芥川直子(1974-)
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バッハと同時代の作曲家、グラウプナーはハープシコードの名手でした。彼は1723年に(バッハをさしおいて)トーマス教会のカントル職に選任されたのですが、彼の主君が手放さなかったため、その職はバッハのものになったと言われています。作曲家としては11の歌劇や100曲を超えるシンフォニアなど多数の作品を書きましたが、その多くは忘れ去られてしまいました。とはいえ、ここで聴ける壮大なる作品、とりわけ派手なチャコーナは多くの鍵盤作品の中でも最も素晴らしいものの一つです。(2008/10/08 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570459 |
ベルナルド・ストラーチェは、1660年頃にイタリアで活躍した作曲家ですが、彼の作品の楽譜のほとんどは2度の地震によって消失してしまいました。とはいえ、ここに収録された1664年の作品集は、彼の作品というだけでなくイタリアのチェンバロ作品としても歴史的に大変貴重なものです。当時は巨匠フレスコバルディの影響力が強く、残念なことに彼の知名度が上がることはありませんでしたが、創作力の高さ、対位法の明暗、音楽の生命感など、最近では高い評価を得てきています。ドイツで活躍するチェンバロ奏者、芥川直子のソノリティに優れた立体感を感じさせる演奏で、これらの作品が生き生きと甦ります。ストラーチェと面識のあったといわれているチェンバロ製作者、カルロ・グリマルディの1697年作の忠実なコピー楽器を使用しています。(2011/06/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572209 |
著名な音楽一家であるベンダ家に生まれたフランツ・ベンダは、父からオーボエなどの楽器を習い、地元の教会のカントールからオルガン、作曲、唱歌を学び、教会の聖歌隊員となるという、極めて理想的な少年時代を送りました。ドレスデンの宮廷に仕えていた時に、フルート作品で知られるクヴァンツと出会い、後のフリードリヒ2世となるプロイセン王子に紹介され、そこで認められます。彼は本当に才能あるヴァイオリニストであり、批評家C.バーニーは「偉大な天才」と評したと言います。そんな彼のヴァイオリン作品は、時代的にもバロックから古典派への移行期であったため、不要な装飾を排した明晰でわかりやすいものが多く、伸びやかで明るい楽想に満ちています。そんな作品の数々を、ベルクと芥川の親密なアンサンブルで心行くまでお楽しみください。(2011/12/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572307 |
日本のチェンバロ奏者、芥川直子によるゴットリープ・ムッファト作品集第2集。2012年に録音された第1集(8.572610)と同じ楽器(Henk van Schevikhovenによるリュッカーズの復元)を用いた6年ぶりの続編です。作曲者のゴットリープ・ムッファトはザルツブルクとパッサウの宮廷で活躍したゲオルク・ムッファトの末息子で、幼い頃から音楽家としての将来を嘱望されており、本人も期待に違わず、オルガニスト、教師として才能を発揮しました。彼の作品は洗練されたスタイルで書かれており、同時期に活躍したヘンデルにも影響を与えたとされています。残念ながら彼の存命中に出版された作品はわずかであり、ベルリンに保存されていた自筆稿は第二次世界大戦で散逸してしまいました。第1集も含め、これらの録音は各地に散らばった譜面を探し求めることで実現したもので、知られざる作曲家の再復興に一役買うアルバムです。(2019/02/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573275 |
ゴットリープはザルツブルク大司教の宮廷オルガニストを務めたゲオルク・ムッファトの息子で、父と同じく音楽の道を歩み、ウィーンの宮廷聖歌隊で歌います。その後マリア・テレジアの宮廷で首席オルガン奏者として活躍。伝統を受け継いだ鍵盤作品を何曲も残しています。同時代のバッハやヘンデルとも交流があり、お互いに影響しあっていたことでも知られています。彼の作品の中ではトラック8の「音楽作品集 第7番」がシャコンヌとして比較的知られていますが、ここで聴くゴットリープの作品は堂々とした見事なものであり、重心の低いハープシコードの迫力ある音色と相まって、素晴らしい名曲として立ち現れています。(2013/04/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572610 |
チェンバロ奏者、芥川直子によるゴットリープ・ムッファト作品集第3集。第1集(8.572610)、第2集(8.573275)と同じ楽器(Henk van Schevikhovenによるルッカース/エムシュ)を用いた3年ぶりの録音で、これがシリーズ最後のアルバムとなります。作曲者のゴットリープ・ムッファトはザルツブルクとパッサウの宮廷で活躍したゲオルク・ムッファトの末息子で、18世紀ウィーンで活躍した重要な作曲家です。彼の作品は、イタリア・バロックとフランス舞曲の様式を融合した洗練されたスタイルで書かれており、これらは同時期に活躍したヘンデルにも影響を与えていると考えられています。存命中に出版された作品はわずかですが、名手グレン・ウィルソンの協力によりヨーロッパ各地に散らばった譜面を探し出すことで、3集からなるアルバムが完成しました。【芥川直子】広島生まれ。3歳でピアノを始め16歳でチェンバロに転向。桐朋学園音楽学校で学んだ後、ドイツのヴュルツブルク音楽大学でグレン・ウィルソンに学ぶ。NAXOSにはこれまでにグラウプナー、ストラーチェ、ル・ルーのソロ作品とフランツ・ベンダのヴァイオリン・ソナタの録音がありどれも高く評価されている。(2021/12/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574098 |
生没年すら不明確ですが、18世紀初頭に没したフランスのガスパール・ル・ルーは、ルイ・クープラン(甥のフランソワ、いわゆる大クープランとは別人)と並び称されるべき、ハープスコード(フランスではクラヴサン)音楽の名人でした。その非凡な能力は、「12のクプレのサラバンド」を聴けば一目瞭然。有名なコレルリ作曲「フォリア」に匹敵する、高い演奏技巧を要する大変奏曲です。ル・ルーの作品の蘇演は20世紀中盤のことで、再評価はこれからというところ。嬉しいことに当盤は、桐朋学園大学で学びドイツを中心に活躍する芥川直子さんが、師であるウィルソンの共演を得て録音した、記念すべきデビューアルバムです。*限定発売(NAXOS LIMITED EDITION)となります。(2006/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557884 |