルティヌーの探究心から生まれた、言葉遊びとメロディを楽しむための作品群なのです。世界初録音の「チェコ語の2つの歌曲」のうち、「光り輝く3人のおとめ」は後期ロマン派風の重苦しさを持った歌曲。100小節で突然終了し、聞き手を呆然とさせるところもユニークです。後にヴォーグ誌のジャーナリストになったシャルル・ルーに捧げられた「童謡」も即興的に書かれた面白い作品。(2016/06/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573447 |
生涯に数多くの作品を残したマルティヌー。彼はインタビューの中で「作曲していない時には、歌曲を書いていた」と語っていました。ここでの「作曲」というのは大規模で複雑なオーケストラ作品を書くことであり、歌曲を書くことは彼にとっての休息であったようです。そのせいか、七割以上はチェコ語で書かれた「個人的独白」である膨大な数の歌曲は「重要でない」という理由で、マルティヌーの死後何年間も無視されていました。しかし、フロチョーヴァ(ワリンゲローヴァから改名)とコウクルは、全曲演奏すると6時間を超えるマルティヌーの全ての歌曲に挑み、7年間で全曲録音を完成(このアルバムが完結編となります)。2人の素晴らしい演奏も功を奏し、これらの歌曲がようやく見直され始めています。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573823 |
こんなに魅力的な歌曲が溢れているのに、あまり聴かれる機会がないのは、ひとえにマルティヌー(1890-1959)が生涯に残した作品数があまりにも多すぎるからに他なりません。何しろ、交響曲、協奏曲、室内楽曲と400以上もの作品がひしめいているのですから。この第1集に収録されているのは、1910年から1912年にかけて作曲された若き頃の作品です。これらのほとんどは未発表のままであり、ここで聴けるのは本当に嬉しいことでしょう。10歳から作曲を始めた早熟な天才であった彼によるこれらの歌曲。スペイン語やドイツ語、フランス語、英語のテキストとチェコの民族詩などを用い、素晴らしい音楽が付けられていますが、残念ながらブラームスやシューベルト、そしてドヴォルザークの影響を拭い去ることはできませんが、そんなちょっとした欠点は補って余りあるほどの「メロディの宝庫」です。(2011/07/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572588 |
チェコの作曲家、マルティヌーの知られざるピアノ作品集を全て録音するという快挙を成し遂げたNAXOSですが、どうせならマルティヌーのピアノ協奏曲も全部お聴きいただく計画を立てています。このアルバムには2つの協奏曲と1938年に作曲されたコンチェルティーノを収録。どの曲も印象主義と原始的な躍動感が絶妙にブレンドされた個性的な音楽です。演奏はおなじみコウクル。マルティヌー研究家でもある彼の表現は、作曲家の友人であったフィルクシュニーの演奏と並び、スタンダードな形として後世に残ることでしょう。(2010/03/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572206 |
あまり聞いたことのない曲のCDを再生する時に、何だかわくわくする人も多いでしょう。このマルティヌーの曲は、タイトルからして胸がドキドキしませんか?もちろん最初の音が飛び出してきた途端、魅惑されてしまうことは間違いありません。まるで鐘の音のように光り輝く音の粒、溢れる躍動感。そして未知への不安感。それら全てがきちんとおさまっています。この曲は1956年に完成、マルティヌーではおなじみのピアニスト、フィルクシュニーと、ストコフスキーに拠って初演されています。第1番の協奏曲は1925年に書かれたもので、とても聞きやすい作品。難解さはほとんどありません。バロック風の味わいを持つ終楽章がチャーミングです。1934年に書かれた第2番の曲は第1楽章の堂々とした開始部も見事ですが、終楽章での超絶技巧は息がとまるほどの驚きを与えてくれることでしょう。(2011/01/12 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572373 |
チェコ出身のマルティヌーは、20世紀の作曲家の中では屈指の多作家の一人として知られていますが、その中で少なからぬウェイトを占めるピアノ曲については、あまり親しまれていないのが実情でしょう。そんな状況を大いに変えて行くのが当シリーズです。この第1集は、フランス六人組などの影響を受けていた、パリ時代の楽曲を集めており、洗練された技法による軽妙な作品が並んでいます。具体的なタイトルの付いた「寓話」などでは、書法の冴えを一層実感することができるといえましょう。また、新大陸のポピュラー音楽に関連したナンバーもいくつかありますが、(若書きの「フォックストロット」を除いては)単純な模倣というよりも、彼流に消化されたものになっています。(2007/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557914 |
喜ばれるピアノ小品のタイプとして、技巧的に華やかで盛り上がるというものと、技巧的には地味でも独特の味わいが心に残るものがありますが、当盤に収録された作品の数々は明らかに後者の系統です。叙情豊かな「あやつり人形」3集など、アマチュアにとっても入り口の敷居は低めですが、弾き込めば弾き込むほど表現意欲をそそられる奥の深さを持っているといえましょう。「短篇映画」の気の利いた書法もまた魅力的です。やや異色なのが、チェレプニン夫人(中国人の女性ピアニスト)に捧げられている「端午節」です。5音音階を巧みに活用して、オリエンタルなムードを見事に表出しています。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557918 |