マクラウド, ステファン
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イタリア後期バロック時代の作曲家ドゥランテ(1684-1755)は、シチリア王国のフラッタマッジョーレに生まれ、幼い頃から音楽教育を受け、アレッサンドロ・スカルラッティをはじめとした多くの音楽家から教えを受けたとされますが、あまり詳しいことは分かっていません。ただ、偉大なる教師であったことと、18世紀前半のナポリにおいて、最も偉大な教会音楽作曲家のひとりであったことは間違いないようです。彼のクリスマス音楽は、ナポリの伝統的な形式を順守したカンタータとモテットで、当時としては、明るさの中に少しだけ感傷的な雰囲気を持ち込んだことでも高く評価されました。中でも変ロ長調のマニフィカトは、最も愛されていた作品の一つで、19世紀になっても、頻繁に演奏されていました。(2011/11/09 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777571-2 |
ハイドンの声楽曲の分野での二大傑作、オラトリオ「天地創造」と「四季」は、今日の日本でも人気曲の地位を占めています。壮麗さという点では「天地創造」に一歩譲りますが、長年の創作活動の末に晩年のハイドンがたどりついた高みが、聴く者に感動を与えます。自作の引用あり、動物の声などの自然描写ありとスパイスも効いて、聴けば聴くほど味わいが増す、奥の深い名曲なのです。指揮のシュルト=イェンセン率いる管弦楽団は、現代楽器を使用しながら、ハイドン本来の響きの再現に努めています。合唱団が優秀で、かつ良く聴きとれるので、自分で演奏に参加する人の参考にも好適です。(2006/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557600-01 |
ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第20集。このアルバムでは三位一体節後第18日曜日用のカンタータ「第96番」と、復活後第1日曜日用の「第67番」、降誕節第2日用の「第121番」が収録されています。イエスとファリサイ派の人々の論争を描いた第96番は、ソプラニーノ・リコーダーの軽やかな調べで幕を開け、キリストの降誕と愛の喜びが高らかに歌われます。壮麗な合唱のフーガで始まり、全編キリストの復活を喜ぶ第67番、ルターのコラールを器楽パートが彩り、厳粛な雰囲気で始まる第121番の3曲です。(2018/08/24 発売)
レーベル名 | :J.S. Bach-Stiftung, St. Gallen |
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カタログ番号 | :BSSG-B592 |
【ヴェルサイユが推す1996年生まれの指揮者による、初演版を用いた降誕節の痛快バッハ!】20世紀末以来、ヨーロッパの古楽シーンを牽引しつづけているフランスからは世界的名手が続々登場しますが、その背景には耳の肥えた聴き手の多さと、ヴェルサイユ・バロック音楽センターやパリ音楽院など、世界中の気鋭奏者たちが集まる充実した教育体制があります。ラファエル・ピションやジャン・ロンドーなど近年も続々俊才が世界に羽ばたいているところ、ヴェルサイユ宮殿のレーベルは今回、なんと1996年生まれの指揮者ヴァランタン・トゥルネの初録音盤を世に問うことに。その音楽がレーベルや宮殿の名声に寄与すると確信しての堂々リリースとみてよいでしょう。というのも、トゥルネはすでにここ数年フランスの古楽界のいたるところで話題になりつつある注目株。5歳の頃に映画『めぐり逢う朝』で衝撃を受けヴィオラ・ダ・ガンバに開眼、ベルギーでフィリップ・ピエルロに、次いでパリ音楽院でクリストフ・コワンに薫陶を受け、若く才能あるガンバ奏者として脚光を浴びてきた後、20代前半の若さでラ・シャペル・アルモニークを結成、今やバッハの大作受難曲の演奏で喝采を浴びる気鋭指揮者となっています。演目はフランスで最も人気あるバッハ作品のひとつ「マニフィカト」初期稿と、降誕節のためのカンタータ……ソリスト陣にはバッハ・コレギウム・ジャパンの名歌手としても知られるマクラウドやブラジコヴァーら実力派のほか、Alphaレーベルでソロ名義アルバムもあるエヴァ・ザイシクの名も。見過ごせないバッハ新録音です!(2019/10/18 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
