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ジョイア・アルモニカ

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    J.S. バッハ:ソナタ第6番 BWV 1015/ヴァイオリン・ソナタ BWV 1021 (編曲:J. バンヘルツァー、M. ウーベルラッカー)(ウーベルラッカー/ジョイア・アルモニカ)

    【美麗!フォルテピアノに繋がる古楽器の響きが、バッハ作品の意外な魅力を浮き彫りに】響箱の上に張り巡らされた弦を撥で叩いて音を出す楽器ダルシマー。ハンガリーやペルシャの伝統音楽での使用例が有名ですが、この種の楽器はバロック期の宮廷音楽でも使われ、ドイツ語圏でのフォルテピアノ誕生にも影響を与えたことが知られています。現代の名手マルギット・ユーベルラッカーは異能の古楽器集団ラルペッジャータの常駐メンバーとして活躍する傍ら、古楽器鍵盤奏者ユルゲン・バンホルツァーと組んでラ・ジョイア・アルモニカ名義でもRameeから多数の録音をリリース。今回は満を持してのバッハ・アルバムです。表題に掲げられた名は、常人離れした腕前でドレスデン宮廷から厚遇されていたダルシマー奏者パンタレオン・ヘーベンシュトライト(1668-1750)。自らの名にちなんでパンタレオンと名付けた独特のダルシマーを開発、演奏の巧みさでは彼の雇用主だった芸術愛好家ザクセン選帝侯=ポーランド王のみならず、クーナウやテレマンやマッテゾンら大物作曲家たち、オルガン建造家G.ジルバーマンなど音楽関係者からも大いに注目されていました。ヘーベンシュトライト自身ヴァイオリン奏者としても一流だったことから、本盤ではバッハ自家薬籠中の楽器である教会のオルガンとダルシマーの二重奏で弦楽向け作品を演奏。緩徐楽章の旋律を歌うかそけき弱音からアレグロの煌びやかなパッセージまで、フォルテピアノや、どこかハープにも通じるダルシマーの美音は、バッハが知っていたモデルの教会オルガンと意外な相性で響き合い、分散和音などを通じて作品そのものの思わぬ側面を浮かび上がらせます。Rameeレーベルならではの、古楽器それぞれの響きを的確に捉えた自然なエンジニアリングも好感度大。(2022/04/29 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM2101