ヴコティッチ, ボジダル
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イギリス、アルトリンチャム出身の作曲家カカバーゼ(1955-)は5歳でピアノを始め、その後コントラバスを学びます。10代の初めから作曲を始め、合唱作品や室内楽、音楽劇などを書いています。ロンドンの王立ホロウェイ・カレッジで音楽を専攻し、ブライアン・デニスに作曲を師事、数年学んだ後、ギリシャや中東のダンスに興味を持ち、踊りながら教えるようになりました。そのエキゾチックなメロディと特徴的なリズムは彼女の創造力と漲る血潮を刺激したようで、ここで聴ける作品にもその影響が色濃く漂っています。一度聴いたら決して忘れられない、強い印象と切ない感傷を残す魅力的な曲集です。(2011/07/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572524 |
20世紀イギリスを代表する女性作曲家の一人、ルース・ギップス生誕100年を記念する1枚。このアルバムには、彼女の夫でクラリネット奏者であるロバート・ベイカーにインスパイアされた室内楽曲を5曲収録。全てが世界初録音となります。幼少期は神童として名を広め、英国王立音楽大学ではゴードン・ジェイコブ(マルコム・アーノルドもジェイコブに師事)やレイフ・ヴォーン・ウィリアムズに師事し、作曲、ピアノ、オーボエを学びました。学生時代にはブラームスのピアノ協奏曲第2番の演奏を行うだけではなく、難曲であるアーサー・ブリスのピアノ協奏曲を女性として初めて演奏して高い賛辞を受けるなど、優れた演奏家としても才能を発揮しましたが、後に手の故障にて公の場での演奏は断念。以降、女性としての偏見に屈することなく指揮者、作曲家としての活動しました。アルバム収録曲の「コリーヴレッカンのケルピー」はスコットランドの伝説に基づいた初期の作品。悲劇的な物語をクラリネットとピアノで表現しています。ラプソディと五重奏曲は、ベイカーと結婚した頃の作品。クラリネット・ソナタも夫であるベイカーの演奏を念頭に書かれたもの。その頃、彼はバス・クラリネットも習得しており「前奏曲」はこの楽器のために特別に作曲されたようです。舞曲を思わせる親しみやすい旋律が発展していく聴きごたえのある小品です。(2021/09/24 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0641 |
オーストラリア出身の作曲家・ピアニスト、ペネロピ・スウェイツ。パーシー・グレインジャー作品の解釈が高く評価されるとともに、彼女自身のミュージカル作品なども好評を博しています。このアルバムには、彼女に影響を与えた2人の作曲家、ショパンとディーリアスへのオマージュ作品と、ロシアの反体制派の詩人イリーナ・ラトゥシンスカヤのために書かれた「イリーナへ」など弦楽アンサンブルのための3作品、そして2台ピアノのための2つの組曲「ランベスの花輪」とオスカー・ワイルドの寓話による「わがままな大男」を収録。組曲でのピアノ演奏はスウェイツ自身と彼女の親しい友人、ベンジャミン・フリスが担当しています。(2023/07/28 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0672 |
チェロのヴコティッチとピアノのフィルソヴァのSOMMRecordingsデビュー盤。20世紀ロシアの3人の巨匠作曲家のデュオを取り上げるとともに、20世紀ロシアの偉大なチェロの3人の巨匠、ピアティゴルスキー、グートマン、ロストロポーヴィチへのトリビュートともなっています。モダンなテイストを持つシュニトケのソナタ第2番に対し、ロマンティックなリリシズムを湛えたソナタ第1番や、ウィリアム・ブレイクにインスパイアされたスミルノフの《ティリエル》、新古典派寄りのストラヴィンスキーの組曲とシュニトケのムジカ・ノスタルジカ。これら対照的な5つの作品は現代ロシア音楽の多様性を示しています。ヴコティッチはティペット弦楽四重奏団の創設メンバー。ロストロポーヴィチの愛弟子、ステファン・ポポフにギルドホール音楽学校で学びました。フィルソヴァは2009年にBBCプロムスデビューを果たしたピアニスト。作曲家、指揮者としても活躍しており、ここで演奏している作曲家スミルノフの愛娘でもあります。(2020/02/28 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0606 |
このアルバムに登場する2人の作曲家は、当時密接な関係を持っていました。と、いうのも、当時のホフマイスターは作曲家としてではなく、音楽出版者としての活躍の方が目立っていて、自身の作品はもちろんのこと、モーツァルト、ハイドン、クレメンティ、そしてベートーヴェンの作品も積極的に出版し、世に送り出していたからなのです。ホフマイスターを取り巻く作曲家たちは、皆仲が良く、ベートーヴェンは自身の手紙の中で、ホフマイスターを「最も愛しい兄弟」と綴るほどに慕っていました。そんな時代、ヴァイオリンとチェロの二重奏曲は、家庭で演奏するのにふさわしいサイズであったため、広く愛されていました。そこでホフマイスターはアマチュアでも演奏しやすい作品を作曲し、出版することでこの需要に応えたのです。またベートーヴェンの作品も、本来はクラリネットとファゴットの二重奏曲を、少し後の時代の作曲家ヘルマン(1828-1907)がヴァイオリンとチェロのために編曲、こちらも親密な響きが溢れています。ヴァイオリン奏者ミルズが演奏するヴァイオリンは1735年、ヤヌアリウス・ガリアーノ製の楽器。当時の雰囲気が伝わる柔らかい音色です。(2016/05/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573541 |
ジャケットに使われている写真は、とても可愛く繊細ですが、実際に聞こえてくる音楽はなんとも力強く野性的なこのアルバム。作曲家のロージャ(1907-1995)は映画音楽の作り手として既におなじみですが、この弦楽四重奏は何とも激しく「マジャールの血が騒ぐ」音楽として結実しています。弦楽四重奏曲第2番は1981年にイタリアの避暑地で作曲され1982年10月にパリで初演されています。絶え間ないエネルギーに溢れた活発な作品は、とても老齢の粋に達した人の手になるものとは思えません。片や、弦楽三重奏曲は1927年に書き始められた作品であり、若き作曲家の野望に満ちた音楽と言えるでしょう。この曲は1974年に大きく改訂を施されますが、ここで聴けるのは、改訂前の最初の形そのままです。第1番の弦楽四重奏曲は1950年の作品で、こちらは全体的にエキゾチックなムードに満ちています。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572903 |