カザルス, パブロ(1876-1973)
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1942年にチェロの「神」になるはずであったE.フォイアマンが早世したあと、チェロ界に「王」として君臨したのはカザルスでした。ホルショフスキーやムーア、バウアー、シュルホフといった名伴奏ピアニストが常に座右にいましたが、もっとも相性が良かったのは、ホルショフスキーであったようです。二人の息が一心同体となったともいえる第5番の緩徐楽章における叙情性の気品高さ、続く最終楽章の困難なフーガの堅固な構築性はまさに圧巻とも云うべき箇所。そのボウイングについての解析すら研究対象になっているほどの名演です。華麗なブラームスのソナタは、チェロの求道者としてだけではなく、名人としての側面を見せています。(2002/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110949-50 |
既出のベートーヴェン"コリオラン序曲"(パブロ・カザルス:アンコールと編曲 2 8.110976に収録)と今回のアルバムで、カザルスの戦前の指揮活動の全貌が見渡せます。このブラームスは戦前後期のVICTOR黒レーベルのセットから復刻されました。オリジナルの録音は、最高のコピーですら最初からノイズが多く、バルセロナでの録音に至っては時々爆発のようなノイズが入っています。ロンドンの原盤にも全体に渡って高いレベルのチリチリ音が入っていたり、比較的ノイズが目立たないアメリカプレス盤でも満足のいく音質は得られませんでした。今回は最良のリマスターで彼の芸術をお届けいたします。(2007/11/14 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111262 |
ベートーヴェンの室内楽曲や弦楽器のソナタを演奏する場合、ともすればドイツの重厚なイメージが先行してしまい、構えた演奏が散見されるところです。しかし実際のところ、緩徐楽章の牧歌的メロディーや、スケルツォ楽章・最終楽章における田園の軽やかな舞踏的ロンドなど、音楽的な「軽み」を帯びた要素が多く含まれています。ティボー、カザルス、コルトーらは、ドイツ楽派が陥りがちなペダンティックな罠から解き放たれ、そうした「軽み」を見事に表現しています。浮きたたんばかりの躍動感あふれる「クロイツェル」の最終楽章こそ、その真骨頂とも言えるでしょう。(2002/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110195 |
チェロという楽器の特性を前面に出し、その技巧と旋律美の融合を図り、華麗なる独奏者として立たせたのは、おそらくボッケリーニが最初でしょう。近年この9番のオリジナル版も演奏されるようになりましたが、グリュッツマッハーの優れた編曲がこの作品を流布する助けになったのは否めません。カザルスは技巧を惜しみなく披露しながら、持ち前の旋律線を浮き上がらせる力量を持って、この録音を名盤として残しました。ハイドンの協奏曲は第3楽章が欠落していますが、SP盤では発売されなかったテイクです。(2005/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110305 |
トリオとして名をはせた3人組は多く存在すれども、各々が才人であっても独奏者の競演的集まりであったり、メンバー一人では独奏者足りえないが、三人集まれば文殊の知恵的グループであったり、その性格はまちまちでした。このCDの3人組は各人独奏者としても一流であり、同時に「調和」を最大の理念として掲げたという点で、近代のトリオ史上きわめてユニークかつ偉大な存在でした。知的なコルトー、情緒のティボー、そして使徒カザルス。フランコ=スペイン流派の最上の音楽性を具現化したといって過言ではないトリオの金字塔たる一枚です。(2002/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110185 |