フンメル, マルティン
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このほとんど知られることのないこの歌曲集は、シレジア地方の西に位置するポーランドの町グウォグフ(ドイツ名がグローガウ)の小さな修道院で1480年頃に編纂された292曲からなる写本です。この都市は当時、様々な国の文化が入り乱れており、中央ヨーロッパの縮図とも言える重要な都市として機能していました。精緻な装飾を施された美しいこの楽譜には、祈りの歌や、恋の歌、そして器楽曲、舞曲など様々な種類の小曲が含まれていて、当時の流行や文化を知るための貴重な手がかりとなるものです。これらはプロの音楽家たちが演奏するためではなく、ちょっとした教育を受けた愛好家や学生によって演奏されたと推測され、研究家の間でも資料の宝庫として大切にされています。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572576 |
生きた時代がモーツァルトとほぼ重なり、若い頃はドイツで音楽を学んだ経験のある、「スウェーデンのモーツァルト」クラウス。オペラで活躍した彼は6つの異なる言語による歌曲を残しましたが、当盤は中でもドイツ語テキストを使用した26曲を全て収録しました。クラウディウスなど、シューマンやシューベルトら、ドイツ・ロマン派の作曲家たちも曲を付けた詩人が含まれます。大作曲家たちの二番煎じに終わっているのかと思いきや、さにあらず。コミカルな「めんどり」、デュエットの楽しさに満ちた「ハンスとハンネ」など、独自の個性の輝きを見せます。短い諺による「健康」のデュエットで、終わりよければ全て良し。2人の歌手の演奏が作品にぴったりで、これは名演です。(2006/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557452 |
アルバムのタイトルのリーメンシュナイダーは、ゴシック期を代表するドイツの彫刻家。死後、一度は忘れ去られましたが、19世紀に復活。今や、例えばロマンチック街道巡りでは欠かせないものになるなど、その作品は現代人を魅了しています。当盤は、彼が生きた時代の最良の作曲家たちを中心に、まだ素朴さが残る数々の歌を厳選し、当時の楽器のコピーと男性歌手で再現します。踊りの音楽から、酒や愛の歌など内容は多岐にわたります。かの有名な、イザーク作曲「インスブルックよ、さようなら」も収録。聴き手を中世ドイツの世界に誘います。(2005/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557138 |
ちょっと音楽史に詳しい方なら、リュート伴奏付き歌曲にこそ、ルネッサンス音楽を聴く楽しみを見出しておられることでしょう。でも17世紀ドイツのこの分野は、もしかしたら盲点かもしれません。あの峻厳な音楽を書いたシュッツの時代にも、人類の永遠のテーマである愛を題材にした、学生を中心に演奏された歌曲が多数作られたのです。名前はそれこそ殆ど知られていない作曲家が並んでいますが、バリトン歌手フンメルの親しみやすい歌唱も相俟って、心にすっと入ってくる歌が揃っています。少しは名前が知られているかもしれないゼッレの作品は、エコー技法の駆使が聴きものです。(2002/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555935 |