ヴァシリエヴァ, タチアナ(1977-)
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20世紀に作曲されたチェロのための興味深い作品の数々を、1977年生まれの新星、ヴァシリエヴァが瑞々しい感性と闊達な技巧で弾き切り、自らの強烈な存在感と同時に、必ずしも知名度に恵まれない、これらの作品の魅力をアピールする好企画です。どの曲もチェロ(及びピアノ)の持つ様々な技巧と表現力の可能性を追求した作品で、演奏するのはかなりの難物のはずですが、各曲ごとの性格の弾き分けも含めて実に見事、聴いていると、本当に楽しくなるほどです。占部のピアノも大変な好サポートで、20世紀器楽音楽の神髄を存分に伝えるこの一枚で、さりげなくその高い技量のほどを示しています。(2002/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555762 |
チェロの起源は、恐らく中央アジアかインドで生まれた撥弦楽器に端を発し、アラブの貿易路を通ってヨーロッパに到達したとされています。やがて楽器は発展し、18世紀中ごろに現在の形にほぼ落ち着いたようです。とはいえ、19世紀には大きな音が求められるようになり、これまで用いられてきたガット弦(羊の腸)から金属弦が採用されるなど、細かい改造が加えられ、今に至っています。ソロとしてだけでなく、アンサンブルでも強い存在感を示し、その深く美しい音色は広く愛されています。このアルバムにはヴィヴァルディからグッドールまで、およそ300年間に渡って書かれた魅惑的な作品が集められています。(2019/08/30 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.578173 |
かのレディオ・ヘッドのトム・ヨークが「ペンデレツキのチェロ協奏曲いいじゃん」と言ったとかで、一時期CDの売り切れが続いたというのは本当の話ですが、さて彼は第1番と第2番、どちらが良いと言ったのでしょうか?このアルバムに収録された第2番は1982年に名チェリスト、ロストロポーヴィチのために書かれたもので、ベルリン・フィル創立100周年記念の委嘱作品となっています。切れ目なく演奏される1楽章形式の作品で、刺激的な音は影をひそめ、豊かな調和と劇的な力は感じられるものの、やはり不安な感情を拭うことはできません。その1年後に書かれたヴィオラ協奏曲は、冒頭の表現力豊かなモノローグが耳に残る緊張感溢れる作品です。20分ほどの短い時間にぎっしり中身が詰まっています。60年代の尖がった作風を捨て、ネオ・ロマンに回帰しつつある作曲家の変遷の跡が見えてきませんか?(2011/11/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572211 |