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クラバッシ, プリニオ

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    ヴェルディ:歌劇「アイーダ」全曲(ミラノフ/ビョルリング)(1952)

    声質は澄み、厚みがあり、ピアニシモから一気に膨らみ上がる強烈なフォルテシモ。その劇的な表現力を持つミラノフは、まさにドラマティコ中のドラマティコ・ソプラノの名花でありました。2幕最終場でのハイEsへの跳躍こそないにしろ、彼女のゆらぎのない声は合唱を圧倒し、高らかに響きわたります。胆力あふれるウォーレンに、「永遠の青年」の美声を持ったビョルリンク、加えてクリストフが集うという、当時としては最高のメンバーによる、最強の「アイーダ」です。ボーナス・トラックの「仮面舞踏会」もハイライトながら聞き所満載。若きピーターズがリリックでユーモラスな歌声を披露しています。(2006/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111042-44

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    ヴェルディ:歌劇「運命の力」(カラス/タッカー/ミラノ・スカラ座合唱団&管弦楽団/セラフィン)(1954)

    どんな役でも易々と歌いこなすカラスですが、この「運命の力」はあまり歌う機会に恵まれなかったようです。舞台でも5回、録音は1回のみという少なさですが、ここで聴けるレオノーラには、他の歌手を圧倒する力強さと輝かしさが存分にあるのです。とりわけ第4幕のアリア「神よ平和を与えたまえ」での凄味は絶品。共演者たちの名唱も聴きどころです。マーク・オーバート=ソーン復刻(2008/04/09 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111322-24

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    ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」(ローマ歌劇場管/サンティーニ)(1954)

    ヴェルディの作品にとどまらず、オペラの中で最も長大で錯綜した悲劇である「ドン・カルロ」。この愛憎劇を表出するためには、高声の歌手のみならず、低声の歌手にも十分な力量が求められ、また長丁場のドラマをたゆみなく演奏し進めるには、指揮者の卓越した技量が問われる、という厳しさが求められます。それゆえ名盤は数少ないのですが、最も高く評価されているもののひとつが、61年のサンティーニ盤。そしてそれに比肩するのが、この54年盤のCDです。低声の歌手たちに、気高き重厚さを持つクリストフ、ゴッビの美しさ、ニコライの奔放さと取り揃えた豪華なるキャスティングです。(2007/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111132-34

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    ヴェルディ:歌劇「リゴレット」(カラス/ディ・ステファノ/スカラ座管/セラフィン)(1955)

    「リゴレット」は、タイトル・ロールがバリトンであることからわかるよう、通常主役となるソプラノ、テノール以外の役にも、重責が担われるオペラです。父性と娘の愛が招く悲劇を緊密に作り上げるには、選りすぐりの歌手たちが求められます。このCDに出演しているのは、最盛期のディ・ステファノを始め、美声あるいはドラマティックな表現に秀でた選ばれしスターたち。チェプラーノ伯爵夫人といった脇役までもが、味のある歌唱を聞かせます。ポピュラーなオペラゆえ録音は数多く存在しますが、ひたすら歌に耳を傾けるだけでも満足できる稀有の名録音です。オバート=ソーンの復刻による、音質のよさも特筆できるでしょう。(2007/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111242-43

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    プッチーニ:歌劇「外套」(ゴッビ/マス/プランデッリ/ローマ歌劇場合唱団&管弦楽団/ベレッツァ)(1955)

    ジャコモ・プッチーニの作曲した全1 幕のオペラ「外套」。パリ・セーヌ河畔に暮らす荷物船の老船長と部下の若者、そして船長の妻の三角関係を描いた悲惨な作品です。この録音は、何といっても船長役のゴッビの絶唱で知られているもので、悲痛さの中に漂うプッチーニ独特の耽美さをあますことなく描き出しています。(2008/10/08 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111307

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    プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」(カラス/ゲッダ/ミラノ・スカラ座管/カラヤン)(1955)

    カラヤンの指揮による初回の蝶々夫人の録音として知られるこの盤は、モノラルによるカラスの録音の最上盤でもあります。CD1トラック4「この空! この海!…あと少しで着くわ」のアリアでは、ハイD♭をなんなくクリアしており、音程の安定感一つとっても、彼女が技術的にも最高のコンディションにあったことがうかがい知れます。登場からピンカートンと結ばれるまでの可憐さ、一抹の不安を感じながら期待しつつ夫の帰りを待つ心情、そして破局へと向かう覚悟という心模様の変化を、表層的なテクニックではなく、微妙な声の演技によって表出しており、聞くものを悲劇の中へと引き込まずにいられません。若々しいゲッダが、お気楽なアメリカ人を演じながら、最後に一転して残す悲痛な叫びも耳に残ります。(2006/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111026-27