ポレターエフ, イリヤ
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20世紀ルーマニアにおける最も優れた音楽家の一人、ジョルジュ・エネスク(1881-1955 エネスコ)。存命中の彼は最高のヴァイオリニストであり、ブラームス作品の素晴らしい解釈者としても知られていました。作品番号付きの作品はあまり数が多くないのですが、ブカレストのエネスク博物館には未完成の原稿などの膨大な資料があり、少しずつその全貌が解明されようとしています。このシリーズは、エネスクの本領とも言えるヴァイオリンとピアノのための作品全集であり、情熱的でパワフルな第2番のヴァイオリン・ソナタは彼の「作曲家としての評価」を高めた記念碑的な作品でもあります。1楽章のみが残存する「ソナタイ短調」は民族音楽風のメロディと、不規則に移り変わる楽想が魅力的な作品です。初期の作品「協奏的即興曲」はフランス風な優雅さを持っています。ヴァイオリン・ソナタ第3番は「ルーマニア民謡の特徴による」の副題を持つ大作で、急進的な作風と強烈なリズムと特殊奏法を多用した印象的な音楽です。演奏も困難で、彼の弟子であったメニューインもこの曲の難しさについて述べています。この曲の中にはあらゆるものが内包されていると言っても過言ではありません。(2013/09/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572691 |
ヴァイオリニストとしても並外れた才能を有していたジョルジェ・エネスク(1881-1955)は、フリッツ・クライスラーやジャック・ティボーと並ぶ「20世紀前半の三大ヴァイオリニスト」の一人であり、また名チェリスト、パブロ・カザルスは「モーツァルト以降の最も偉大で非凡なる音楽の才能」と賛辞を送っています。そんな彼の作品も、単なるヴァイオリニストが自分の腕を誇示するための曲ではなく、真に霊感の篭ったものであり、ルーマニアの民俗音楽を絶妙に取り入れた名作揃いとなっています。ヴァイオリン・ソナタ第1番は彼の16歳の作品で、確かにブラームスやベートーヴェンの影響も感じられますが、対位法や色彩はユニークであり、類い稀なる才能の萌芽か確実にここにあります。また「幼き頃の印象」も良く練られた作品で、程よい郷愁と神秘的な雰囲気が万華鏡のような色鮮やかな世界を形作っています。名手アクセル・シュトラウスの丁寧な演奏が光ります。 第1集…8.572691(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572692 |