シベリア交響楽団
Search results:10 件 見つかりました。
最近、その作品が次々とリリースされるポーランド生まれのヴァインベルク(1919-1996)。彼の作品はどちらかというと重苦しく苦渋に満ちたものという印象が強いのですが、この1973年の「舞踊交響曲」でのはじけまくったエネルギーの放出には驚くばかりです。この作品はもともと彼の1958年のバレエ音楽「白菊」(広島の原爆投下時の物語)からの編曲で、第1曲目は第3幕の前奏曲がもとになっています。ストラヴィンスキーやラヴェルなどの影響も見えますが、バレエ作品として上演される日がくるのでしょうか?また彼の晩年の「交響曲第22番」は、腰骨の骨折と、病に苦しみながらピアノ・スコアを書き上げたのですが、そこで力尽きてしまったため、未完の作品として残されました。この録音ではキリル・ウマンスキーがヴァインベルクの作品を深く研究した上で、このスコアからヴァインベルクが望んだであろう音を読み取り、完璧な作品として発表したものです。多くのヴァインベルク愛好者にとっても嬉しい1枚です。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0313 |
最近、NAXOSレーベルでも次々にその作品がリリースされ、世界的評価がぐんぐん高まっている作曲家ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996)。彼はご存知の通り、1919年にワルシャワで生まれ、1939年にポーランドに侵攻したナチスを逃れモスクワに亡命、モスクワでショスタコーヴィチの親友になったことで知られます。ヴァインベルクはその生涯に26曲の交響曲、7作のオペラ、17曲の弦楽四重奏をはじめとした膨大な作品を残しましたが、その作風はショスタコーヴィチに強い影響を受けていて、ヴァインベルク作品に見られる対位法の用い方や、メロディに対する鋭い感覚、そして悲痛な旋律と劇的な展開は確かにショスタコ風と言えなくもありません。ここでは初期の作品である交響詩「ポーランドの音」と、最後から2番目の交響曲で、ワルシャワのゲットーで犠牲になったポーランドの人々に捧げた「カディッシュ」が収録されています。この交響曲でも声楽が用いられ、深い悲しみの中にも淡い希望を感じさせるヴァインベルクらしい音楽を聴くことができます。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0193 |
英国で活動する作曲家スティーヴ・エルコックの作品集。シベリウスやニールセン、ブライアンなど過去の伝統を踏襲しながら独自の作風を追求するエルコック、この第3集では2つの交響曲と、ピアノ協奏曲風の「マニック・ダンシング」を聴くことができます。「破壊された暴君」の副題を持つ第6交響曲は、悲しみ、怒りの感情の移り変わりが表現されています。第7交響曲はエルコックが夢の中で聴いた歌から派生した素材が用いられた単一楽章の作品。こちらも怒りから落胆まであらゆる感情を駆り立てます。マニック・ダンシングは複雑なダンスのリズムが横溢したピアノ協奏曲。活力たっぷりの音楽が味わえます。(2022/03/11 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0616 |
シベリアのオムスクに生まれ、20歳の時に自作を携えモスクワに行き、グリエールとミャスコフスキーに高く評価されたシェバリーン。その後はモスクワ音楽院に進学、作曲家として活躍を始めました。同時代に活躍したショスタコーヴィチの親友であり、彼と同じく「ジダーノフ批判」の犠牲となり、一時期はソ連楽壇の表舞台から姿を消すなど苦難の人生を歩みました。しかし、シェバリーンの音楽に向かう姿勢は一貫しており、常に決然とした音楽を書き続け、恩師ミャスコフスキーから受け継いだ作曲様式を更に発展させた力強い作品を数多く残しています。このアルバムは第1集(TOCC-136)と同じく、ヴァシリエフが指揮するシベリア交響楽団の演奏によるもので、異なる時代に書かれた2つの組曲とバレエ音楽を収録しています。スペインの伝説に基づく「組曲第3番」、シェバリーンの最後の劇場音楽となった「組曲第4番」、未完に終わったバレエ「In the Name of Life」からの音楽、それぞれ活力に満ちた魅力的な音楽です。(2020/02/07 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0164 |
20世紀ロシアの作曲家ボリス・チャイコフスキーの甥にあたるアレクサンドル・チャイコフスキー。現代ロシアで最も尊敬される作曲家の一人であり、故マリス・ヤンソンスも彼の作品を愛し、演奏会のレパートリーとして取り上げていたことで知られています。普段は巨大なオーケストラのための作品を書く人ですが、2020年の最新作「交響曲第7番」は、“隔離交響曲”のタイトル通り、コロナ・ウィルス(Covid-19)の大流行下「各々の楽員たちがソーシャルディスタンスを保てるように」及び「社会的に隔離されてしまったオーケストラ」の2つの意味が持たされた小編成の作品です。ドミートリー・ヴァシリエフは、1972年生まれ。2005年からシベリア交響楽団の首席指揮者を務めています。(2021/02/12 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0587 |
ベルリン生まれの作曲家バルギール(1824-1897)。彼の名前はほとんど知られていませんが、実は彼の母親マリアンネの前夫はフリードリヒ・ヴィークであり、この2人の間の娘がクララ・ヴィーク。ということで、彼はクララの異父弟ということになります。もちろんクララとバルギールは生涯に渡って親戚関係を継続し、ヴォルデマールはクララを通じて、ロベルト・シューマンやフェリックス・メンデルスゾーンと会ったりもしています。バルギール自身も素晴らしい音楽的才能を有していて、少年時代は聖歌隊歌手として、その後は優れた作曲家として活躍し、数は多くないものの素晴らしい室内楽作品のいくつかが知られています。今回はそんな彼の珍しい管弦楽作品の全てをお聞きいただくというプロジェクトが開始しました。作風は保守的ですが、爽やかな風に満たされた音楽、これは確かに一聴の価値があります。(2014/11/26 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0277 |
オーストリア出身のユリウス・ビットナー。後期ロマン派時代に活躍した多くの作曲家の中の一人ですが、現在ではほとんどその名前を記憶している人はいません。しかし存命当時は「ウィーンで最も成功したオペラとオペレッタ」の作曲家として人気を博していました。本業では弁護士だったビットナー、長く患っていた糖尿病の後遺症で体が不自由でしたが、彼の書く作品はどれもオーストリアのアルプス地方を舞台にした明るく楽しいものが多く、人々は親しみやすい彼の作品をとても愛していました。このシリーズでは彼の知られざる管弦楽作品を収録。ブルックナーを思わせるシリアスな雰囲気を持つ交響詩「祖国」と荘厳な交響曲第1番のリリースは、彼の再評価を促すきっかけになることでしょう。(2019/05/17 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0500 |