ストーティン, クリスティアンヌ(1977-)
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【リスとオランダの名手たちが描く、アンドリーセンの美しい歌曲と色彩豊かな「幻想」】リンブルフ交響楽団とブラバント管弦楽団が合併し2013年に誕生した、南オランダ・フィルハーモニー管弦楽団(南ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団)。2016-17年のシーズンより当団初の首席指揮者を務めるドミトリー・リスとの3枚目のアルバム。「幻想交響曲」に、20世紀オランダの作曲家・オルガニスト、ヘンドリク・アンドリーセンが、フランスの詩人・劇作家アンリ・ゲオン(1875-1944)の「イエスの鏡」から「苦痛の鏡」に曲を付けた歌曲集を収録。キリストの受難の物語のうち逮捕から死までを描いた「苦痛の鏡」は、声楽とオルガンのために書かれた作品の伴奏を弦楽合奏に書き改めたもの。ゆったりとした弦に乗ってメゾ・ソプラノが切々と歌い上げ、苦痛そのものというよりはその癒しまでを表現するかのようなたいへん美しい作品で、これまでベイヌムによる録音のほかはあまり知られていないのが、実にもったいない佳曲です。メゾ・ソプラノのクリスティアンネ・ストーテインは、自身の出身である音楽王国オランダを中心に多くの名手たちと共演を続けており、ここでもその繊細な表現力と安定した声量で作品を引き立てています。「幻想交響曲」もこけおどしは微塵も感じさせない演奏で、第2楽章で加えられたコルネットを始め各パートを極端に強調することなく、大オーケストラを隅々まで生かし、全体をパレット上で絵具を混ぜるがごとく溶け合わせながら、作品の色彩感と狂気を実に巧みに描きあげています。(2020/09/11 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG764 |
もしバッハの受難曲がロマン派風味で味付けされたらどうなるか?その想像を音にしてくれたのが、レーヴェ作曲「受難オラトリオ」です。レーヴェと言えば小規模な歌曲(バラード)とくるのが一般的ですが、このような大曲も残していたのです。19世紀前半と言えば、メンデルスゾーンがバッハ「マタイ受難曲」を蘇演した時代背景があり、その後レーヴェ自身も「マタイ」や「ヨハネ」を指揮した記録が残っています。そうした時代を紐解く上で実に興味深い作品であり、そして特に第3部で劇的に受難の物語を描くあたりはロマン派でなければ書けなかったもので、聴き逃せません。フランスの音楽祭における拍手入りライヴ録音。(2006/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557635-36 |