オリ=ペッカ・トゥオミサロ管弦楽団
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1840年代にアドルフ・サックスによって考案された「サクソフォン」。現代ではクラシックからポップス、ロック、ジャズに至るまで多彩な場面で使われる人気楽器です。この楽器のために多くの作曲家が協奏曲を書いており、その数は恐らく2000作を超えるとされますが、残念ながら標準的なレパートリーになっているのは、その中のほんの一握りにすぎません。このアルバムは歴史の中に埋もれてしまった5つの協奏曲を発掘、聴き手にその存在意義を問うものです。クレイガンはアメリカの作曲家で、サクソフォン教師としても活躍、奏法のメソッドも残しています。この協奏曲は残念ながらピアノ伴奏の楽譜のみが残っており、オーケストラ伴奏では演奏されたことはなかったようです。グナロプロスはロシア生まれ、フィンランドの作曲家。フィンランドのサックス奏者ラユラのために書かれた協奏曲を、今回トゥオミサロが探し出したことで、録音が実現しました。リンドルフ=ラーセンの作品は現代でも学生試験で演奏されることがありますが実際のコンサートでは短すぎるため、演奏機会を逸しています。パルスの作品も短すぎて演奏会には不向きですが、珠玉の美しさを持っています。イギリスの女性作曲家テイトの作品は、BBC放送の委嘱で書かれたもの。彼女は自己批判が強く、初期作品のほとんどを破棄してしまいましたが、この協奏曲はかろうじて残った1曲です。(2018/09/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.579038 |