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ピルグラム, ヤクプ(1981-)

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    カステルベルク:歌曲とモテット集(ポシオ/ヒュム/ハーバーフェルト/ブルネンス/ポルガー/ラリンクス声楽アンサンブル/ピルグラム)

    スイスの女性作曲家、マルタ・フォン・カステルベルクの声楽作品集。カステルベルクは個人銀行家の父を持ち、幼い頃からチューリッヒ音楽院のヴァイオリン教師エプネルに学び、その後ピアノ、作曲を独学で習得した才媛ですが、19世紀の終わりに生まれた女性作曲家にとって、音楽家として認められること、とりわけ作曲家として人生を全うするのは至難の業で、本人も自身の曲が人前で演奏されることはないだろうと悟っていたと言います。今回、彼女の作品をCDに収録したいと立ち上がったのが、本CDのプロデューサーで歌手としても演奏に参加しているイギリス出身のメゾ・ソプラノ、ヘイバーフェルド。カステルベルク財団の協力を得て録音が実現しました。アルバムには2005年に結成されたラリンクス・ヴォーカル・アンサンブルによるモテットと、ソリストとピアノ伴奏による歌曲集が収録されており、カステルベルクが生涯取り組んでいたクリエイティブな作曲活動が明らかにされます。(2020/04/10 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM334

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    J.S. バッハ:カンタータ集 13 - BWV 13, 20, 103 (バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ)

    三位一体節後第1日曜日のためのカンタータ第26番は、畏怖を覚える内容「世における苦しみは永遠ではないが、地獄の苦しみは永遠に続く」とは裏腹に、祝祭的な気分を持つフランス風序曲で幕を明けます。どのアリアもレチタティーヴォも、またコラールも全て「永遠に続く地獄の刑罰」と「責め苦から逃れるための悔い改め」について歌っていきます。劇的かつ荘厳な作品です。顕現節後第2日曜日のための第13番も、この現世を生きるための苦悩と絶望を歌い上げたもの。この曲で用いられている最後のコラールはマタイやヨハネの受難曲でも使われるお馴染みのメロディです。復活節後第3日曜日のための第103番はフラウト・ピッコロのオブリガードが印象的作品です(この部分はヴァイオリン、もしくはトラヴェルソで奏される場合もあります)。悲しみと喜びの対比が描かれ、苦しみすらも永遠の幸福に変わると説かれます。(2015/06/24 発売)

    レーベル名:J.S. Bach-Stiftung, St. Gallen
    カタログ番号:BSSG-B290

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    J.S. バッハ:カンタータ集 23 - BWV 109, 164, 187 (バッハ財団合唱団&管弦楽団/ルッツ)

    ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第23集。三位一体節後第21日曜日用の第109番、三位一体後第13日曜日用の第164番、三位一体後第7日曜日用の第187番の3曲を収録。テノールとアルトのアリアが美しい「救済を信じる心」を歌った第109番、隣人愛と永遠の命を題材にした第164番、飢えた民衆を救った奇跡が歌われる第187番、どれも真摯な神への祈りが反映された力強い作品です。(2018/08/24 発売)

    レーベル名:J.S. Bach-Stiftung, St. Gallen
    カタログ番号:BSSG-B665

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    J.S.バッハ: ミサ曲 ロ短調 BWV 232 (フォイアージンガー/ブラジーコヴァー/メナ/ラ・チェトラ声楽アンサンブル/ラ・チェトラ・バロック・オーケストラ・バーゼル/マルコン)

    【マルコン&ラ・チェトラの結成25周年記念盤、知見と実践を傾注した渾身の「ロ短調」!】1997年にヴェニス・バロック・オーケストラを結成し、カルミニョーラとの録音でセンセーションを巻き起こしたアンドレア・マルコンが、その2年後に 古楽実践の世界的拠点であるスイスのバーゼルで器楽と声楽を統合して創設したのがラ・チェトラ。結成25周年の節目を飾るプロジェクトに選んだのは、マルコンが15歳の時に初めてスコアを買って以来「理解が進むほど謎が現れる」と語るバッハのロ短調ミサ曲です。今回の録音で特に留意したというのがソロとリピエーノの効果をはじめとして、立体的な音像として作品を提示すること。ソリストも合唱に参加する総計30名の合唱に対し、器楽は総勢16名の弦(5/4/3/2/2)にバッハ指定の管楽器群、通奏低音にはテオルボ2と2種類のオルガンを起用(オルガンは同一奏者が弾き分け、マルコンは指揮に専念)。アッラ・ブレーヴェは重々しく取るなどテンポ設定もそこかしこ特徴的でありながら説得力に満ち、二重合唱の対比やパート間の交錯の妙は指揮者と演奏陣の強い信頼関係あればこそ。トランペットのラックナー、トラヴェルソのヴァルテル、オルガンのブッカレッラなど存在感ある名手も多く名を連ねる中、ソロも歌うバス大野彰展やソプラノ井上果歩、ヴァイオリン朝吹園子など日欧双方で注目を集める名手たちも参加。指揮者自身による解釈解説の他、ダニーデン・コンソートで自らも同曲を録音している指揮者=音楽学者ジョン・バット、ライプツィヒ・バッハ協会理事ジル・カンタグレルらも記事を寄せたライナーノート(英・仏・独語)も充実しています。バッハ最後の大作と目される音楽遺産の実像を問い直す見過ごしがたい新録音です。(2024/10/04 発売)

    レーベル名:Arcana
    カタログ番号:A567

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    モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り/マニフィカト(ダンチェヴァ/シュヌール/ガヴァーニン/シゲトヴァーリ/イル・グスト・バロッコ/ハルベック)

    モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」はこれまでにも数多くの録音がありますが、この演奏は、スペイン生まれのカリスト・ビエイトの演出による舞台上演を経て録音されたものです。ドイツの歌劇場を中心に過激な演出で知られるビエイトはこの作品に、彼が生まれ育ったイベリア半島のカトリック文化と強い女性のイメージを見出したと語っています。 2018年12月のマンハイム国立歌劇場での初演は高水準の演奏が高く評価され、このCD録音につながりました(オペラ上演とCDとではソリストが異なります)。オーケストラと合唱は人数を極限まで切り詰め、時には即興を加えながらも劇的な表現力を発揮しています。敬虔さを重んじた宗教曲の演奏とは一味違う、劇的なモンテヴェルディをお楽しみいただけます。(2020/12/18 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555314-2