ディ・ステファノ, ジュゼッペ(1921-2008)
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ハンガリー出身の名指揮者フリッツ・ライナー(1888-1963)は、日本ではシカゴ交響楽団の指揮者として、交響曲や管弦楽曲の分野での活躍が知られています。しかし1910年代にはドレスデン国立歌劇場の指揮者をつとめるなど、オペラの経験も豊かな人でした。特に《ばらの騎士》はかつてドレスデン国立歌劇場で初演された作品だけに、ライナーにとってゆかりの深い作品です。ここではライナーのひきしまった、しかし豊かにうねる音楽が聴く者をひきつける演奏となっています。なお、この録音はラジオ中継ではなく、テレビ中継の音源から採られています。(山崎浩太郎)(2004/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110277-79 |
1949年クリスマス・イヴのマチネー公演の実況録音です。アディーナを歌うブラジル生まれのビドゥ・サヤンは、37年にメトに初登場して以来この歌劇場で活躍する、この年47才のベテラン。対してフェルッチョ・タリアヴィーニはこの年36才、メトに来て3シーズン目を迎えたばかりですが、名テノールのジーリの芸風を継ぐリリック・テノールとして、早くも不動の人気を得ていました。この主役ふたりを支えて軽妙に活躍するのが、ブッフォ・バスの第一人者サルヴァトーレ・バッカローニと、トスカニーニに重用されたバリトン、ジュゼッペ・ヴァルデンコ。モノラルですが聴きやすい音質です。(山崎浩太郎)(2001/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110125-26 |
現代にベル・カント・オペラのリヴァイヴァルを確固たる物にしたのは、他ならぬカラスでした。彼女の魅力は、トータルな意味での声のドラマ性にあります。オペラ・セリアに適したドラマティックな声質を持つ一方でコロラトゥーラの技術も併せ持ち、それらに演技力を加え、空前絶後の「ルチアの狂乱」を体現したのでした。このオペラを支える狂乱の場において、控えめな様相で始まり徐々に緊張を高め、カヴァレッタで燦然たるコロラトゥーラの技巧を披露し、最高音Esでクライマックスに到達するその快感は、一度聴いたら病み付きになること必至です。カラスのスタジオ録音の決定盤と言われている、セラフィンとの旧録盤の復刻です。(2005/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110131-32 |
EMIが1953年に製作した《トスカ》の商業録音は、ヒロイン役のマリア・カラス(1923-77)をはじめとする3人の主役たち、そして指揮者とオーケストラの理想的な顔合わせが実現した決定盤として知られています。モノラル録音ですが、その価値は半世紀をへた現在でもまったく減じていません。しかし残念なことに、マスターとなる磁気テープは次第に劣化するため、音質については以前のままといかないのです。そこでこのCDは、初期に発売された鮮度の優れたLPを音源として、初発売当時の新鮮で生々しい響きを再現しようとするものです。(山崎浩太郎)マーク・オバート=ソーンによる制作後記 この古典的名演が、これまで制作されたオペラ全曲盤の中で最も優れたスタジオ録音であることはほぼ間違いありません。過去半世紀に渡ってカタログから消えたことは一度もなく、様々なメディアに形を変えて幾度も再発売されています。しかし、マリア・カラス研究者ロバート・E・セレツキー博士が指摘しているように、これまでリリースされてきたソフトには、EMI最新の「グレート・レコーディング・オブ・ザ・センチュリー」(※注 その後、さらに別規格での再発あり)シリーズ中のCDも含めて、マスターテープと編集作業に起因する問題点が残されています。 オリジナルのLPレコードには、盤面ごと、また同じ盤の中でさえもピッチの不一致がありました。編集ミスもあり、唐突に目立って現われる音量のばらつきもあります。EMIの三種類のCD復刻盤では、こうした問題のいくつかが、あるエディションでは訂正されていても次のエディションでは元に戻っていたり、また、別の新たな編集上の問題が混入したりしています。(例えば、最初の「カラス・エディション」盤CDでは、第一幕でトスカが「マリオ!マリオ!マリオ!」と歌う部分で音質が変化しています)最新のGROC復刻では、こうした問題点を、著しくピッチの平準化をすることでかえって悪化させています。比較的短いオペラであるのに一分半近くも演奏時間が伸びてしまい、聴き手がテンポと歌手の音色を感じ取る際にも(悪)影響を及ぼします。 今回のNAXOS盤復刻のために、私は10セット以上の「トスカ」LP盤を組み合わせ、8週間の大部分を復刻作業、試聴、比較に費やし、私が満足する結果が出るまで、何度もプロジェクトをやり直しました。(2004/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110256-57 |
この1957年のマノン・レスコーの驚くばかりの音の良さ。もともとクリアな音質でしたが、復刻の名手マーク・オーバート=ソーンはその音に更に磨きをかけました。当時34歳の世紀の歌姫、マリア・カラスの歌声も瑞々しく蘇っております。とりわけ第2幕「時は美しく楽しうございます」の正確な歌唱と艶やかな声をお聴きください。必ずや陶酔の境地へと達することでしょう。余白に収録されたディ・ステファノのアリア集も秀逸です。頭の芯を揺さぶるような光り輝く美声です。(2010/03/17 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.112031-32 |
1950年代初めにLPが商品化されたことは、クラシックのレコード界に革命的な変化をもたらしました。とりわけオペラについては全曲録音がSP時代より格段に容易に、手軽に楽しめるようになりました。イギリスのデッカ・レコードは早速この分野に進出、51年夏にローマでプッチーニの人気3作品をまとめて録音しました。3作品すべてのヒロインに抜擢されたのが、「天使の声」と呼ばれて人気を高めつつあった、当時まだ29歳のレナータ・テバルディ(1922- )です。彼女のその後の成功は、この《ラ・ボエーム》などの好評が決定づけたのです。(山崎浩太郎)(2003/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110252-53 |
このCDは、EMIがスタジオ録音した全曲盤の初発売当時のLPを音源として覆刻したものです。マリア・カラス(1923-77)がミラノ・スカラ座のオーケストラと合唱団との共演で録音した、最初の全曲盤でした。芸歴の始まりの頃、トゥーランドット姫やブリュンヒルデを歌うドラマティコだったカラスが、切れ味鋭いコロラトゥーラの技巧を持っていることを初めて披露したのは、49年ヴェネツィアの《清教徒》公演です。至高のプリマ・ドンナ、唯一無二の存在としてのカラスの名を知らしめたその役が、EMIへのデビュー盤ともなったのです。(山崎浩太郎)(2004/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110259-60 |
厚く結ばれたはずの友情や家族愛が、ほんの少しの掛け違いによって取り返しのつかない悲劇的な結末を迎える・・・主人公のトゥリッドゥにはその愚直と激しい気性を演ずることが求められますが、このCDが収録された時期のディ・ステファノは、まさに美声に物言わせた猪突猛進型の歌手で、トゥリッドゥにうってつけでした。迎え撃つカラスはスカラ・デビューを果たし、3年後にメト・デビューを控え、まさにスター街道を驀進中の時期。EMIの2大スターによるモノラル期最後の録音群の中で、「道化師」と並び強いインパクトを残したものとして記憶されている盤の復刻です。(2006/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111025 |