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カニーリア, マリア(1905-1979)

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    ヴェルディ:歌劇「アイーダ」全曲(カリーニア/ジーリ)(1946)

    1930年代から40年代のイタリア・オペラ界の、オールスターによる《アイーダ》です。ローマ歌劇場はスカラ座の対抗馬として、ファシスト時代に著しく陣容を強化されましたが、第2次世界大戦終了1年後のこの録音の時期にも、その余韻は充分なまでに残っていました。指揮は34年以来この歌劇場の指揮者をつとめるトゥリオ・セラフィン(1878~1968)、ラダメスにはベニアミーノ・ジーリ(1890~1957)。このテノールは10年程前からこの役を歌いはじめ、この時期には十八番のひとつとしていました。他の配役にもベテラン歌手たちが勢ぞろいしています。(山崎浩太郎)(2001/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110156-57

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    ヴェルディ:歌劇「運命の力」全曲(タリアブーエ/カニーリア)(1941)

    第二次世界大戦中の1941年、トリノの放送局のオーケストラと合唱団による全曲盤ですが、主役の歌手たちと指揮者は当時のミラノ・スカラ座で活躍していた人ばかりです。ソプラノのマリア・カニーリャ(1905-79)、メゾ・ソプラノのエベ・スティニャーニ(1904-74)、バリトンのカルロ・タリアブーエ(1898-1978)、バスのタンクレディ・パゼロ(1893-1983)という、イタリアを代表する強力歌唱陣の中でもとりわけ輝きを放つのは、テノールのガリアーノ・マジーニ。贅肉のない、雄雄しくも悲劇的な歌声をもったこの名歌手の、数少ない全曲盤の記録です。(山崎浩太郎)(2002/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110206-07

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    ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」全曲(ジーリ/カニーリア)(1943)

    ムッソリーニ時代のイタリアでは、ミラノのスカラ座よりローマのオペラ座の方が重用される傾向がありました。この録音はその終盤、連合軍のイタリア上陸直前におこなわれたものです。そのような緊迫した情勢下にもかかわらず、配役は当時のイタリア・オペラ界のスターたちが集められています。中心となるのは、20世紀最高のリッカルド歌いといっても過言ではないベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)。付録ではジーリ以前の人気テノール、アレッサンドロ・ボンチ(1870-1940)や名バリトンのリッカルド・ストラッチャーリ(1875-1955)の歌が聴けます。(山崎浩太郎)(2002/03/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110178-79

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    ヴェルディ:レクイエム(ジーリ/カニーリア/セラフィン)(1939)

    ジーリ、ピンツァ、このオペラ界の2巨頭を筆頭に、セラフィンがタクトを取り、加えて合唱がローマ・オペラ座の合唱団とならば、数あるヴェルディのレクィエムのうち、声の競演という意味で、このCDがもっとも贅沢であるといっても過言ではないでしょう。イタリア魂が炸裂するディーエス・イーレは、あたかも天が裂けるかと思えるほどの迫力。死者の魂を呼び覚まさんかと思うほどのエネルギー。美声に酔うのも良し、ドラマ性に酔うのも良し、オペラの激情に匹敵する快感を味わえる録音です。(2002/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110159

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    ベニャミーノ・ジーリ - ベルリン・ミラノ・ロンドン録音集(1936-1938)

    40代半ばを過ぎたジーリは、生来の柔らかい歌い口に加え、力強さと円熟した充実感も増し、まさしく黄金の声を響かせていました。このCDではカンツォーネなどのポピュラー名曲を多く収録、当時圧倒的な人気だったジーリがいかにイタリア国民を熱狂させていたかを改めて思い起こさせてくれます。また「ジョヴィネッツァ」と「ローマへの讃歌」というファシスト党に利用された歌もジーリ人気を当てこんだもの、大戦前夜の空気を今に伝える貴重な時代の証言でもあります。(2005/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110270

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    ベニャミーノ・ジーリ - ミラノ・ロンドン録音集(1938-1940)

    ジーリ・エディションもついに10巻に到達。このCDには1938年から40年にかけて、ジーリ40代末の録音が聞けます。この中ではなんと言っても、ジーリ全録音の中でも絶品中の絶品、プッチーニの「マノン・レスコー」の船場の場面が聞けるのがオペラ・ファンにはたまらないでしょう。その他にも素晴らしいアリア、カンツォーネなどが多数ある他、珍しくドイツ語で歌ったシューベルトのセレナード、ブラームスの子守歌も収録。オバート=ソーンの復刻も極めて良好!(2005/09/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110271

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    ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」(ベキ/カニーリア/ミラノ・スカラ座合唱団&管弦楽団/ファブリティス)

    テノールのベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)は役柄の選択にとても慎重な名歌手でしたが、その彼が若いときから好んで歌ったのが《アンドレア・シェニエ》の主役シェニエでした。新しい歌劇場に出るときには、名刺のようにこの作品を歌うことが多かったそうです。このCDはジーリによる唯一の全曲盤となったSPの覆刻で、彼が51歳のときの録音です。ヒロインを歌うのはマリア・カニーリャ(1905-79)で、ジーリとのコンビで他にも全曲盤をいくつも残しています。なお余白には、ジーリと同時代の名歌手たちの録音が収められています。(山崎浩太郎)(2003/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110275-76

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    プッチーニ:歌劇「トスカ」(ボルジョーリ /カニーリア/ローマ王室歌劇場合唱団&管弦楽団/ファブリティス)(1938)

    イタリア最高の人気テノール歌手として活躍したベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)をカヴァラドッシ役にすえた、SP覆刻による全曲盤です。指揮をするのはローマ王室歌劇場(現在のローマ歌劇場)の芸術長官、オリヴィエーロ・デ・ファブリティース(1902-82)。トスカ役はマリア・カニーリャ(1905-79)。当初のトスカ役だったイーヴァ・パチェッティが第1幕の録音途中で降板したための代役でしたが、以後はジーリの相手役として数曲の全曲録音をすることになります。なおフランスの大プリマ、ニノン・ヴァラン(1886-1961)の仏語版抜粋も附録で聴けます。(山崎浩太郎)(2002/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110096-97