サレムクール, ジュリアン(1969-)
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コペンハーゲン・フィルとグリンゴルツによるアダムズとコルンゴルトの2曲のヴァイオリン協奏曲集。アダムズの作品は1993年に書かれたにもかかわらず、まるで19世紀末音楽のような響きを持つ退廃的な作品であり、ハリウッドの映画音楽から生まれたコルンゴルトの協奏曲との、奇妙な一致を思わせるプログラムです。ミニマル風でもありながら時にはベルクの協奏曲のように滔々と音を紡いでいくアダムズの協奏曲は全編を通じ、クールな雰囲気が漂います。オーケストラの性能を目いっぱい使った絢爛豪華な響きを要求するコルンゴルトでは、グリンゴルツの艶やかな音色が遺憾なく発揮されており、とりわけ第2楽章「ロマンス」の中間部での蕩けるような弱音を駆使しつつ、オーケストラと対話を重ねる箇所は夢のような美しさです。話題の指揮者ロウヴァリとオペラを得意とするサレムクールによる伴奏も聴きものです。(2017/04/28 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100066 |
大作《エレクトラ》をカラオケで録音?コロナ禍が生んだ、録音ならではのプロダクションが登場。人が集まること、特に歌うことが禁じられたコロナ禍にあって、どうしても《エレクトラ》を演奏・録音したかったジュリアン・サレムクール。彼が思いついたのは、まずオーケストラを収録し、それぞれの歌手に後から個別に歌ってもらうことでした。これはこれで難しい部分もあったと推測されますが、実際の舞台では難しいバランスの調整などが容易になること、また歌手がオケに気兼ねなく何度でも歌えることなどがメリットとして挙げられています。その結果、クリテムネストラのアリアや、後半でエレクトラが復讐に燃えて歌う箇所などが一切のカット無しに収録されました。まさにコロナ禍における意思と知恵と技術の成果と言えるのではないでしょうか。タイトルロールは、近年エレクトラやイゾルデ役で特に評価されているバーバラ・クリーガー。強靭な声が印象的です。※ブックレットには作品解説と演奏者のプロフィールをドイツ語で掲載。歌詞は掲載されていません。(2025/05/02 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM484 |