ペルッチ, パオラ
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相次ぐ戦争と革命、そしてナポレオンの統治という激動の時代に活躍したフランスの作曲家ダルヴィマール。彼が生きた18世紀後半から19世紀前半のフランスでは、ハープが大層もてはやされており、ルイ16世の妃であったマリー・アントワネットも優れたハープ奏者であり、彼女のために製作されたハープが現在でも残存するほど人気を誇っていました。当然、数多くのハープのための作品が書かれており、中でもダルヴィマールの3つのソナタは高い人気を誇っています。ハープに求められた高い技術と音楽性が遺憾なく発揮されたこのソナタは、心地よさを感じさせるとともに、ハープの持つ表現力が存分に発揮された美しい作品です。(2017/09/29 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7791 |
ジャコモ・ゴティフレード・フェラーリはイタリアのロヴェレートで生まれ、ナポリで学んだ後、フランスで過ごすものの革命から逃れロンドンに定住。1780年代後半のパリとロンドンの音楽界で高い評価を得た作曲家です。オペラ・声楽の分野での成功が目立ちましたが、2曲のピアノ協奏曲やピアノ・ソナタ、ヴァイオリンまたはフルートを伴うソナタも数多く残しています。このアルバムに収録されたピアノとハープのための4つの二重奏曲は、ハイドンやモーツァルトへの敬愛が感じられる美しい旋律を持つ作品で、彼の作風の特徴が明確に示されています。スケルツォ楽章を欠く第2番以外は、流麗なアレグロ楽章、表情豊かな緩徐楽章、快活なスケルツォ、躍動豊かなロンドと定型の4楽章で構成されていますが、第3番と第4番にはホルンの伴奏が付くなど響きの変化も工夫されています。復元楽器を含む18-19世紀の楽器による演奏は、作曲当時の雰囲気を伝えます。(2022/05/20 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7953 |
18世紀後半、クロマティック・ペダルの発明によりハープにおける半音の演奏が容易になったことで、主にフランスの上流階級の間で人気が高まりました。パリがハープ普及の中心地となり、とりわけ王族や貴族の間で広く愛奏され、フランス革命後もその人気は衰えることはありませんでした。そのため、1750年から1850年にかけてハープのために膨大な作品が作曲されるとともに、人気作品のハープ用編曲も数多く行われました。このアルバムにはベートーヴェンがピアノまたはハープのためにと記した「スイスの歌による6つの変奏曲」と、偽作の可能性のある「3つのディヴェルティスマン」、名手ジョン・トーマスによる「月光」やニコラ=シャルル・ボクサが編曲した「易しいバガテル」と、原曲の譜面通りに演奏したピアノ・ソナタ第16番の「アダージョ・グラツィオーソ」が収録されています。「3つのディヴェルティスマン」は、チェコのブルノの城館で楽譜が見つかり、ベートーヴェンと交流のあったカール・ヴィルヘルム・フォン・ハウクヴィッツ伯爵の作品の可能性が指摘されています。ペルッチは「アダージョ・グラツィオーソ」のみをモダン・ハープで演奏し、それ以外の作品はエラール・ハープで演奏しました。イタリアのハーピスト、パオラ・ペルッチは、作曲家マリオ・ペルッチを父に持ち、17歳でペーザロ音楽院を首席で卒業した後、サンタ・チェチーリア国立アカデミーなどで研鑽を積みました。歴史的ハープ作品の研究・演奏に力を注ぎ、19世紀の作品の録音やさまざまな作品の初演も手がけています。また、シャルル=ニコラ・ボクサ文化協会を設立し、学術会議を主導するほか、国際的にマスタークラスを開催しています。(2025/03/21 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS8059 |