ラーセン, フレデリク・ムンク(1974-)
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コペンハーゲンの王立音楽院で学び、パリでナディア・ブーランジェとメシアンに教えを受けた作曲家、ロウシング・オルセン。民族音楽の研究者として知られる彼の作品は、どれも独自のイディオムを持ち、西洋と東洋の伝統要素が融合されています。このアルバムには、15世紀の木版本に基づく「惑星」をはじめ、彼の最後の作品となった「A Dream in Violet」など、4曲の世界初録音を含む声楽と器楽のための作品が収録されています。
細密な色彩が施された中世の木版本からインスパイアされた「惑星」は、中世の惑星の名前を付された7つの曲で構成された組曲。"誕生してから、変化し、新しいものへと置き換わる"人類の歴史への賛歌でもあり、金星と月は女性を示しています。「音楽を聴き手に近づけるために、できるだけ直接的に作曲することが私の夢です」と語ったオルセンの理想が描かれた興味深い曲集です。
(2018/11/28 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226128 |
リコーダー奏者ミカラ・ペトリとも縁の深いデンマークの作曲家、ボロプ=ヨアンセンによるギター作品集。ほぼ独学で作曲を学び、「詩的」と表現されるボロプ=ヨアンセンの作風ですが、ここに収められた数々のギター作品も、ぽつぽつと言葉少なく語るような音で広い空間を感じさせるものが多くなっています。中心となるのは19世紀イングランドの女流詩人エリザベス・バレット・ブラウニングの詩句にもとづく、彼の代表的なギター作品floatingislands。ハーモニクス(倍音だけを鳴らす奏法)のみによるこの連作の間に、ほかの作品を挟んでいくという独自の構成となっています。ギタリストのラーセンは1974年生まれのデンマーク出身。王立オーフス音楽院で後進の指導にもあたる彼が、近年再評価の機運が高まる故国の作曲家の遺産を、深い共感を持って表現しています。(2019/05/24 発売)
レーベル名 | :OUR Recordings |
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カタログ番号 | :6.220672 |
このアルバムの作曲家アクセル・ボロプ=ヨアンセン(1924-)は、作品の細部に拘ることで知られています。対象物は分子レベルにまで分解され、そこから音楽的な要素を分離し、再構築することで、極めて計算し尽された作品を創り上げるヨアンセン。独学で作曲を学んだという彼の作品には新鮮な驚きが詰まっていますが、彼が求めるものは案外デンマークの伝統に近いものなのかも知れません。1964年に発表された「ポケット・オラトリオ」はライナー・マリア・リルケの詩を用いた短い作品ですが、この中には多くの自然の声や人生感が込められた力作です。正しい「ゲンダイオンガク」の響きがここにあります。(2015/02/25 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226576 |