デヴォス, ジョディー(1988-2024)
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【注目のソプラノ、デヴォス、ソロ第2弾は英語で歌う愛の歌】古楽界における新世代の精鋭たちから巨匠エルヴェ・ニケまで幅広い層のアーティストに信頼篤く、バロックから近代までフランスを中心としたオペラや声楽作品に、近年引っ張りだこのジョディ・デヴォス。大好評だったオッフェンバックのアリア集(ALPHA437/NYCX-10039)に続くソロ第2弾は、ベルギーに生まれイギリスで学び現在フランスに住むという、彼女自身深い思い入れのある3つの国から、様々な形の愛が歌われたものを中心に英語の歌曲を集めたというもの。ブリテン、ヴォーン・ウィリアムズ、ミヨーといった有名作曲家から、ポルドフスキの名で活躍した、大ヴァイオリニスト・作曲家ヘンリク・ヴィエニャフスキの娘イレーヌ・レジーヌ・ヴィエニャフスカや、ピアニストとしてデヴォスとの共演も多いベルギーのパトリック・ルテルムの作品なども収録。そして最後にはなんとクイーンの名曲を聴かせてくれます。「私はオペラよりも前に、クイーンの魅力を発見していました。ハイドパークでピアノを弾きながら”テイク・マイ・ブレス・アウェイ”を歌うフレディ・マーキュリーに、圧倒されたのです。リサイタルでは私もこのラヴ・ソングを歌っています。」と彼女は語っています。(2021/02/26 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA668 |
【ペルゴレージの「スターバト・マーテル」合唱付きと、ハイドンの教会音楽風交響曲の相性】フランスのシーン最前線で最もダイナミックな活躍をみせている古楽器オーケストラの一つで、とりわけ古典派以降の作品解釈で評価が高いル・コンセール・ド・ラ・ロージュ。ここで聴かせるのは競合多きペルゴレージの傑作『スターバト・マーテル』……と思いきや、演奏陣にはこちらも近年ますます存在感を強めつつあるフランス少年少女合唱団の名が。ごく一般的な独唱二人版と音楽そのものは同じでありながら、ここでは1769年にパリで楽譜出版された合唱入りヴァージョンを使用。随所で合唱が響きに膨らみを持たせ絶妙なアクセントとなっており、それは冒頭から素晴らしい効果をあげています。ナポリの作曲家ペルゴレージが1736年に早世した後も、彼の『スターバト・マーテル』は畢生の傑作として愛され、特にイタリア音楽の愛好者が増えつつあったパリでは定期演奏会コンセール・スピリチュエルの定番曲として、折々に編成を変えながら再演され続けました。指揮者ショーヴァンは今回グヮダニーニ1780年製オリジナルのヴァイオリンを携えコンサートマスターとして楽隊を率い、20名程度の合奏を40名規模の合唱と効果的に対話させながら、俊才デヴォスとシャルヴェの美声とともにメリハリある音楽作りを聴かせます。さらに興味深いことに、アルバム後半には当の楽譜がパリで出版される前年、ハイドンが古来の教会音楽作法を駆使して作曲した、交響曲第49番「受難」を併録(作品の性質をふまえ通奏低音楽器としてオルガンを導入)。演奏の精妙さとあいまって両作は驚くほど自然に繋がり、これらの作品が人気を誇った18世紀後半のパリの気配が鮮やかに甦るかのよう。ヴェルサイユ・バロック音楽センターのジュリアン・デュブリュクとショーヴァンによる、当時の演奏実践をふまえた解説も興味深い内容となっています。(2022/02/11 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA784 |
【稀代の歌劇作曲家が綴った知られざる佳品群。世界初録音多数、ニケと名歌手たちによる名演】《ウェルテル》や《タイス》、《エロディアード》など、ベル=エポック期を代表する傑作歌劇で知られるマスネ。オペラ以外にも管弦楽のための組曲やピアノ協奏曲、無数の歌曲やピアノ曲など、その作曲分野は多岐にわたりますが、歌劇場での大成功が災いしたのか、オペラ以外の作品の多くは正当な評価を受けることなく、作曲家の歿後は忘れ去られたままになっていました。19世紀フランスの知られざる音楽の復権に尽力してきたPalazetto Bru Zaneによりここに集められたのは、そうしたマスネ作品の未知領域でも特に光の当たる機会に恵まれていなかった管弦楽伴奏付の歌曲。オペラ偏重の過去を見直し芸術性の高い音楽会への嗜好が育まれつつあった19世紀末のフランスでは、オーケストラ演奏会に歌手が客演する時に好適なこの曲種の需要が急速に高まり、人気作曲家マスネもそれに敏感に対応したのでした。彼が生前にオーケストラ編曲した自身の歌曲を中心に幾つかの管弦楽作品も交えた、収録曲の大半が世界初録音という嬉しい選曲を指揮するのは、古楽器演奏の最前線から世に現れ、最近はフランス19世紀作品でも注目すべき実績を上げ続けているエルヴェ・ニケ。歌手陣もフランス語圏を中心に欧州歌劇界を賑わせている俊英揃いの布陣で、精鋭パリ室内管弦楽団も精緻な音作りで個々のオーケストレーションの魅力を最大限に引き出してゆきます。同レーベルの常通り充実したライナーノート(英・仏・独語)も魅力です。(2022/06/24 発売)
レーベル名 | :Bru Zane |
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カタログ番号 | :BZ2004 |
【貴重な初演版、当時のオペラ座楽団の編成で!ラモーによる楽器法の粋、錚々たる名歌手たちの妙技】バッハやヘンデルとほぼ同世代で、遅咲きながらフランス王室のみならずパリ市民の音楽シーンを牽引する存在となっていった大御所ラモー。リュリの歿後、少しずつ時代遅れになりつつあった全5幕形式のフランス正統派歌劇(抒情悲劇)に新たな活況を呼び込んだのも彼で、《ダルダニュス》から10年のブランクを経て1749年に発表した《ゾロアストル》は、初演こそ意欲的・先進的な構成が無理解にさらされ失敗に終わったものの、1756年の改訂版上演以降はフランスの人々にも受け入れられ喝采を浴びました。そして今回ここに登場するのは、ヴェルサイユ・バロック音楽センターの全面協力を得て実現した幻の初演版!映像含め既存録音もいくつかある改訂版では音楽構造の分かりやすさを優先させたため失われてしまった、ラモーと台本作家カユザックによる当初の哲学的・先進的アイデアを本来の姿のままに辿れる、最新校訂の楽譜による貴重な初録音です。初演当時のオペラ座の編成に合わせ管楽器奏者を増やし、低音を左右に振り分けるなど楽器配置も当時流にこだわりながら、故マルゴワールから音楽監督の座を受け継いだ名門楽団ラ・グランド・エキュリーを加えた大編成でこの録音に臨むのは、トラヴェルソ奏者コセンコのもとALPHAやAparte、SONYなど多くのレーベルで名盤を連発しているレザンバサドゥール。頼もしい通奏低音勢に支えられながら、題名役のファン・メヘレンを筆頭に、デヴォス、ジャンスら世代を越えての注目女声歌手、そしてヴィダルにクリストヤニスと、欧州歌劇界の大御所たちが演技力たっぷり織り上げてゆく物語。序曲から絶好調のオーケストラも、随所の聴きどころでの強い求心力で存在感を発揮します。素顔のラモー芸術の真価を知らしめる新たな名演の登場と言ってよいでしょう。(2022/10/14 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA891 |