ゲーリンク, カトリン
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現在では「マドンナの宝石」間奏曲のみが知られるイタリアの歌劇作曲家ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948)。彼の作品の多くはゴルドーニの戯曲を基にした喜歌劇であり、それらの作品は面白いことに、イタリアではあまり人気が出ず、ドイツで初演した方が成功したのでした。この「せんさく好きな女たち」もそんな作品で、18世紀のヴェネツィアを舞台に、2人の妻がクラブでの夫の謎の行動をチェックするという物語です。軽妙な物語を重厚なワーグナー風の音楽が彩るという、確かに当時のドイツで受けそうな風情を有しています。普段は序曲のみが演奏されるこの作品、ウルフ・シルマーの流麗な指揮でお楽しみください。またcpoではヴォルフ=フェラーリの管弦楽作品もリリースしています(777567)。こちらも潤沢なメロディが溢れています。(2015/06/24 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777739-2 |
ヴェネツィアで生まれ、音楽院で作曲をマリピエロに学んだマデルナ(1920-1973)。イタリアの前衛音楽の発展と推進に尽力したことで知られています。このアルバムに収録された「レクイエム」は彼の26歳の時の作品で、長い間失われていたと見做されていたものです。1943年、第ニ次世界大戦に徴兵された彼は、イタリアのかつての同盟国であるドイツ軍の捕虜となり、死を覚悟するまでに至りました。ほどなく解放されたのですが、その時の経験がこのレクイエムを書く元となっています。先輩であるヴェルディやベルリオーズの作品を研究した上で書かれたこの作品は、彼の死後36年を経て、ようやく2009年フェニーチェ劇場で初演されたのです。彼の平和主義が表現された壮大な作品と言えるでしょう。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5231 |