コーエン, ヴァニヤ
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実力派ヴァイオリニストとして、最近ますますその才能に磨きをかけているファニー・クラマジラン。彼女によるサン=サーンス(1835-1921)のヴァイオリン作品集第1集(8.572750)は、その溢れるロマンと色彩豊かな音色で高く評価されました。今回の第2集では未完成となったヴァイオリン・ソナタの断片と第2番のソナタなど興味深い作品が奏されています。1862年に書かれた「組曲 Op.16」は、本来チェロと管弦楽のための曲で、その後ピアノ伴奏版とした際に、ヴァイオリンで演奏する異稿版も作成されたものです。未完成のヴァイオリン・ソナタは1842年の作品で、メンデルスゾーンを思わせる、未完でありながらも才能の煌めきが感じられる見事な作品です。1896年のヴァイオリン・ソナタ第2番は優美さの中にも渋さが感じられる円熟の音楽。サン=サーンスを聴く喜びがここにあります。他の小品、そして美し過ぎる「白鳥」!これはあなたの大切な1枚となることでしょう。(2013/10/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572751 |
2021年はサン=サーンスの没後100年の記念年にあたります。彼はヴァイオリンのための作品を数多く残していますが、その中には自作の管弦楽曲やピアノ曲をヴァイオリン用に編曲したものも含まれます。とりわけ有名な「死の舞踏」や「ハバネラ」などは、管弦楽パートをピアノに移しただけの編曲とは異なる、独自の魅力を持ったもの。アルバムにはビゼーやイザイによる編曲も含まれており、これらはサン=サーンス本人編曲のものとは違った味わいが感じられます。トラック8の「デリラの歌」は1918年、音楽愛好家として知られたベルギー王妃エリザベート(1876-1965)のヴァイオリン練習用に編曲されたもの。この愛らしい小品は一般向けに出版されることがなかったので、今回が世界初録音となります。フランス出身のファニー・クラマジランは7歳でヴァイオリンを始め、11歳でルイ・シュポーア国際コンクールで優勝を果たすなど才能を発揮。16歳でパリ国立高等音楽院に入学しジャン=ジャック・カントロフに師事した後、ロンドン王立音楽院に留学、更に研鑽を積みました。幾多のコンクール入賞歴を誇るとともに、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとした多くのオーケストラとの共演も果たしています。NAXOSからはサン=サーンスのヴァイオリンとピアノの作品集2巻とヴァイオリン協奏曲集をリリース、どれも高く評価されています。(2021/09/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574314 |
様々なジャンルに多くの作品を残したサン=サーンス(1835-1921)ですが、かつて彼は、ヴァイオリニストの友人に「私は室内楽以上に好きなものはない」と手紙を書き送ったほどに、このジャンルを愛していました。その中でも、ヴァイオリンのための作品には驚くほどの情熱が込められています。なかでもマルタン・マルシックに捧げられたヴァイオリン・ソナタ第1番は、4つの部分が切れ目なく演奏される、力強く美しいメロディに充たされた音楽です。元々ピアニストとしても素晴らしい能力を有していた彼、これらの作品のピアノ・パートの充実ぶりにも目を見張るものがあります。1912年に書かれた「三部作」は晩年の彼が至った境地を示すかのような深みを有しています。印象派の音楽が世を風靡していた時代、このような音楽を書いていた彼は時代遅れなのでしょうか?それとも信念を貫いた人なのでしょうか?演奏するのは、度々の来日ですっかり人気者となったファニー・クラマジラン。しっとりとした美音がサン=サーンスの魅力を引き出しています。(2013/05/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572750 |