ベルベン, レオン(1970-)
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ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツは18世紀の最も多作の作曲家のうちの1人でした。しかし、ほとんどの彼の音楽は出版されていないままです。このアルバムは、バロックから古典派への架け橋として、そしてフランス様式とドイツ、イタリア様式の統合を図るべく、彼が30年間に渡ってフリードリヒ大王のために書いたフルート作品の中から6曲のフルート・ソナタを収録しました。これらは精巧で華やかな技巧が用いられており、まさしくクヴァンツのベストとして後世に語り継ぐべき作品でしょう。しっとりとしたフルートの音色は、聴き手を典雅な時代へと誘ってくれます。(2009/09/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557805 |
トランスバース・フルート(トラベルソ)は現代のモダン・フルートの前身となった楽器のこと。ヴィヴァルディの時代くらいまでは、フルートと言えば縦型のリコーダーが主流であったため、わざわざ「トランバース(横向きの)」という形容詞を付けて呼ばれていたのです。極めてシンプルな構造を持ち、もちろん素材は木でできています。現代のような複雑なキーでなく、トーンホール(音孔)を押さえることで音程を作っていました。バッハの時代以降、半音を自在に出せるように少しずつ改良されますが、1847年にベーム式のフルートが登場したことで、このトラベルソの時代は一旦終焉を迎えることとなります。このフィッシャーの演奏する楽器は1760年代のものの複製で、バッハ(1685-1750)の作品の正しい姿を表現するためには、これ以上のものはないと言い切ってしまえるほどの洗練された音色を味わうことが可能です。(2013/07/19 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC424 |
【名手ベルベンが同時代の楽器で示す、オランダ黄金時代の巨匠の真価】17世紀初頭に連邦共和国として独立を果たし、海洋貿易大国としての豊かな富を背景に飛躍的な文化発展をみせたオランダ。その黄金時代と言われた17世紀の芸術遺産として、レンブラントやフェルメールら美術家たちの活躍に比しうるオランダの作曲家たちの業績は今なお再発見が待たれる状態が続いています(オランダの古楽器奏者たちが、バッハやヴィヴァルディなど諸外国の古楽にも適性が高く多忙すぎるせいもあるのでしょう)。巨匠スヴェーリンク亡き後のアムステルダムで高い名声を誇ったアントニ・ファン・ノールトの作品集を、隣国ドイツの伝説的団体ムジカ・アンティクヮ・ケルンでも活躍したオランダの名手レオン・ベルベンがこうして手掛けてくれたことは、その未踏の沃野への重要な一歩と言ってよいでしょう。英国のヴァージナル音楽からの影響を感じさせつつ、同時代の北ドイツ・オルガン楽派にも通じる精巧な多声芸術が聴かれる名品の数々を、ベルベンは作曲家と同時代の頃の姿に修復された歴史的オルガンで演奏。Rameeならではの自然派録音を通じ、強すぎない残響の中で各音の味わいをよく伝えてくれる解釈の妙はさすが名盤多数の名手というほかありません。詩篇曲の変奏に聴く装飾音型の作り方も魅力的で、ブクステフーデやラインケンら後代の巨匠たちへと向かうヨーロッパ北方の音楽芸術の至宝をじっくり味わえます。(2023/04/14 発売)
レーベル名 | :Ramee |
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カタログ番号 | :RAM2201 |