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カタログ番号 | :CVS009 |
ヘンデルの英語オラトリオの第3作「アタリヤ」は、聖書をもとにした、神の力が邪悪な支配者アタリヤを駆逐する物語によります。これは現在CDカタログにホグウッド指揮盤しか無く、ヘンデルの声楽物をもっと聴きたい熱心なファンにこの上ない贈り物です。落ち着いた印象のアリアが多いのが特徴と言えそうですが、民衆の力を表現する合唱はヘンデルならではの力強さ。このドイツの合唱団は声が若く素朴さを残しているのが美点。独唱者にはシュリックをはじめ実力者を揃えています。ライブ録音でお楽しみください。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554364-65 |
この作品は、ヘンデルがオペラに代わり、英語によるオラトリオを続々と世間に問うて「メサイア」に至る時期に書かれたもので、全曲盤が極めて少ない上にライヴ演奏という、貴重な録音になります。例によってアリアも合唱も宝石のような作品多数ですが、特にお薦めするのはソプラノのためのアリア「美しい鳥よ」(CD1、トラック14)。この演奏時間10分を超えるアリアは、ソプラノとフルートの掛け合いが余りにも美しく、長さを忘れて聴き惚れてしまうほど。ナクソス価格だから、この1曲だけで全曲を聴く価値ありと言えるかも。合唱を含む曲でお薦めは第一部の終曲(CD1、トラック23)で、カリヨンの夢幻的な響きに心を奪われます。(2005/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557057-58 |
これはヘンデルの純正のオラトリオではありません。ヘンデルの死後、オラトリオ演奏の伝統を継承しようと試みたジョン・クリストファー・スミスが、ヘンデルのオペラや宗教曲などからアリアや合唱を選び(各曲の出典は解説を参照)、スミス自身の音楽も付加、同じくヘンデルと共に仕事をしてきたモレルが旧約聖書「士師記」から題材をとった新しい台本を書き、オラトリオ化したものです。何しろ元の曲がヘンデルだから、アリアの旋律の美しさ、合唱の見事さは折り紙付き。ヘンデルを愛する人なら是非とも聴いておきたい珍品です。独唱、合唱も含めて、演奏の出来も見事です。ライヴ録音。(2004/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557312-13 |
ヘンデルの宗教色の濃いオラトリオの代表作が「メサイア」なら、世俗的なオラトリオでは「サムソン」やこの「サウル」にまず指を折らなければなりません。ヘンデル独特の世界に聴き手を没入させる壮麗な冒頭。時間の経過を忘れさせる多彩なアリア。第1幕でのカリヨンの夢幻的な響き。「メサイア」中の超有名曲とはまた一味違う第5曲『ハレルヤ』など、要所を締める力強い合唱。オルガン協奏曲してる第58曲のシンフォニア。話のネタに知っておきたい有名な第77曲の葬送行進曲(実は暗くない)。名場面の連続で3枚組がすぐ終わってしまいます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554361-63 |
この「トビト」という珍しいオラトリオは、純正ヘンデル作品ではありません。ヘンデルに仕えた写譜を父に持ち、自らもヘンデルに鍵盤楽器を師事したスミスという人物が、題材を聖書の世界に求め、ヘンデルのオペラ、オラトリオなどを継ぎはぎし、更に自作も加えた、いわばパッチワーク的作品なのですが、偉大な芸術作品に仕上がっているのは、素材が最高だからでしょう。敬虔なユダヤ人で盲目のトビトが視力を回復し、息子のトビアスが無事にサラと結婚できるまでの物語。ナクソスから既発売の「ギデオン」「ナバル」同様、マルティニ率いる演奏家たちの貴重な仕事に拍手喝采!なお、各トラックの原曲は解説を参照してください。ライヴ録音です。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570113-14 |