アンサンブル・トゥリクム
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ポルトガルの音楽と言えばファドなどの民俗音楽ばかりが頭に浮かびますが、モーツァルトやベートーヴェンの時代、南米ポルトガルではどのような音楽が聴かれていたのでしょうか?そんな疑問を解消してくれるのが、このアルバムです。ここで取り上げられている作曲家マルコス・ポルトゥガル(1762-1830)は当時最も有名なオペラ作曲家で、当時建設されたリスボンの最も先進的なオペラハウス「サン・カルルシュ国立劇場」の音楽監督を努め、自作を多く上演したのでした。彼は50作ほどのオペラ作品を160作以上の宗教合唱作品を書き、その多くは、音楽を学んだイタリアの様式を持っていて、この2つの作品も、保守的で荘厳な作風の中にもオペラの影響も感じさせるものです。ただ合唱の中に女声がないことと、オーケストラにヴァイオリンが用いられていないことが、作品に若干の暗さをもたらしているのはとても興味深い事象と言えそうです。(2014/07/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0238 |