シェーンフィールド, ポール(1947-)
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この胸を切り裂くかのような悲痛な2つの歌曲集。どちらもナチスの迫害を生き延びた人々の激情、脆弱な希望、そして絞り出されるかのような幽かなユーモアを織り交ぜたテキストによるものです。2004年11月8日に英語ヴァージョンが世界初演された「キャンプの歌」は2003年のピューリッツァー賞のノミネート作品です。曲自体は、どこかマーラーの「子どもの不思議な角笛」を思わせる素朴でアイロニカルなもの。ちょっと聴いただけでは、どちらかというと明るさが勝っていているような印象を受けますが、「本当に悲しい時には涙も出ない」と言われるように、どの曲にも執拗なまでの生への渇望が込められているのです。2008年5月12日に世界初演された「ゲットーの歌」はユダヤの音楽家&詩人モルデカイ・ゲビルティヒの詩による歌。やはり静かな怒りに燃える、心がずっしり重くなる歌曲集です。(2010/01/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559641 |
シェーンフィールドの音楽はどこかで聞いたメロディが歪曲され、聴き手をあざ笑うかのように響き渡り、一瞬の内に耳を通り抜けていきます。これを聴いていると、妙な感覚に襲われるのは一体どういう訳なのでしょうか?ここに収録された3つの作品も、どれも親しみ易さの仮面の下に深い闇を抱えているかのようです。名チェリスト、デュ・プレへの賛辞として書かれた「6つの民謡」、"大きなチョコレート・サンデーをぱくつく時に感じる罪悪感(作曲家の弁)"を音で表す「小さな罪」、そして、モーツァルトの「フィガロ」をモティーフにした「リフレクション」。普段聴いている音楽にちょっと飽きてしまった人にオススメです。(2010/07/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559380 |