グリスヴァール, フィリップ
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【全曲録音は希有の快挙!Ricercarが名手と進める充実企画は名曲続々の第3巻へ】ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を誰よりも巧みに弾きこなし、この楽器の演奏技法をさまざまな角度から深めていったマラン・マレ。その偉大さはあらゆるヴィオール奏者が認識しており、すでに録音史に残る名盤も数多く世に出ていながら、総数500にも上るというマレのヴィオール作品の全てを録音した演奏家はまだ現れていません。この壮大な企画を2017年からスタートさせたベルギーの古楽レーベルRicercarで腕を振るうのは、レーベル主宰者の信頼も厚いフランスの名手ジュベール=カイエ。1711年に発表されたマレ3番目の曲集は、「おどけ仕草」「グラン・バレ」「移り気」といった比較的有名な作品も多く含まれ、多様な弓奏と撥弦とを使い分けなくてはその魅力を発揮し得ない難しさを前に、ジュベール=カイエは味わい深い演奏で答えを出してゆきます。時にダイナミック、時に細やかなその演奏を支える通奏低音にはヴィオール、テオルボ、バロックギター、クラヴサン(チェンバロ)が組曲ごとに入れ替わりながら起用され、クラヴサンだけがヴィオールと対峙する緊密な二重奏として演奏されている組曲もあれば、クラヴサン抜きの独特なしっとりした響きが味わえる組曲もある、そんな多彩さもこのセットの魅力の一つとなっています。シリーズ旧作 「マレ: 作品集」 (RIC364)、「マレ: ヴィオール曲集第1巻」4CD (RIC379) 「マレ: ヴィオール曲集第2巻」5CD (RIC408)(2021/03/26 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC424 |
【出版作品全集、堂々の完結編!「天使のように弾く」マレ晩年の集大成】フランス・バロックの大家マラン・マレが生前に出版した500曲あまりのヴィオール作品の全てを録音するという前人未踏の挑戦を2014年から続けてきたフランスの名手フランソワ・ジュベール=カイエが、ついに最終巻となる第5巻をリリース。フランス王室楽団の指揮者をしながら、自身ヴィオールの名演奏家として「天使のごとく弾く」と讃えられ、太陽王ルイ14世の寝室で入眠間際まで演奏を聴かせたこともあったマレ。フランス宮廷風かつユニークな書法を駆使して描かれたヴィオール曲の数々の中でも、晩年に出版された第5巻はマレの作曲家人生の集大成ともいうべき存在。ジュベール=カイエは共演する通奏低音奏者と楽器の組み合わせを組曲ごとに変え、圧巻の技量で細部まで解像度高くもスケール感豊かに聴かせます。その演奏解釈はますます冴えわたり、1分程度の小品からポワトゥー風組曲のような長めの作品まで、まさに新時代の決定版と呼ぶにふさわしい名演。楽譜に記された説明の朗読とともに奏でられる有名な「膀胱結石摘出手術の図」でも、惚れ惚れするほどの気品がさながら上質のバロック絵画のごとく場面の生々しさを際立たせ、精妙な通奏低音とともにバロック期の宮廷文化の気配を脈々と伝えてやみません。演奏者自身による解説(仏語・英語)は今回も読みごたえ十分。(2023/06/09 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC451 |