ベングトソン, マリア
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“七つの大罪”の詩を効果的に用いた「ヒエロニムス・ボスのためのレクイエム」で知られる現代ドイツの作曲家デトレフ・グラナートの最新作《オケアーネ》。2019年4月28日に初演され、ベルリンの新聞紙上で「近年最もエキサイティングなオペラのひとつ」と高く評価された作品です。ドイツの詩人テオドール・フォンターネの詩からインスピレーションを受けたハンス=ウルリッヒ・トライヒェルの台本は、“海に棲む神秘的な女性”オケアーネが感情を捉える能力と愛を求めて地上に訪れるという『人魚姫』を思わせる筋書き。断片的でありながらも人間の本質を描き出した問題作です。マリア・ベングトソンは美しく優雅な声で人智を超えた存在を歌い上げるとともに、テノールのジューコフは、オケアーネに関心を寄せるも、存在そのものを理解できない悲しい男性を見事に表出。グラナートが物語につけた幻想的な音楽は、ラニクルズによって感動的に演奏されています。(2020/01/24 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC985 |
アン女王の女官ハリエットは普段の生活に退屈しています。そこで刺激を求めて、侍女ナンシーと共にマルタとユリアの名を持つ村娘に変装して、奉公人市場に出かけ、若い農場主ブランケットの元で働く契約をしてしまいます。ブランケットの義弟、ライオネルはマルタ(ハリエット)の歌声に魅了され、彼女にプロポーズをするのですが…。19世紀の歌劇によくある「普通の若者が実は貴族の遺児だった」という設定が、このオペラでも生きており、一旦はマルタとの恋をあきらめてしまったライオネルの想いも最後には成就する楽しい作品です。第2幕で歌われる「夏の名残りのばら」や、「まじめで働き者の娘さん」、ライオネルのアリア「夢のように」など、日本でも良く知られる曲が散りばめられていますが、全曲録音はあまりなく、この素晴らしい歌手を揃えたヴァイグレの演奏の登場は、19世紀の忘れられた作品の復興としても価値あるものです。(2018/05/25 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC972 |