シュミディンガー, ドロレス(1946-)
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フランツ・レハールの没地であるバート・イシュルで開催されているレハール・フェスティヴァルでは、長年に渡り珍しいオペラ、オペレッタが上演され、作品の普及に努めています。この音楽祭、2015年の演目は、1939年にシュトゥッツガルトで初演されたニコ・ドスタル(1895-1981)の「ハンガリーの結婚式」というレアな作品でした。ドスタルはオーストリア帝室軍楽隊付きの作曲家、ヘルマンの甥で、もともとはウィーン音楽アカデミーで教会音楽を専攻したという人。1946年からオーストリアに在住し、オペレッタやワルツの作曲家、そして編曲者として活躍しました。物語はカールマン・ミクサートの小説を基にし、ヘルマン・ヘルメッケが台本を制作した、女帝マリア・テレジアがハンガリー女王として君臨していた1750年頃のお話で、農家の若き娘ヤンカと、マリア・テレジアに派遣されたシュテファン伯爵、そして彼の側近アルパード、玉の輿狙いの娘エテルカの恋の騒動が描かれています。ロマンティックな騒動を最後に収めるのは女王マリア・テレジアというところも、当時人気が出た理由でしょう。美しいメロディ満載の見事な作品です。(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777974-2 |
1920年代のシチリアのパレルモで繰り広げられる物語。お金持ちの未亡人カルロッタに目をつけたナゾーニ市長、自らの息子を彼女に紹介します。もちろんカルロッタには財産目当てであることなどお見通し。そこに現れた一人の異邦人。彼は「私は大盗賊ガスパローネ」として追われていると告白します。そこでカルロッタの財産は、そのガスパローネが盗んだことにしてしまおうと計画。一文無しになってしまった(ことになった)カルロッタ。当然ナゾーニ市長は結婚を取りやめますが、実はその異邦人は身分の高い伯爵であり「ガスパローネ」などという盗賊は存在しませんでした。カルロッタと伯爵は見事にゴールインするというお話です。よくある「未亡人の財産を狙う吝嗇家」ですが、よくこなれた上に、魅惑的なメロディが頻出する楽しく美しい作品です。姿すらみたことのない盗賊を巡って、人々の思いが交錯し、結局悪巧みが明るみに出るというこのストーリーには当時の聴衆も興奮したことでしょう。この演奏には軽妙さと楽しさに溢れたいかにもウィーン風の雰囲気が備わっています。(2014/09/24 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777815-2 |