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シアラ, ジョアナ

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    アルメイダ:歌劇「スピナルバ、または狂気の老人」(キンタンス/マデイラ/シアラ/モレーソ/フェルナンデス/オス・ムジコス・ド・テージョ/マガリャアエス)

    フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ(1722-1752)の生涯については、ほんの少ししか知られていません。とは言え、相当の野心家であったらしい彼は、18世紀の前半にポルトガルの音楽界で中心的な位置を占めており、当時の国王であったジョアン5世の庇護を受けローマに留学。当時のイタリアンスタイルを取り入れた見事なブッファを書きました。このオペラは「男装の美女」スピルビナを巡って起こる騒動で、多くのキャストが入り乱れ、美しいアリアがたっぷり盛り込まれた見事な作品です。気鋭の新人アナ・キンタンスのドラマティックな歌を始め、実力派を取りそろえたキャストと、ポルトガル屈指のアンサンブルによる闊達な演奏をお楽しみください。(2013/01/23 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.660319-21

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    アルメイダ:スケルツォ・パストラーレ「愛の勝利」(キンタンス/メナ/シアラ/ヴォーチェス・チェレステス/オス・ムジコス・ド・テージョ/マガリャアエス)

    以前発売された歌劇「スピナルバ、または狂気の老人」(8.660319-21)の作曲家であるアントニオ・デ・アルメイダ(1702頃-1755頃)の音楽劇「愛の勝利」は、当時のポルトガル国王ジョアン五世の命名日を祝うために作曲されたものです。彼は王を賞賛するための歌劇をいくつか作曲していますが、その生涯について詳しいことはわかっていません。ジョアン五世は当時発見されたダイヤモンド鉱脈や、ブラジルから産出される金などの富を背景に、絶対王政を敷いて、ポルトガルの国際的威信を回復しました。王権の象徴的表現の場として教会を選び、常に宗教的な儀式を行い、そのためにイタリアから名歌手を呼んだことで音楽的水準も飛躍的に高くなったのです。この「愛の勝利」は1729年12月27日にリベイラ宮殿で初演が行われた作品で、典型的なバロックの様式で書かれており、少し教訓的な内容で神への賞賛(王の賛美)が描かれています。いたるところに劇的で崇高なアリアが散りばめられた充実の歌劇です。(2015/11/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573380-81

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    カルバーリョ:セレナータ「アンゲリカ」(シアーズ/クルティス/ギマラエス/メデイロス/コンセルト・カンペストレ/カストロ)

    カルバーリョ(1745-1798)はポルトガルで生まれ、8歳の時に王室から奨学金を得てイタリアへ行き、作曲を学び、1778年リスボンでボルトガル王室の音楽教師になった人です。彼は当時の王であったジョゼ1世の娘たちに音楽を教え、また対位法の教授としても多くの弟子たちを育てたとされています。このオペラは当時流行していた「狂えるオルランド」と「恋するオルランド」を元にしたメタスタージオの台本を元に書かれた作品で、オルランドの英雄性が華々しく描かれているため、貴族や王室の人たちが自らを主人公たちになぞらえることができるというお話。そこで、恐らく王室の長老の誕生日、もしくは命名日にあわせて上演されたようです。もちろんヒロインは王の一番上の娘マリア1世を模していたのでしょう。ただ、そんな用途であったため、この作品は上演されてすぐに忘れられてしまい、200年以上の時と経て、ようやく指揮者カストロの手で甦ったのです。チマローザを思わせる闊達な作品、ぜひお楽しみください。(2016/05/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573554-55