ピーナ・カスティリオーニ, フィリッポ
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ヨハン・ジモン・マイールの歌劇《ラカデミア・ディ・ムジカ(音楽の学校)》は1799年秋にヴェネツィアのサン・サムエレ劇場で初演されました。作品自体が短かったため別の作曲家のファルサ(笑劇)と組み合わされての上演で、少なくとも2回上演された記録がありますが、以降忘れられてしまいました。とはいえ、「劇中劇」やオペラの一環として行われるコンサートなど18世紀の伝統を継承する聴きごたえのある興味深い作品です。この物語は、もともと1780年代に戯曲作家アルベルガーティ・カパチェッリが書いた同名の2幕のコメディを元にしており、息子のヴァレリオに財産を渡したくない金持ちの老人グリエルモが、自身が結婚しようと小間使いのヴェスピーナを誘惑するも、彼女は召使のチェッキーノと相思相愛の仲。一方、美しいヴェネツィア娘アンネッタと恋に落ちたヴァレリオは、結婚の許しを得るために彼女を「アカデミーの主催者」として父に紹介。一旦はアンネッタになびいたグリエルモですが、最後は2組の若者たちの結婚を認めるというもの。ここではグリエルモ役のフィリッポ・モラーチェが強靭かつコミカルな歌を披露、老いても盛んなグリエルモを見事に演じました。また2018年国際ベルカント賞を受賞したエレオノーラ・ベッロッチも魅力的なコロラトゥーラを披露。会場を沸かせています。音楽祭デビューとなるクラクフ・パッショナルト管弦楽団の熱演も聴きどころ。(2022/10/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660511 |