コピロヴァ, オリガ(1979-)
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カマルゴ・グァルニエリ(1907-1993)の作品カタログは、ブラジルの文化にとって計り知れないほどの価値ある遺産であり、若い世代の作曲家たちの優れた先達として強い影響力を有しています。グァルニエリは1928年に詩人、音楽学者のマリオ・デ・アンドラーデと出会い、アンドラーデが提唱した「ブラジル・モダン・アート」のアイデアに共感、伝統的なブラジル音楽をクラシックの様式に反映する試みを行います。1951年に作曲された「ショーロ-ヴァイオリンとオーケストラのための」はそのアイデアを生かした作品で、1945年にこの世を去ったアンドラーデの理想「ブラジル音楽の継承」をそのまま形にしたかのような民族的な雰囲気に彩られています。ちなみに「ショーロ」とはブラジルのポピュラー音楽のスタイルであり、グァルニエリは「協奏曲」を「ショーロ」に置き換えることが可能だと考えていました。ピアノをはじめ多彩な楽器を用いた「セレスタ」もショーロの一種。チェンバロを用いた古典的なイディオムを持つフルートの「ショーロ」、晩年の作品となったファゴットを独奏にした抒情的な「ショーロ」。どれも実験的でありながら、ブラジルのインスピレーションに彩られた見事な作品です。(2020/08/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574197 |
ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」の1枚。19世紀から20世紀にかけて作曲された約100曲のブラジル音楽をブラジルのオーケストラが演奏、録音するという、これまでになかった大がかりな企画です。このアルバムでは、14の交響曲を含む600曲にものぼる作品を書いたクラウジオ・サントロの室内楽曲を聴くことができます。 1983年、リオデジャネイロで開催された若手音楽家のコンクール用に課題曲を求められたことがきっかけとなり、サントロは15曲から成る「南アメリカ幻想曲集」を作曲しました。当時彼が傾倒していた十二音と無調を基調としつつ、多彩なスタイルを持ち、高度な技巧を要求するこれらの作品は、 現在ブラジルの器楽奏者たちの重要なレパートリーとなっています。またトラック2,4,6,8はブラジリア大学の3人の教授からの依頼で作曲された、オーボエ、ファゴット、クラリネットのための短い作品で「南アメリカ幻想曲」の素材が用いられています。最後に置かれた 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタは、21歳の若きサントロの実験的な作品。サントロ自身によって初演されており、素材の用い方などは後の「南アメリカ幻想曲」に通じるものがあります。(2023/01/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574407 |