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チェカンティ, ヴィットリオ

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    マックスウェル・デイヴィス:ストラスクライド 協奏曲第2番/チェロ・ソナタ(チェカンティ/カニーノ/イタリア放送響/マックスウェル・デイヴィス)

    マックスウェル=デイヴィス(1934-)の「ストラスクライド協奏曲」とは、スコットランドのストラスクライド社から作曲を委嘱された10曲からなる協奏曲のシリーズのこと。1987年から1996年にかけて作曲され、各々オーボエ、チェロ、クラリネット、フルート、コントラバス、ファゴット、ホルンとトランペットの二重協奏曲、ヴァイオリン、ヴィオラ、木管六重奏と管弦楽の合奏による協奏曲として書かれています。曲調は全体的に渋めであり、決して一般受けするものではありませんが、この作曲家が好きな人にはたまらない世界観が広がっています。チェリストのチェカンティは作曲家の親しい友人であり、「セクエンツィア・セルペンティゲナ」も舞曲もチェカンティなしには成立しません。最後に置かれた小さな曲はまさにチェカンティのためのものであり、彼のプライヴェートな演奏会(バッハの無伴奏組曲第6番)が終わったあと、マックスウェル=デイヴィスが、アンコールピースとして手書きで譜面を作成したという微笑ましいものです。(2013/05/22 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573017

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    マックスウェル・デイヴィス:独奏ヴァイオリンのためのソナタ/ 2人のヴァイオリン弾き - 舞曲/ヴァイオリン・ソナタ/フェア島への旅(チェカンティ/カニーノ)

    2016年3月にこの世を去った作曲家、マクスウェル・デイヴィスの最後の作品を含む「ヴァイオリンのための作品集」。彼が愛したオークニー諸島の風景を映した「遠き島への旅」を始め、3曲が21世紀になってから作曲された作品です。晩年のデイヴィスの作品を精力的に演奏し、彼の作品の普及に貢献したヴァイオリニスト、ドゥッチョ・チェカンティに捧げられた「ソナタ」は20分ほどの長大な作品。時折牧歌的な雰囲気に満たされますが、曲全体は緊迫感に満ちた難解な構成になっており、最晩年のデイヴィスの音楽観が反映された見事なものとなっています。比較的初期に書かれた「2台のフィドルのための踊り」は子供のためのオペラの挿入曲。フィドルの素朴な響きは、ヴァイオリンで奏しても変わることがありません。“古代ローマを想像で散策する”というヴァイオリン・ソナタは、様々な場面を音で巡る幻想曲。全て、デイヴィスの良き理解者チェカンティによる演奏です。(2017/01/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573599

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    マックスウェル・デイヴィス:リングァ・イグニス/ヴェサリー・イコネス/グラウンドによるファンタジアと2つのパヴァーヌ(V. チェカンティ/コンテンポアルトアンサンブル/N. チェカンティ)

    イギリスの作曲家、ピーター・マックスウェル=デイヴィス(1934-)は、NAXOSから依嘱された「弦楽四重奏曲」全10曲で知られています。彼は現在だけでなく、過去、未来を見通し、その作品に投影します。そこには中世の神秘主義も盛り込まれ、時とともに姿を変えながら、聴き手の感性に強く訴えかけるのです。このアルバムで聴くことのできる3つの作品は、それぞれ、全く違う方向性を抱いています。独奏チェロが奏でる挽歌を彩るピアノや打楽器が印象的な「リングァ・イグニス」、中世ベルギーの医師の論文の写しが創作の原動力となった「ヴァサリー・イコネス」は、人体の解剖図と、中世のメロディの不思議な融合、そしてヘンリー・パーセルの音楽が現代的に変容している「ファンタジア」(これが一番聴きやすいかも)と、どれも聴き終えた後には、不思議な余韻を残します。(2011/10/19 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572712