ノアック, フローリアン(1990-)
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【スザート、バッハからディズニーまで、多彩なピアノ・トランスクリプションの世界】ベルギー出身で幼いころより天賦の才能を発揮してきたフロリアン・ノアック、La Dolce Voltaから4枚目のアルバム。編曲家として自身で演奏するほかベレゾフスキーやカツァリスにも作品を提供、レア・レパートリーの開拓においても熱心な活動を続ける彼の編曲作品集です。長年ロシア音楽を中心に編曲を行ってきたという彼が、師のクラウディオ・マルティネス・メーナーの影響でバロック音楽に目覚め、果敢に挑戦したというバッハの「4台のチェンバロのための協奏曲(原曲はヴィヴァルディの4つのヴァイオリンのための協奏曲)」に始まり、リムスキー=コルサコフの絢爛たる管弦楽をピアニスティックに凝縮した「シェヘラザード」、彼が大学に入った頃必修科目で歌ったというメンデルスゾーンのカンタータ、ヨハン・シュトラウスのあまり知られていないワルツを集めたパラフレーズ、プロコフィエフの「古典」、ショスタコーヴィチの有名な「ワルツ 第2番」と続きます。最後に収められた『ジャングル・ブック』の主題歌は、この歌が大好きな妹に贈るための編曲を元に、曲が持つ複雑さやポリリズムなどの独特な要素をピアニスティックに表現するために膨らませたもの。ピアノが持つ可能性を駆使しながら曲が持つ魅力を最大限引き出し、さらに愛らしさを備えているノアックの編曲を存分に楽しむことの出来るアルバムです。(2024/05/03 発売)
レーベル名 | :La Dolce Volta |
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カタログ番号 | :LDV121 |
【フロリアン・ノアックが誘う、「狂騒の20年代」への旅】ベルギー出身のピアニストで、ピアノが持つ可能性を駆使しながら作品の魅力を最大限引き出すトランスクリプションで高い評価を得ているフロリアン・ノアック。La Dolce Voltaから5枚目となるこのアルバムでは、これまでロシア音楽を中心としてきたレパートリーから大きく目先を変え、1920年代のベルリンとパリを舞台に、アメリカからもたらされた自由な音楽に揺れ、ジャズ、ダダ、キャバレーに彩られた作品を集めています。2つの世界大戦の狭間にあったこの時代、芸術はまさに狂騒の様相を呈しており、人々は第一次世界大戦の記憶を忘れようとし、やがて訪れる第二次世界大戦への不安をかき消そうとしているかのようでした。ノアックは今回のアルバムで、そんな時代への大胆な旅に聴く者を連れ出します。彼自身の編曲により饒舌で洗練された響きを味わうウォーラー、ガーシュウィン、ヴァイルのほか、プーランク、シュルホフ、ドゥーセらによる珠玉のオリジナル作品を収録。激動の時代の詩情を、その音楽の歓びと輝きの中に見出す??魅力と超絶技巧に満ちたアルバムが、あの時代の息吹を今に伝えます。(2025/04/25 発売)
レーベル名 | :La Dolce Volta |
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カタログ番号 | :LDV137 |
【生誕200年!貴重な初録音曲を含むフランク管弦楽作品全集】ベルギーを代表する作曲家セザール・フランクの生誕200年を記念し、その管弦楽作品を全て収めた4枚組のアルバムが作曲家の母国のレーベルFuga Liberaから登場。管弦楽は全曲でフランク生誕の地リエージュの王立フィルハーモニー管弦楽団が担当。アルミンク指揮による交響曲ほか収録のアルバム(FUG596)、ロトの指揮とティベルキアンのピアノによる管弦楽作品集(CYP7612)を中心に、ニケ指揮の交響詩「贖罪」全曲録音(MEW1994/NYCX-10106)から「管弦楽の断章」(間奏曲とも、この1曲で交響詩「贖罪」とも呼ばれる部分)、さらにブルーズとマダラシュによる多数の新録音を加えることで完成されています。既発アルバムの演奏はいずれも高い評価を得たものでこれだけでも聴き応え十分と言えますが、注目はフランス音楽研究家ジョエル=マリー・フォーケが、紛失したとされていた「贖罪」(管弦楽の断章)第1版を発見、今回行われた初録音です。特異な転調が繰り返されるため「贖罪」全曲初演時に演奏が拒否されて省かれ、翌年全く違う曲へと差し替えられたこの作品本来の姿を初めて聴くことができます。また12歳で作曲したピアノと管弦楽のための2つの変奏曲、14歳で書かれたピアノ協奏曲も新録音にて収録されており、作曲家の早熟ぶりも実感できます。ちなみにピアノ協奏曲「第1番」は紛失したとも、天才少年としての息子の評判を上げようとした父親のでっち上げとも言われ、この決着は現在もついていないということです。そして人気の高いピアノ曲にピエルネがオーケストレーションを施した「前奏曲、コラールとフーガ」も収録されているのが嬉しいところ。このピエルネの編曲作を除いて、全ての収録作品がきっちり作曲順に収録されるよう、アルバムのカップリングが組み替えられているのも凝ったところで、その作風の変転を追い、傑作「交響曲 ニ短調」が生まれるまでの過程を辿れることも、大きな聴きどころといえそうです。(2022/04/08 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG791 |