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フー・メイイ

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    ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番/ベルク:室内協奏曲/サン=サーンス:動物の謝肉祭(フー・メイイ/ウォス)

    音楽の中に込められた比喩や暗喩、そして暗号。これらを探し出すのはとても面白いことです。美しい「白鳥」で知られるサン=サーンスの「動物の謝肉祭」も、もともとは彼の仲間内で、友人や他の作曲家の曲に風刺を効かせて演奏するために作られた曲。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲には、やはり他人の作品からの引用が散りばめられています。またベルクの作品には、他の作品の引用はありませんが、数字の「3」が重要なファクターであり、楽章数だけでなく、彼の友人たちの名前が織り込まれ、楽器編成も3群で構成と数々の数字が隠されています。そんな示唆的な作品を演奏するのは、マレーシアのピアニスト、メイ・イ・フー。素晴らしいテクニックでこれらの曲を的確に表現しています。このアルバムの売り上げは、彼女が協力している海洋保全協会に寄付され、美しい海の未来と、海洋生物の保護のために使われます。(2017/03/24 発売)

    レーベル名:Orchid Classics
    カタログ番号:ORC100065

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    ハーマン:After JSB-RS (フー・メイイ/チェ・ユリ/トカ・ロカ/マギル・パーカッション・アンサンブル/ホワン・アイウン)

    クリス・ポール・ハーマン(1970-)はカナダ、トロント生まれの作曲家です。クラシック・ギターとチェロ、電子音楽をそれぞれバートン・ウィグ、アラン・ステリングス、ウェス・ウランゲットに学び、1986年にCBCが主宰した若手作曲家のためのコンクールのファイナリストとなりました。作曲家として成功してからは、カナダだけでなく世界各国のオーケストラで自作を演奏しています。このアルバムには2006年から2013年までの7年間に書かれた5つの作品が収録されています。タイトルの「JSB-RS」というのは、バッハとシューマンのことであり、この2人を尊敬しているという彼らしい音楽を聴くことができます。無論、これらは原型をとどめることはほとんどなく、エッセンスのようなものが封じ込められているだけです。例えば「371」にはバッハのコラールBWV371の最後の4つの音から派生しているとのことですが、これは本当に静かに耳を傾けないと捉えることはできません。それよりもたくさんの楽器が奏でる不思議な響きに身を任せながら、自由に漂っているほうが楽しいのではないでしょうか?(2015/01/28 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573303