ソロモン(1902-1988)
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ヴィルトゥオーゾ協奏曲の最右翼とも言えるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。多くのロマン派のピアニストが轟然と音を打ち鳴らし、猪突猛進的なアプローチでこの曲に立ち向かったのに対し、ソロモンは現代につながる新時代のアプローチでこの曲に取り組みました。すなわち、精緻なメカニズム、細部に至る丹念な楽曲処理、テキストへの忠実さ、そしてなによりエレガンスさを重視したのでした。同時に収録されている小品群、なかでもショパンのエチュードにも、その特長がよく現れています。(2002/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110680 |
ピアノ音楽の解釈において、現代につながるアプローチ上に位置するソロモン、しかしその演奏はいわゆる「原典主義」という理屈が陥りやすい、無味乾燥な演奏とは一線を画するものでした。奇をてらわない、楽譜に忠実な演奏でありながら、ベートーヴェンの第2楽章のラルゴの品格ある美しさは、ゆがみのない、最上の解釈の一つといえるでしょう。第1楽章で彼があえてクララ・シューマンによるカデンツァを選択したのも、彼なりの古典的アプローチの表明とみることも出来ます。また珍しいブリスのピアノ協奏曲は、現代的音響の中にも、擬古典的側面を色濃くうかがわせる作品で、ソロモンの十八番であった曲の一つです。(2002/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110682 |